「目標設定５原則」で、全ての挫折を回避する。

このnoteを読むと・・・
・目標設定の意義がわかる。
・原理原則の重要性がわかる。
・目標設定技法の手順がわかる。
・チームの「方向づけ」が出来る。
・モチベーションの上げ方がわかる。
・一生涯使える目標設定の知識が身につく。
・勝利至上主義に対しての、抑止力になるかもしれない。
・「動機づけ」や「メンタルトレーニング」についての基礎知識が身につく。

このnoteの概要
・有料※
・約15000字
・初学者でも読める。
・過去記事の引用は無し。
・競技者や指導者でなくても読める。

（※公開中に若干の価格変更があるかもしれません。ご了承ください。）

まえがき

私たち人間は生体であるが故に、「食欲・睡眠欲・性欲」などの基本的な三大欲求から「成長欲求」や「承認欲求」などより高次なものまで、様々な欲求によって動機づけられ、「行動」をする。「目標」というのは、行動の目指す最終的な結果であると考えて良いだろう。

あなたは目標と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。部活動を例に挙げれば、「全国制覇」や「県大会出場」などのチーム目標、結果目標を想起する方もいるだろう。スポーツに限らずとも、学生なら「志望校合格」や「国家試験合格」、社会人なら「キャリアアップ」など、そのあり方、表現の仕方は、極めて多種多様である。

このように、人間にとって「目標」というのは、生体の特性的にも、現代社会に生きる固有の人間として見ても、身近で馴染み深いものである。

また、自発的なものではなくても、私たちは学校や会社、チームなど、様々な組織において、幾度となく目標設定を行ってきた。しかし、思い返してみれば、目標を立てろと言われたことはあっても、「目標の立て方」について具体的な指導を受けたことは殆どないのではないだろうか。このことは非常に大きな問題である。というのも、本来目標設定というのは、心理学的な学問体系に基づいた確固たる「原則」のもとで行われるべきであり、その点を無視して立てられた目標というのは、これから紹介する「達成可能性」や目標を立てることで得られる付加価値について、その恩恵を受けることが出来ないからだ。

つまり、このnote内で紹介する「5つの原則」を知らずして立てられた目標というのは、何の意味も持たない「文字の羅列」となり得る危険性が大いにある。原則から外れた目標は、モチベーションの向上という本来の意図とは裏腹に、過度なプレッシャーなどの競技者にとって本来不要な心理的ストレスになったり、昨今スポーツ文化・教育の領域で問題視される「内容を軽視した勝利至上主義」の発端にもなりかねない。

本来不要な心理的ストレスが蓄積されれば、それに伴って身体的なパフォーマンスも低下し、その分競技的パフォーマンスに悪影響を及ぼすことは言うまでもない。「心と体は切っても切り離せないものである」多くの競技者、指導者はこのことを理解しているようで、科学的なエビデンスに則った「心理学的な手法」については、それを用いようとしない。むしろ、「心理学」や「メンタルトレーニング」という学問や領域それ自体に、不信感を抱いていることが殆どだ。

そうなると、彼らの多用する「気持ち」という語彙が、「経験則」や「指導者の主観」によって形成されたものであると言わざるを得ない。これらの経験則は「トレーニングの原理原則」における「個別性」や「特異性」の原則を大きく逸脱している。原理原則を無視した方法論は、確実性という点において、それが担保されていない。ちょっとしたことで崩れてしまうような、脆い土台の上に建つその理論を守るために、指導者は余計に高圧的な態度を取り、その土台に競技者を決して近づけようとしない。「原理原則の軽視」が、指導者と競技者の対等な関係を奪っているとも考えられる・・・。

今回のnoteでは、いくつかの章に分けて、目標設定の重要性から、その原則、そしてフィードバックに至るまでを網羅した。このnoteを読み進めるにあたって、専門的な予備知識やその他の参考書は一切必要ない。note内で使用される専門用語については、全てに補足的な説明を加えている。（その領域についてより発展的な内容が知りたい方のために、別途専門的なnoteも執筆中だ）

このnoteでは、「全ての人が一生涯にわたって活用できる知識の獲得」をテーマにしている。「モチベーションが上がらない競技者」「チームの士気を上げたい指導者」「なんとなくやる気がない人」これらすべての人にとって、目標設定技法が有効であることをここで強調したい。なぜなら、私たちのすべての行動というのは、何らかの動機によって開始され、「目標」というゴールに必ず向かうという性質を持っているからだ。

【100部突破】併せて読みたい「トレーニング原則の記事」