「ひたすら目の前のことをこなして生きている」という感覚がリア充なんだろうなと思う今日この頃

 今の私のステータスは社会人5年目。転職して2年目。毎日締切と電話応対に追われながらPCのキーボードを必死に叩き、先輩の小言にペコペコしたりイライラしたりしながら、残業の日々。帰宅時間が22時を過ぎることも珍しくなくなってきた。通勤電車の中の時間も仕事の知識を仕入れたり、スケジュール管理をする貴重な時間。だから疲労を溜めないために、帰宅したらさっさとご飯とお風呂を済ませて睡眠時間を最低6時間は確保するようにしている。


 そんなこんなで平日は心身共に仕事に拘束されてしまうので、土日は100%自分の時間を過ごせる貴重な時間だ。平日の足りない睡眠時間を補ったり、本を読んで自己啓発したり、ネットで色々な調べものをしたり。あと仕事以外の自分のやりたい事がたくさんある。漫画なら昔ハマったとあるスポーツ漫画、本ならミステリー小説を少しずつ読み進めている。身体を引き締めたいからジムで運動もしてる。まだ手を付けられていないけどピアノを弾くこと、絵を描くこと、ボールペン字の講座を受講したい。土日はとにかくあれもしたいこれもしたいという気持ちが強いため、光の速さで過ぎていく。そうしてまた平日の濁流に飲み込まれていくのだ。




 去年までの私は何者かになりたくて仕方がなかった。自分には何か大きな目標があってそれに向かって突き進んでいると思っていたけれど、実際は一心不乱に滑車を回すハムスターだった。自分はナンバーワンにもオンリーワンにもなれない、ありふれたその他大勢の人間なのだと気づいてからようやく私は永遠に滑車を回す役目を降りられたんだと思う。

 今の私は滑車を回していた時よりもずっと速いスピードで走っている。平日も休日も1分1秒と無駄にしたくない。とにかく目の前の事を必死でこなして毎日毎日無我夢中で生きている。人から何のために生きてるの?と聞かれれば「ただただ生きている」と答えるのが一番しっくりくる。


 仕事に追われて残業ばかりの日々、彼氏も作らず休日は一人家にこもって何かしてる27歳OLなんてあまりにも色気がなさすぎて「終わってる」と思われても仕方ない。だけどたとえ外からみた私は「終わってる」女だとしても実際の私はこの「ひたすら目の前のことをこなして生きている」感覚が結構好きだし、ぼーっと生きていた学生時代よりもずっとずっと充実していると思っている。



 夢を追いかける人生に憧れていたけれど目先のことに一生懸命になる人生も、そう悪くないかもしれない。

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