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人生の目標とかないけど今を大切に生きてます

 最近寝る前に「あやうく一生懸命生きるところだった」という本を読むのが日課になっている。これは韓国で有名になったエッセイで表紙を書店で目にしたことがある人もいるんじゃないだろうか?


 会社員をしながらイラストレーターをしていた男性がある日突然会社を辞め、時々イラストの仕事をしながら自分の思うままに自由に遊んで暮らす。その中で夢を追いかけて必死だった受験時代やお金を稼ぐことに必死だった会社員時代を思い起こしながら一生懸命生きたって別に人生良くなる訳じゃないと悟ったことをユーモアを交えて朗らかに語っているエッセイだ。

 その中で「理想通りじゃない「現状」を愛する」という話がある。昔はこの年齢ならこういう生活をしていると思っていたのに現実は全く違う。だけど今の自分を肯定したら自分の人生を愛せるようになったという話だ。


 「○歳には結婚して寿退社して子供もいる予定だったが今でも独身でバリバリ仕事している」「○歳であの仕事をしていると思っていたが今は全く関係ない仕事をしている」という書き出しから始まって最終的に「思い描いていた未来ではないが今の自分を肯定して前向きに生きよう」という結論に至る話はいろんな所で見かける。理想と現実のギャップを受け入れて今の自分を肯定する系の話はまぁ人生あるあるネタなのだろう。
その時ふと思った。

あれ?私○歳までに○するとか考えたことないんじゃね...?

 女子同士の会話で「○歳までに彼氏作る」「○歳までに結婚する」「○歳までプロポーズなかったら別れる」というのはよくあるけれど恋愛や結婚にあまり興味がないわたしはそういうリミッターも存在せず。そうなると「この年齢までにはこう!」と目標を立てるハードルが急激に上がる。あとは仕事とか将来の夢系で成し遂げたいことがあればいいが、特に夢も目標もないその他大勢のわたしには勿論そういったものもなく...


 頭では分かってる。結婚に興味がないなら将来どれぐらいお金が必要になるのか計算すること、医療保険を見直すこと、キャリアパスのために異動希望を出すこと、具体的に考えなきゃいけないことはたくさんある。
でも結局は独身実家暮らしで衣食住にも困ってなくて遊べる友達もいる今は今期のデパコス何買おうとか、次の週末は新しくできたカフェに行って本読もうとか、pixivでお気に入りのイラスト見返したいなとか、そういう事の方が優先順位が高いのだ。
そう、人間結局は何だかんだ理由をつけて目先の事しか考えないのだ。
飲み会の席で将来について説教してくる上の人だって20代の時は飲み会と合コンとスキーに明け暮れて貯金とかしてなかったし。

かといって先のことなんか知るか!明日死んでも悔なく生きてやる!と享楽的な生活に走るまで思い切った人間ではない。将来貯金0はさすがに嫌だしある程度資金的余裕を持って生活したい。

だったら未来が少しでも明るいものであるようになおさら目先の事を大切にすれば良いのでは?
だって結局未来なんてものは「今」を積み重ねてった結果だし。


 最近のわたしの趣味は「部屋の断捨離」と「スマホ断ち」である。自分の身の回りや頭の中がスッキリしていくのが何とも気持ち良い。部屋が綺麗になれば毎日快適に暮らせるし不用な物にお金を使うことを防げる。スマホに触らなければ空いた時間で自分の興味のあることにいろいろチャレンジできる(昔みたTwitterのアイコンの青い鳥のエサはお前らの時間だというツイートは私の中で殿堂入りツイートだ)

 今を満たしながら将来の自分にもきっと良い影響になっていると思う。未来が思い描けなくたってこういう「今」の過ごし方、自分でも悪くないなと思っている。

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