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記事一覧

ドストエフスキー著 「死の家の記憶」を読んで

著者の獄中体験記、のような本。 実際に体験したことをもとに書いているだけあって、人物描写…

嶋森 悠
2年前

「誰がために医師はいるークスリとヒトの現代論」<松本俊彦 著>を読んで

 精神科医である著者の半生記、エッセイ集のような形を取っている本である。 この中で「困っ…

嶋森 悠
2年前
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「貧困の哲学」<ピエール=ジョゼフ・プルードン 著>(平凡社ライブラリー)を読ん…

 フランスの社会主義者、プルードンの著書。初版発行は1846年。 読んでみて、「これは予言の…

嶋森 悠
2年前
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「それでも人生にイエスと言う」(ヴィクトール・エミール・フランクル)を読んで

 著者はオーストリアの精神科医であり心理学者。最も有名な著作は、ナチス強制収容所での体験…

嶋森 悠
2年前
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「生きがいについてー神谷美恵子コレクション」<神谷 美恵子 著>を読んで

 著者は日本の精神科医。タイトル通り生きがいについて模索する本。  生きがいについて、普…

嶋森 悠
2年前
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「薔薇の名前」について

原作は1980年に発表された小説。1986年に同名の映画が公開。2019年にはテレビドラマ化もされて…

嶋森 悠
2年前

「だれのための仕事」<鷲田清一 著>を読んで

 著者は日本の哲学者。大阪大学名誉教授。  何のために働くのか?そもそもなぜ働くのか?そういったことを探っていく本。  世の中に満足しながら働けている人はどれくらいいるだろうか?おそらく日本では大多数の人が満足しているとは言えないと思う。(かくいう私も。)  働くこと(学生の場合は勉強等)について満足ができないのは何故か?  まず著者がいうのは、今自分が行っていることが、未来のための我慢をしている状態なのが問題ではないかと言っています。  老後のために我慢して会社勤めをす

ドストエフスキー著 「地下室の手記」(光文社古典新訳文庫)を読んで

 何だろう、この小説は。暗く、陰鬱な主人公の手記として書かれていて、内容は混乱を極めるが…

嶋森 悠
2年前
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