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ダメ人間が父になりそうなので手記的な

妻が妊娠したことを報告してくれて1ヶ月とちょっと経ち、感慨深く思うところがあり、何かにそれを残したいと思っていたのだけど、わざわざブログを始めるとかはどうもピンとこなくて、そういえばnote登録してたな、と思いまして。

今となっては、一部上場企業の管理職でなに不自由ない生活をしてるけど、これまでを振り返るとまあひどい体たらくな人生だったと我ながら思います。

ちなみに、ここなら誰も見てないから、というのもこのツールを選んだ理由のひとつだけど、強いていうなら28歳以下で「もう人生詰んだな」とか思ってる人がいたら、ぜひこれを読んでもらえたらと思います。太宰的な使い方をしていただいて。

それで、どこから文字に残そうかと思ったけど、最初のターニングポイントは大学進学のタイミングだったかと。
某私立大学の附属高校に入って、適当に過ごしていれば大学入学が約束された環境で、適当に過ごすことができず、ぼくは奇跡的に大学へのチケットを取り逃がしました。
理由はいくつかあって、バンド活動に熱中したとか、父親と喧嘩して河川敷で2週間野宿してたら期末試験を受け逃したとか、駐車場でゴルフボールで野球して学年主任の車へこませたとか、とにかくいろいろ。でも1番は、ある女の子に出会って小説家になると決めたことかもしれません。小説家以外にならないのに、大学に行く意味がないと本気で思ってましたし、なんの後ろ盾もなく、本気で小説家になれるとも思ってました。
この言葉すごく嫌いですけど、紛れもなく「若気の至り」です。

ぼくに小説家になるよう呪いをかけたその女の子は、とあるライブハウスで演奏したお遊戯レベルのぼくのバンドを見にきたお客さんでした。
高校生の頃なので詳しく覚えてないけど、たしか当時流行っていたSNSで呼びかけて、バンドに興味があるとかで見にきてくれた子だったと思います。
背丈が低く痩せ型で、髪の毛は一本一本がすごく細く、目鼻立ちがくっきりした本当に可愛らしい子でした。(胸も大きく、後にその子はグラビアアイドルになります)

ライブ終わり、挨拶に来てくれてそれが初対面でした。それから何度か遊ぶようになり、付き合うことになるわけです。まあ、至って普通でよくある話です。ぼくは、ぼくが彼女を好きになるのは理解できるけど、彼女がぼくを好きになる理由がなくて、それがとても不思議でした。でもいつか、こちらから聞いたわけでもないのですが、察したように

「あなたの日本語好きよ。書く言葉も話す言葉も両方とも。」

と言われました。
もちろんぼくはどういうことか尋ねましたが、彼女は「わからなくていい。」と言いました。
まあ、褒められてるので悪い気はしないけど、なにを褒められてるのかよくわからず、でもなんだかんだで嬉しかったような、そんな感情でした。そして、今思えばそれが小説家を目指す呪いの第一歩でした。

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