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初めての入院&手術のことを語りたい。その9

久しぶりの更新となります。
皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。
劇団の演劇公演も無事に終え、早いもので、もう7月。
暑い日が続いていますね。
無理のないペースで更新を再開していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします!


こちらの記事は、『右眼真菌性角膜潰瘍』を発症し、それが元で初めての入院と手術(『右眼強角膜移植手術』)を経験した筆者の体験談をまとめています。

2023年11月17日(金)。
いよいよ人生初の入院の日を迎えました。

背中にはバックパック。
服装は、キャンプにもよく着ていっていた、ワークシャツにジーンズ。
軽くて履きやすい、スケッチャーズのスニーカー。
傍から見れば、ハイキングにでも行くのかしらん、といういでたちです。

9:30に間に合うように病棟へ入り、長いエレベーターに乗って、無事に眼科病棟で受付を済ませます。

すべてが初めて見る景色でした。

病棟に初めて入る

受付を済ませると、母とともに、広い食堂のようなところに通されました。
家から持参してきた薬をすべて預け、入院中の簡単な説明を受けます。

早々に母と別れ、これから生活する病室へ通されます。
説明をしてくれたのはベテランの職員さんで、不安を感じさせないようあたたかく、てきぱきと案内してくれました。

病棟内はとてもきれいで、あたたかみもあり、各病室の入り口は開放され、手指用の消毒液が備え付けてあります。

通されたのは、4人部屋の7号室。
ベッドが2つ空いていて、そのうちの明るい窓際のベッドへ通されました。

ベッドの頭のところに、私の名前と、担当医師と看護師の名前が貼ってありました。

ベッドを真ん中に、TVと冷蔵庫、作り付けの棚などが、簡易的ではありますが至極機能的に備え付けられています。
ドラマでよく見る机(ベッドの上を移動させて使えるアレです)も足元にきちんと置いてありました。

先輩方に挨拶し、まずは荷物をといて、着替えました。
カーテンを引けば、それぞれが個室に早変わりです。

バックパックから荷物をすべて出して棚に入れ、レンタルで頼んでいた病衣セット(例の水色のギンガムチェックのパジャマみたいなアレです)に着替えると、いっぱしの入院患者が出来上がりました。

ここまでの工程がキャンプでのチェックイン・部屋作り・荷ほどきとあまりにも似ていたので、ソロキャンプを懐かしく思ってしまいました。
でも悲しいかな、窓から見える景色は、しっかり『コンクリートジャングル』だったのです。

療養計画書

詳細を覚えていないのですが、この日のお昼から昼食が出ました。
思ったよりおいしくて、完食したのを覚えています。
最初のうちは物珍しくて、毎食撮影してから食べていたけど……。
余裕がなくなったり残しがちになったりで、撮影も歯抜けになり……。
退院前に、写真も削除してしまいました。
(残しておけば良かった)

この日の午後に、後にとてもお世話になる同室のお姉さんが入院。

日常生活で困っていること、入院中に期待することなどを細かく聞き取りされ、希望すれば一日30分シャワーの時間があること、コインランドリーの使い方や、病棟まで来てくれる便利な移動販売があることなど、少しずつ教えてもらいました。

うら若い看護師さんから、入院中の診療計画書を渡され、説明を受けました。
入院当初の計画では「感染性角膜潰瘍に対し、抗菌治療をおこないます」とあります。
推定される入院期間は「4週間」。

目薬と眼軟膏は、すべて看護師さんがつけてくれることになり、自分でするよりずっと確実だし安心でした。
この頃の目薬はまだ2時間おき。
そして、この日の夜から点滴が始まりました。

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