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深く考えるのが苦手な人におすすめしたい「メモの魔力」

 みなさんはnoteやはてなブログといった媒体でブログを書くときメモを使わずに書けますか?私はブログを書くときメモを使わないと絶対に書けない。なぜなら書いている途中で自分が結局何を言いたいのか分からなくなってくるし、100%結論が最初の主張からズレてしまう。3時間経っても5行しか書けていなかったりする。

 だから私はメモを使う。しかし単なる箇条書きではなく、メモを使って自分の考えを深めていく方法だ。それがこの「メモの魔力」という本。

「メモの魔力」とは


 著書のSHOWROOMの前田社長自身も日々死ぬほどメモをとっているらしく、SHOWROOMも自身の生み出したメモのノウハウによって設立されたとか。街で見かけた看板、観た映画、人との会話など日常生活全てに常にアンテナを立てて貪欲に気づいたことや疑問をメモをとり、そこから得た気づきを仕事のアイデアに生かしているという。

 メモの取り方を簡単に説明するとノートを見開きで使い、左ページは一番上にタイトルを書きその下に気づいたことや疑問を箇条書きしていく。右ページは中央で線を引き、左側は右ページの箇条書きを抽象化してまとめ、右側は具体的にどんな行動にするか転用方法を書く。この書き方をすると次の2つの事に気付くことができる。

自分が実は同じ事を考え散らかしている事や、考えが矛盾している事に気付ける

 頭の中にいろんな言葉が浮かんで、評論家になってあれこれ語る自分を妄想してしまうくらいものすごく自分が思考を巡らせているような感覚に陥るがいざ書こうとするとびっくりするくらい筆が進めない。そこでメモを書き出してみると、箇条書きでたくさん似たような言葉が並んだり、言っていることが矛盾していることに気が付く。


おそらくだけど自分めっちゃ思考してる!と感じている時って本当に頭がフル回転している訳じゃなく、脳が盛大に何らかの感情を感じているんじゃないかなって思う。


例えば私は経済のニュースを見て、日経平均株価やGDPがどうなっているのか知ると妙に悦に入った気分になる。純粋な情報収集というより実際のところ「経済のニュースをチェックしている私、できる女っぽくてかっこよくね!?」という優越感や満足感の気持ちの方が大きい。だからいくらニュースを見ても自分の知識としてほとんど残らないし、全く賢くもならない。

 メモを書いて自分の中の言葉を外に出してみると、自分の考えがいかに偏っているか、中身がともなっていないか客観視することができる。


思考をさらに深めることができる

 「メモの魔力」の書き方によって考えをさらに深めていくことができる。このメモの取り方が普通のメモと大きく違うのが右ページにメモの内容を抽象化したものと実際に具体的な転用方法を書くことだ。


 これは私が仕事でよく注意されることについて考えるために「メモの魔力」のやり方で作ったメモ。
左ページにとにかく考えをざーっと書く。右ページの左側に、事象に対して「それはどういう状態のものか」「なぜか?」を問いかけながら抽象化、問題の本質を抽出していく。そして右側で具体的にどう自分が行動するかを書き出す。メモを見返すと自分の頭の中で考えていただけの時よりも、ずっと深く広く考えることができていることに気が付く。


なんで?と浅い疑問で終わらず最終的に問題に対する解決策を導きだせることで、本当に深く考えていると言えるようになるんだと私は思う。



 メモとは覚えたことを忘れないための単なる忘備録にすぎないと思っていた。だけどこの「メモの魔力」という本に出会ってメモに対する考え方がかなり大きく変わった。今ではnoteを書く時から仕事の文書を作成する時までいろんな場面でこのメモの方法を使っている。


 noteを続けることができているのもこのメモのおかげだ。有名な思考術のハウツー本はたくさん出ているが、この本ほど実践的で誰でも簡単に結果が出せる本はなかなかないと思う。深く考えるのが苦手な人、自分の頭が悪いと思っている人、書きたいのに書けないジレンマに悩んでいる人がいたら是非読んでほしい。

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