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ブラックヘアーにする事は文化の盗用なの?

前提として


※この記事は誰かを差別したり、文化を否定したりする趣旨ではない事を念頭に置いて読んでいただけると幸いです。

いち黒人とアジア人(ガーナxフィリピン)の意見?主張?として皆さんも考えて欲しい。ぜひ知って欲しいという思いで書いています。


初めに


結論として俺自身の意見を述べておくと
黒人でないからブラックヘアーをしてはいけないとかは全く思わない。でも一部の人たちが言うこともわかる。
が、それだとハーフやミックスだけど黒人とか(自分も含めて)線引きをしなければいけなくなるしそれはまた新たな差別を生むことになりうる。

だから、俺としてはかっこいいとかファッションとかだけでなく、歴史的背景を知った上でブラックヘアーを楽しんでくれたら嬉しい☺️

自分のルーツに憧れて真似してくれたりするのは嬉しいことである。



本題に入ろう。

最近、黒人ではない人間がブラックヘアーにすることは「文化の盗用」か否かについて議論されている動画をSNSで目にした。

例の動画がこちら

https://x.com/moito092/status/1721431886420160940?s=46


まずはここで、“文化の盗用”の定義をはっきりさせる必要がある。

文化の盗用とは
ある文化圏の要素を他の文化圏ののものが流用する事を示す。
少数民族など社会的少数者の文化に対して行った場合。
論争の的になりやすく、流用の対象となる文化的要素としては、宗教および文化の伝統、ファッション、シンボル言語、音楽などが含まれる。(Wikipediaより)

基本的には


「文化的な要素が元の文脈から切り離され本来の意味が失われたり歪められたりすること」を問題視する構念だど言える。

いきなり”文化の盗用だ“と言われても歴史的背景を知らなければただの髪型の話でしょ?なんでそんな大袈裟になるのとなってしまう。

だからまずは、ブラックヘアーとは何か?
歴史について書こうと思う。

ブラックヘアーとは何か?
直訳の通り、黒人の髪型(黒人がやっている髪型)

このブラックヘアーは主にこのような髪型がある

ドレッド
三つ編みの編目が見えなくて束になっている髪の毛を指す。
ロックスヘアーともいう(今の自分の髪型はこれに該当する)




ブレイズ
たくさんの三つ編み



コーンロー
頭皮に髪の毛を張り巡らせる髪



などそのほかにもたくさんの種類があるが、大きく分けてこの3つだとも言える。

基本的には黒人の髪質にあったスタイルだ。

黒人の髪型は、知っての通り非常に強いカールがかかっている。だから髪の毛を編まないで伸ばす事は非常に困難だと言える。
しっかりとケアをしないと伸ばしている過程で絡まったり、髪が切れてしまって痛いとか髪の毛を伸ばすのにたくさんの弊害が生まれてしまう。
男性の場合は切ったり短くしてしまえば、問題ないが女性はそうはいかない。

毎日髪をとかしたりそれによっても髪が傷んだり頭皮が傷ついてしまう恐れがある。ちなみに本当に強いカールの人は髪をとかすのが本当に大変らしい。まずクシが本当に入らない。
そして自分だけでなく子どもの分と半端ない労力である。

そのような理由から、髪の毛を編んでいる状態の方が健全に髪を伸ばせるという背景がある。

やってみて思うのだが乾かすのは大変だが、それ以外は短髪を維持し続けるよりは楽である。

よく奇抜なファッション的な要素で取り入れられるが実は、地毛とか頭皮を保護する機能性重視の髪型である。


寝る時にこのドゥーラグをする事で髪の毛をより保護できる

ブラックヘアーの歴史


詳しい始まりは、わかっていないがエジブトのスフィンクスとかが生きていた時代の象形文字などからも
この時代にはすでにコーンローの様な髪型があったこともわかっている。

しかし、1619年にアメリカで黒人奴隷制度が始まり、物として扱うという意味も含めてアメリカに連れてこられた黒人は皆坊主にさせられてしまった。それは黒人の文化やアイデンティティを奪う行為であった。
何代にも続きそれが行われ黒人の奴隷として生まれ奴隷として育った人たちはこのブラックヘアー知らず、アメリカでこのブラックヘアーの文化は一度根絶してしまったそうだ。

1865年に南北戦争により奴隷解放となったが、実際には差別はこの後も続いていた。

ではなぜそれが蘇ったのか。
それは1950年にアメリカの

黒人芸術家ジョンビガン

が初めてアフリカを訪れてそこで絵を描いたのがきっかけである。
その絵がアメリカに伝わり、黒人たちが自分たちのルーツを思い出したのである。

奴隷が解放されても、実際には差別があったと書いたがその一つとして
「白人と同じ髪型」
にしないと仕事を貰えないというのも大きく影響があった。
1900年にマダムシージェーウォーカーという黒人がほぼ初めて黒人でビジネスに成功するのだがその内容が黒人の髪型をストレートにするというサロンだった。
それほど、莫大な需要があった事がこのことからもわかる。

黒人の誰もが生きるためにストレートにしなければいけない環境だったとも言える。

最近でもドレッドにしている人間は、自由人でちゃんとした職についていないというイメージが残ってしまっている。

そして1970年代にアフロだけではなくコーンローやブレイズ、ドレッドなどが再びアフリカから伝わりやっと再び文化として継承されることとなった。

ニュースにもなったことがあるが、これらの背景や歴史を知れば、ブレイズにしている生徒を校則違反であると言う理由から卒業式を別で行わせるなどの事は起きないと思う。

なぜならこれらは黒人にとっての当たり前であり普通であるから

自分は大人になってから黒人ってかっこいいよねとか黒人になりたいとか言われる事が増えた。
単純に嬉しいが、小さい頃は黒人が理由ってだけで年上の人に目をつけられたり、学校で何もしなくても目立ったり差別とまでは言わないが正直大変なことも沢山あった。

でも俺に関しては両親が俺を大袈裟なくらい
「あなたは美しい」「みんなと違うから素敵なんだと」言ってくれたからそれに屈する事はなかったが辛い時も正直あった。

もちろん軽い意味で言っているのだと思うが、そのようなことも含めて黒人になりたいか??と問いたくなることもある。

まとめ


今回の記事は、すごく黒人としての意見に寄り添って中立ではない事は自覚しているが、それでもみんなにこのような文化を知って欲しくて、この記事を書きました。

だから賛否両論はあると思いますが、こんな考えをしてる人もいるんだなーくらいのテンションでいてくれたら嬉しいです。

この記事で間違っている事もあるかも知れません。そしたらコメント欄やメッセージなどで言っていただけたら、またそれを追加したり、みんなで学べるようにしていきたいのでどしどし遠慮なく言っていただけると嬉しいです。

見た目は、この感じだけど日本で25年も育ったから
海外で日本から来たと言うだけでみんな「いい国だよね」「いつかは必ず行ってみたいな」って言ってくれる機会が本当に多くてめちゃめちゃ嬉しいんです。

何が言いたいかって言うと、ルーツや文化は大切だけどそれらを理由に線引きをして、あなたにはダメとかあなたなら良いとか言う線引きなんてなくなればいいのになーと書いてて思いました。

今回書くにあたって参考にした動画はこちらです。皆さんもよかったらみてみてください!!

https://youtu.be/51_gjO_8LDw?si=i4l7oFnByC5ASKax



Kohhが言うように結局見た目よりも中身。

ここまで読んでくれてありがとうございます😊
この記事は、1人でも多くの人に知ってほしいのでみんなでシェアしていただけると幸いです!
ってかしてくださいお願いです🙇🏾‍♂️🙇🏾‍♂️🙇🏾‍♂️

それではまた次の記事でピース✌🏾

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