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データ活用よもやま話

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「データ」をキーワードに様々な話題をお届けする、楽しくてためになるコラム集です。DXプロジェクトやデータビジネスのヒント探しにも。
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#モビリティ

データで街を歩こう - 京都市バスのGTFSデータ公開が日常にもたらす小さな革命

こんにちは、日本データ取引所です。 先日、京都市バスのGTFSデータがオープンデータ化され、そのデータがGoogleマップに反映されたのをご存知でしょうか。 今回はこの事例をもとに、「データの標準化」および「データの公開」が私たちの日常生活を豊かにする様子を探ってみたいと思います。 京都市民である私自身の経験から筆者は今、京都市に住んでいます(私たちの会社はフルリモート勤務が基本で、全国に社員がいます)。 京都市にはターミナル的なバス停がいくつかあり、市内中心部にある

モビリティの未来と地図データの課題を、道路交通ビジネスの歴史から考える

 標準化やデータ取引、分析ツールのオープン化が先行する地理空間情報の世界で、日本の基幹ビジネスは何を夢見ているのでしょうか。  毎日の通勤や買い物から、家族形成、就職/転職、住居購入や老人ホームへの入居、また内戦や気候変動といった長期的な要因まで、人びとは様々な理由で移動しています。移動それ自体がエンターテイメントにもなります。仮想現実(VR)や複合現実(MR)を通じ、いながらにして移動を疑似体験することもできます。  人間は一生の間にどれだけ移動するのでしょうか。筆者の