Motoki Takagi

博士研究員、バイオベンチャー、大学教授などを経て、起業。医薬品の研究開発など、ライフサ…

Motoki Takagi

博士研究員、バイオベンチャー、大学教授などを経て、起業。医薬品の研究開発など、ライフサイエンスに関わるコンサルティングなどを行ってます。

最近の記事

アルツハイマー治療薬の最新状況(2023年8月)

2023年8月21日にアルツハイマー病(AD)治療薬「レケンビ点滴静注」(一般名:レカネマブ〔遺伝子組み換え〕)がついに日本で承認されました。ADの情報についてまとめました。 日本のエーザイと米国のバイオジェンが共同開発した抗体薬です。薬価がいくらになるのが気になります。米国では、一人当たりで年2万6500ドル(約385万円)に設定されています。治療前に、事前に脳内のアミロイドβの蓄積を調べる検査が必要ですが、検査可能な医療機関は60か所程度で限られています。また、脳浮腫の

    • デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する遺伝子治療薬

      Sarepta Therapeutics社が開発したアデノ随伴ウイルスを用いた遺伝子治療薬ELEVIDYS(delandistrogene moxeparvovec-rokl)が、4~5歳の歩けるデュシェンヌ型筋ジストロフィー小児に使うことが2023年6月22日にFDAで承認されました。静注投与1回で320万ドル(約4億6千万円)です。 デュシェンヌ型筋ジストロフィーは筋肉が痩せ衰えていく難病で、筋肉の衰えは3~6歳で見受けられるようになり、20~30歳代の若さで心臓や呼吸器

      • インフルエンザの薬であるタミフルは入院を防ぐことができない。

        インフルエンザウイルスの薬として、広く使用されているタミフルですが、入院を防ぐことができないという報告がありました。感染初期に服用すれば、症状を抑えることはあります。

        • キナーゼ活性化剤

          Natureの論文です。この論文は、キナーゼをアロステリックに活性化する化合物に関する報告です。心臓保護と神経再生のためのPI3Kαを活性化する化合物が治療薬として活用できる可能性を示しています。

        アルツハイマー治療薬の最新状況(2023年8月)

          すい臓がんを標的とするmRNAワクチン

          すい臓がんを標的とするmRNAワクチンに関する論文がNature誌に掲載されました。すい臓がんのネオアンチゲンをコードするmRNAワクチンにより活性化させたT細胞がすい臓がんを攻撃します。

          すい臓がんを標的とするmRNAワクチン

          アルツハイマー型認知症の治療薬レカネマブの米国での保険負担

          アルツハイマー病治療薬レカネマブを米国で広く使用され、約216,000人の対象患者がこの薬で治療を受けた場合は年間51億ドルの米国メディケア医療制度(公的医療保険制度)のコストが掛かる計算になります。 日本ではどのようになるのでしょうか。 レカネマブの公的医療保険制度への適用拡大についての追加情報です。患者団体から要望が出されています。レカネマブは進行性のアルツハイマー病の治療薬として開発され、現在は特定患者向けに承認を受けています。しかし、病気の進行が早い場合や、認知症の

          アルツハイマー型認知症の治療薬レカネマブの米国での保険負担

          新型コロナウイルの死亡リスクの最新状況

          新型コロナウイルスの死亡リスクは、ワクチン接種や既感染、治療法の確立等によって、季節性インフルエンザの死亡率より高いが、2020年と比較して大幅に低下して、インフルエンザに近づいています。

          新型コロナウイルの死亡リスクの最新状況

          BCGワクチンによる新型コロナウイルス感染予防効果なし

          医療従事者へのBCGワクチン接種による新型コロナウイルスに対する予防効果がないことを示した論文を紹介した記事です。

          BCGワクチンによる新型コロナウイルス感染予防効果なし

          アルツハイマー型認知症の治療薬の開発状況

          エーザイの開発したレカネマブに続く、アルツハイマー型認知症の抗体薬(米製薬大手イーライリリーの開発中のドナネマブ)の情報です。今期中に承認申請予定です。 ドナネマブは、日本でも今年中に承認申請予定です。

          アルツハイマー型認知症の治療薬の開発状況

          ヒト糞便から単離した細菌が薬に

          クロストリジオイデス・ディフィシル(C. difficile)感染症(CDI)の再発予防経口薬がFDAより承認されました。ヒトの分から単離した 細菌を成分としています。 薬価は高額であり、今後の展開や安全性面の検証が超目されます。

          ヒト糞便から単離した細菌が薬に

          新型コロナウイルスのワクチンと治療薬の開発(米国)

          米国のバイデン政権は、新型コロナウイルスのワクチンと治療法の開発を加速するために50億ドル以上のプログラムを開始しました。次の新型コロナウイルスの脅威に備えた対応です。

          新型コロナウイルスのワクチンと治療薬の開発(米国)

          百日咳の経鼻ワクチン

          百日咳の経鼻投与ワクチンの有効性を示した論文が発表されました。一回の投与でIgA抗体が生産され感染を防ぎます。安全性と有効性が高いワクチンとなることが期待されます。

          百日咳の経鼻ワクチン

          RSVワクチンが次々と開発

          グラクソスミスクラインが開発した高齢者対象のRSVワクチンがFDAに承認されました。世界初です。 2023年5月19日、FDA諮問委員会がファイザーの母親用RSVワクチンを推奨しました。 ファイザーのRASワクチンは、妊婦に接種することで乳児のRSVへの感染を防ぎます。米国では2023年8月までに承認される予定です。 2023年5月3日に、グラクソ・スミスクラインが開発したRSウイルスのワクチンが、世界で初めてFDAの承認を得ました。この承認により、60歳以上におけるR

          RSVワクチンが次々と開発

          新しいタイプの新型コロナウイルスワクチン

          米国では、ベンチャーが新型コロナウイルスの経鼻ワクチンの臨床試験を始めています。 注射ではなく、鼻からの投与で痛むもなく、副反応が弱く、感染リスクを86%減少させたということで、mRNAワクチンより優位な点が多いです。今後の開発が期待できます。 インフルエンザの経鼻ワクチンは、やっと、昨日、承認されました。米国では20年近く前に承認されています。

          新しいタイプの新型コロナウイルスワクチン

          モデルナのRSVワクチン

          モデルナが開発中であるRSウイルス(RSV)のmRNAワクチンの臨調試験が順調に進んでいます。

          モデルナのRSVワクチン

          COVID-19のmRNAワクチンの新たな変異株への効果

          オミクロン株に対応した二価mRNAワクチンを接種しても、現在流行している変異株BQ.1.1やXBB.1への有効性はかなり低下しています。

          COVID-19のmRNAワクチンの新たな変異株への効果