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関西で今やってる番組で私が思うにイチバンおもろいテレビの話


マルコポロリ!

関西テレビ:毎週日曜14:00~15:00

自称よしもとのトップ5に入る男、東野幸治が全仕事の鬱憤を晴らすかのように、暴れまわる怒涛の純粋お笑いバラエティショー。土ダメが「サイコ・バラエティ」と称された、極右の笑いが、10年以上の歴史長いこの番組で、ここ数年突如方針転換により隆起。それまで俳優とのトークやマイルドバラエティ色が強かった色合いが、固形くらいに煮詰めた楽屋トークと、出演芸人の本性を徹底して暴くMC及びレギュラー陣(130Rほんこん・メッセンジャーあいはら・月亭方正・月亭八光・シャンプーハット)の手腕により、完膚なきまでに打ちのめして帰す「スラッシュメタル・バラエティ」。お見送り芸人しんいち、長野、ナダルといった毒しか吐かない系芸人がどれだけ無双かまそうが、すべてダディ東野の手の中で転がされてるだけというのが、日曜の昼から刹那さえ感じさせる注目番組。


発見!仰天!!プレミアもん!!!土曜はダメよ!

読売テレビ:毎週土曜16:00~17:00
元祖「サイコ・バラエティ」。藤井隆・YOU・フットボールアワー・桂小枝のレギュラー陣は番組当初から変わりなく、自由を履き違えることなく縦横無尽に展開する流れは、実はコーナーの企画力が抜群にしっかりしているからこそ成せる構成。NMB48のレギュラーメンバーも新陳代謝が成功し、渋谷凪咲がこの番組で腕をメキメキ上げていったように、メンバーの良いところを引き出し続けている点も見飽きない重要なポイントになっている。今イチバンの見どころは、テンダラーの月収ぶっちゃけハウマッチの冒頭VTRに出てくる白川バンドの写真が流れてくるシーン。ビートたけしにも見て欲しい。

ちゃちゃ入れマンデー

関西テレビ:毎週火曜19:00~20:00
トップMC東野幸治、サブMCにメッセンジャー黒田・山本浩之を据えたVTRにツッコミを入れる情報バラエティ。大阪の名所イラストの背景に、MC・ゲストは椅子に座ってるだけの低予算感が関西の番組らしさを演出。必ず一組は東京からのゲストを招いており、関西色強い番組ムードと、地域差ギャップで困惑する様子を見るのが、視聴者のツボとなっている(アルコ&ピース、トム・ブラウンなどがいずれも「こんなので成り立ってるの?」と首を傾げ帰っていく)。ますだおかだの岡田がゲストの回には「収録終わったら速攻で誰よりも早く帰る人だ」というのをイメージしながら見るのがおすすめ。

相席食堂

ABCテレビ:毎週火曜23:17~0:17
もはや全国区でもTVer、アマプラでの視聴者も多くおなじみのロケバラエティ。ハズレ回と思わせながらアタリに導く千鳥の手腕に感動しながら、やっぱり人間力あって、経験値も豊富な芸人さんは違うなと見てしまう番組。信頼と実績ゆえ、どんなゲスト回でも「アタリ回かもしれないし、一応見ておかないと」と思わせるリピート率半端ない番組。

真夜中市場+ ~ハイヒールの本音でイイすぎます~

関西テレビ:毎週土曜3:05~4:06
皆が寝静まった早朝どきに、28年間放送され続けるハイヒールの通販番組。主に女性向けの商品(化粧品・下着・ファッションなど)を取り扱っており、ハイヒールの二人とゲストの若手芸人がレビューしながら販売員によるプレゼンが流れるだけ。しかし、販売員とハイヒールの仲が近すぎて、本音が垣間見えまくる様子が普通の通販番組でないところ。価格が高いなと思ったら、明らかに苦い顔しながら終わるし、良い商品ならここぞとばかりに化粧品を肌に塗りたぐってお土産にしようとする。そんなベテランの包み隠さぬ様子が支持を集めている。見どころは、やはり困惑する若手芸人であり、突如ギャグをかましたり、ハイヒールから振られるも失笑で終わらさられる。しかしそこもまた修行の場の様相が強く、無論視聴者はそんなことも承知でこの番組を支持している。ニッポンの社長・ケツが「出たくない番組」に挙げたのもそんな特性があるからだろうと推測する。

どこでもミルクボーイ

サンテレビ:毎週日曜18:30~19:00
関西に軸足を置き、着実にファンを増やすミルクボーイの冠番組で、純粋なバラエティ番組として放送されているのがこの番組。毎回、奇をてらったことをせず、ゴールデンの水増しされた仕掛けや演出に飽き飽きしている視聴者にとっては、憩いのような番組。ミルクボーイにバラエティ・スターとしての姿を求めているものはおらず、日常の延長線であそんでいる2人、特に駒場の朴訥とした一般市民の視点を見るたびに「そうそう、こんなんでええねん、テレビって」と腹を据えて楽しむことが出来る。なお、この番組は2人のラジオ「ミルクボーイの煩悩の塊」とリンクしており、行き来することでより楽しみを増長することが出来る。


まとめ

 関西ローカルに絞ってピックアップした5番組の中には、TVerで配信されていないものもあり、そういうレアな番組ほど「全国で見られていないからやりたいようにできる」空気があるのも確かだと思う。決して予算がかけられたり、ランキングに入っている番組でない部分だから感じる面白さに、少しでも気付ける人が出てくれば、テレビというメディアの未来も明るいのではないかと思っています(いち視聴者の意見)。

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