「評論家・田原総一朗について」
田原総一朗が、90歳になった。
嫌われ者ほど長生きをするもんだな、と思った。
わたしは、「朝なま」か「朝だら」か忘れてしまったが、その司会をする田原総一朗が嫌いだった。
いつも不機嫌そうな顔をして人を怒鳴りつけているという記憶しかない。
なにゆえ、この人はこんなにも威張っているのであろうか?
評論家であり、司会者の立場であるのに、横暴にも権力を振りまきすぎだ。
おまえが出て来るんじゃない、引っ込んでいろとテレビを観ながら心の中で大声でつぶやいた。
こいつがいるからまとまる話もまとまらない。
田原総一朗には、激論が始まる前に、こういう番組にしたいという論客を無視した理想が強すぎる。
例えば、最初の出だしはこの話をして、途中で何々さんが反対意見を言い、小競り合いが始まる、そこで自分がこういったその場を仕切り、最後はまるまるさんに、「やっぱりそうだよね、田原さんが言うとおりだよ」という、というような「プロット」が番組が始まる前に彼の頭の中ではあったとおもう。
もう、時代が変わり、この人の「理」は通由しない。
やっと静かになってくれたか、という気持ちでいっぱいだ。