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りんご音楽祭2022 ライブを見た記録

1日目 9/23(金・祝)

1日目は午前から雨が降り続いて、指がお風呂上りみたいにずっとふやけていた。会場内で屋根のある場所がごくわずかしか無くて、公園のインフォメーションセンターのような小屋の庇の下に人がいっぱい身を寄せ合ってておもしろかった。雨が小降りになった隙に急いで富士宮焼きそばを食べたり、体が冷えて寒いからあったかいコーヒーを飲んだりしてた。ALPS COFFEE LABという店で、野外なのにちゃんとエスプレッソマシーンで入れたアメリカーノが飲めておいしかった。

強い雨に降られ続けて気持ちがやられてしまったので、早めに会場を後にした。ほんとは夜のKan SanoとかMONO NO AWAREとかCampanellaとか見たかった。人間はずっと雨に降られ続けるとダメらしい。帰りのバスの座席一つ一つにビニールのカバーがかけられていた。みんな上着に水滴がついたままだったから、あれは良い対策だなと思った。バスから降りると松本駅周辺には泥のついた靴でうろうろする人たちがたくさんいて、靴を見ただけでりんごの客かどうかすぐにわかった。会場では完全に開き直って裸足にサンダル履きの人たちもけっこういた。

切腹ピストルズは太鼓や銅鑼の音が重なって、お祭り感とグルーヴ感がすごい。お祭りのメインステージのトップバッターにふさわしい、楽しい演奏だった。雨の中ばかみたいに踊ってるお客さん達がいた。アメリカやイギリスでめっちゃ受けそうだと思った。なぜかステージ上に犬が迷い込んでたというのを後から知った。後ろのほうで見てたのでライブ中は気づかなかった。その様子は見たかったな。バンドメンバーが連れてきてた犬だったらしい。

りんご編集者ズトリオの松本にまつわる話はおもしろかった。松本のおいしいお寿司屋さんとおいしい焼き鳥屋さんを教えてくれた。TOKYO HEALTH CLUBはまったく知らなかったけどおしゃれでキャッチーな感じもあって最高にかっこよかった。JUBEENeibissも少しずつしか見れなかったけどかっこよかった。JUBEEは見た目がやんちゃなラッパーみたいなんだけど「ラスト2曲!でも2曲なんだけど1曲みたいな感じなんで」とか曲の説明など一生懸命話してて好感が持てた。会場内にドローンが飛んでて、ライブ中の様子を上空から撮影してた。

1日目に見たライブ
・切腹ピストルズ
・鋭児
・りんご編集者ズトリオ(TALK)
・あっこゴリラ
・TOKYO HEALTH CLUB
・yonige
・JUBEE
・Neibiss

2日目 9/24(土)

2日目は朝から青空で、つらかった1日目を頑張ったことが報われたような気持ちになった。松本の9月って言ったらこれだよっていう天気と空気が気持ちいい。昼は日差しがきつくて暑かった。

芝の斜面でマヨめんたいオムそばなどを食べた。会場内ではりんごが1個ずつ売られているので買ってかじって食べた。1個100円。しゃきしゃきしてて甘くておいしい。会場の周辺はりんご畑だった。

JEVAは三重県の田舎の故郷を詞にした曲をやった。私は北海道の函館という田舎町が故郷だから彼の詞に描かれている情景がなんとなくわかるが、逆に東京や横浜や埼玉や大阪で生まれ育った人にはどう聞こえるのだろうか。

kZmのステージ上に何もしてない男たちが何人も、ライブの最初から最後までただ立っていた。これが「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」で見た「圧倒的なクルー感」か・・!と思ってずっとおもしろかった。あと、客にサークルモッシュをやらせようとしてみんな丸くスペース開けたんだけど、なんとなくフワーっと客が真ん中に寄っていくだけで穏やかに終わってたのもおもしろかった。足元が良くなかったし、みんなまだちょっと人どうしでぶつかり合ったりするのを躊躇していたのかもしれない。

タイから来たKIKIはオルタナっぽいけどポップ感もある端正なロックを奏でるバンドでかっこよかった。サポートメンバーらしいメガネのベーシストが変な動きや踊りをして一番目立ってておもしろかった。会場内でたまたまバンドメンバー達に会ったのでTシャツ買ったよ!と物販で買ったKIKIのバンドTシャツを見せたら手を合わせるタイ式の挨拶をしながら日本語でありがとうございます!と言ってくれた。

Contrail ClubはTwitterのフォロワーが16人しかいなかったけどりんご音楽祭出演発表後に25人まで増えたと言って笑わせた。ライブはかっこよかったし4人全員のキャラが立ってて良かった。yonawoも気持ちよくて良かった。「After Party」も「矜羯羅がる」も「天神」も聞けた。最後にゲストでSkaaiが出てきた。NIKO NIKO TAN TANは機材トラブルでなかなか大変そうだったがかっこよかった。もう少し転換の時間などいい環境でやらせてあげたかった。えんぷていは若いのにうまくてかっこよかった。Skaaiは初めて見たけど地味な見た目なのにかっこよくてすごかったしGAGLEは横綱相撲で自信満々でやっぱりかっこよかった。「今年は控室に『客を騒がせないこと』って書いてなかった」と言っていた。「雪の革命」も「屍を越えて」もやってくれた。

2日目に見たライブ
・JEVA
・Contrail Club
・yonawo
・NIKO NIKO TAN TAN
・KIKI
・えんぷてい
・ZOMBIE-CHANG
・ゆるふわギャング
・kZm
・Skaai
・GAGLE

3日目 9/25(日)

1日目に雨に降られ続けてきつかったことをずいぶん前のことのように感じた。3日目も朝からいい天気で日差しがきつくてサングラスがほしくなった。丸2日間晴れが続いたので地面の状態はずいぶん良くなって歩きやすい。

水曜日のカンパネラはいつの間にか人が変わっていてびっくりした。新しい人は若いのにステージ度胸があるし、余裕があって歌もうまくて表現力があってすごいスター性を感じた。親が小さな子を肩車してステージを見せていたし、おじいさんが楽しそうに変なリズムで踊ってて幅広い客層でピースフルな空気だった。

NAGAN SERVERはウッドベースを弾きながらラップをやるという斬新な人でめっちゃかっこよかった。最後にどんぐりずの2人がゲストで出てきた。ステージから降りて客の真ん中に入ってきてすごい踊って客もめちゃ騒いでて楽しいライブだった。

ライブを見ていたら真横に中尾憲太郎がいた。つい先月大型フェスのメインステージに出てた人がこの日は別バンドではあるけどりんご音楽祭の中でも小さいステージに出る。挨拶をして、先月エゾでナンバーガールのライブを見たことを伝えたら、短いけど粋な感謝の言葉をくれた。

会場内で昼ごはんに鹿肉がのった蕎麦を食べた。鹿も蕎麦もおいしい。すぐ近くのRed Bull EVVOステージでせのしすたぁがライブをやってて、お客さんがめっちゃ騒いでた。

Ariji Joeは若いのにソウルやR&Bのかっこいい曲をやっててとてもよかったしJinmenusagiは難しいことに挑戦しててかっこよかった。ステージ上ではホテルで沸かしてきた白湯を持ってきて飲んでると言ってた。チプルソはひたすら楽しくてライブがうまかった。呂布カルマはステージに出てきただけで空気がビリビリするほどの存在感ですごかった。言うことにも説得力があるし、あいかわらずシャツは変な柄だった。deca joinsは台湾のバンドで、16ビートの曲が多かった。演奏はめちゃうまかった。ライブ後物販に人がわらわら集まってておもしろかった。

deca joinsまで見て、まだまだライブは続く中、帰りの時間の都合で名残惜しく思いながら会場を後にした。今回も強烈な記憶がいくつも残って、3日間つかれたけど楽しかった。

3日目に見たライブ
・水曜日のカンパネラ
・NAGAN SERVER
・Ariji Joe
・Jinmenusagi
・チプルソ
・呂布カルマ
・deca joins


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