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フリーランスを目指す前に知っておくべき10のこと

「時間に縛られた毎日を抜け出して自由に働きたい」
「満員電車の日々から抜け出して好きな場所で働きたい」
「あの嫌な職場から抜け出して好きな人とだけ働きたい」

この記事を開いてくださったということは、あなたもこのような想いを持っているのだと思います。

ただ、フリーランスとして成功し、誰もが理想とする働き方を叶えた人がいる一方で、収入を確保できずに1年以内に辞めることになったり、スキルを身につけるために数百万払ったのに一切稼げなかったりした、いわゆる「失敗した人」も多くいます。

このような状態にならないためにも今回は

  • フリーランスとは

  • 個人事業主とフリーランスの違い

  • フリーランスのメリット・デメリット

  • フリーランスに向いている人の特徴

  • フリーランスの代表的な職種と仕事内容20選

  • フリーランスになる前にすべき9つのこと

  • フリーランスになった後にすべき5つのこと

  • フリーランスにおすすめの集客方法5選

  • フリーランスが実務で気を付けたい4つのポイント

  • フリーランスがお金を貯める4つの方法

といったフリーランスを目指す前に知っておいてほしい10のことを全てご紹介しようと思います。

この記事を読めば、あなたがフリーランスになるために身につけるべき基礎知識を押さえることができるでしょう。

ぜひ、今回紹介することを参考にしていていただき、あなたの理想とする「自由な生活」への完璧なスタートダッシュを切りましょう!

フリーランスとは

フリーランスとは、個人が企業に雇われることなく仕事を請け負い、その代わりとして報酬をもらう働き方のことです。

元々はヨーロッパ中世期に存在した、主君に忠誠心を誓わず、戦っただけ報酬を受け取っていた兵士が「フリーランス(自由な槍)」と呼ばれており、その名残りが現代に残っているようです。

ちなみに多くの方が勘違いされているのが、「フリーランスと副業の関係」です。

フリーランスと副業は別物だと思われていることが多いですが、厳密にいうとフリーランスは副業のことも含んでいます。

なぜなら、副業も「所属していない組織」から仕事を受注しているからです。

フリーランス=「会社から独立した人」と思われがちなのですが、実はそうではないので注意しておきましょう。

※便宜上この記事では「独立系フリーランス=フリーランス」「副業系フリーランス=副業」と記載します。

個人事業主とフリーランスの違い

フリーランスと副業と同じくらいややこしく、間違われやすいのが、個人事業主とフリーランスの違いです。

この2つはそもそも分類が違います。

個人事業主は法律的な区分であり、「開業届」を出した人が個人事業主になります。

一方で、フリーランスは「会社に属さず働く」という「働き方」に焦点を当てた言葉です。

先ほどご紹介した副業など、個人事業主でない人も「会社に属さない働き方」をしていればフリーランスと呼ばれます。

もし、あなたがフリーランスとして独立しようと考えているのであれば、後ほど説明する開業届を役所に提出して「個人事業主」になる必要があるので覚えておきましょう。

また、日常会話では「フリーランスをやっています」と言っても問題ありませんが、住民票など正式な書類では「個人事業主」と記入しないと受理されないので、気を付けましょう。

個人事業主と法人の違い

フリーランスとして独立すると、個人事業主になるのですが、「個人事業主」とは別に「法人」というものもあります。

一般的に「会社」と呼ばれているものが「法人」ですね。

「法人」と聞くと、自分には関係がないと感じる方が多いかもしれません。

ですが、実は知っておくと、いずれ役に立つことがあるので、今のうちに「個人事業主」と「法人」の違いを把握しておきましょう。

個人事業主と法人の違いとして知っておくべき項目は

  • 税金について

  • 経費の扱いについて

  • 社会的な信用度について

の3つです。

詳しく説明していきますね。

税金について

個人事業主が支払う税金は所得税や住民税などです。

所得税や住民税などは、いわゆる累進課税と呼ばれるもので、所得が増えれば増えるほど納める額が大きくなっていく税金です。

例えば、所得400万円に対してかかる税率は20%であるのに対して、所得が2000万円に対してかかる税率は40%と税率が2倍になります。

個人事業主の場合、最大税率は所得4000万円以上の45%であり、所得の半分近くが税金になります。

これはあまりにも厳しいですよね。

そこで、多くの方がおこなうのが法人化です。

法人になれば所得800万円までは税率が一律15%で、800万円以上の方も一律23.9%になります。

課税所得所得税率課税所得法人税率〜195万5%〜195万15%195〜330万円10%195〜330万円15%330〜695万円20%330〜695万円15%695〜900万円23%695〜800万円15%900〜1800万円33%800〜1800万円23.9%1800〜4000万円40%1800〜4000万円23.9%4000万円〜45%4000万円〜23.9%

法人化すると税率が23.9%以上には上がらなくなります。

そのため、収入が高い人ほど、法人化したほうがお得なのです。

実際に法人化してお得になるのは950万円以上の人です。

表だけを見ると、950万円以下の人も税金が安くなるように見えますが、実は所得税は下記のように、基準を超えた部分にだけその分の税率がかかるようになっているので、950万円以下なら法人化しないほうがお得でしょう。

所得400万円の場合

所得税195万円×0.05+135万円×0.1+70×0.2%=37.25万円法人税400万円×0.15=60万円

経費の扱いや事務処理

経費に関しては、個人事業主と法人でほとんど違いはありません。

個人事業主も法人も事業で使用したものは経費(会社のお金)として扱うことができます。

唯一の違いは給与が経費になるかどうかです。

個人事業主は売上がそのまま給与になるので経費になりませんが、法人では役員報酬(人件費)として自分に給与を払うので、経費になります。

もちろん役員報酬でもらった給与には別に所得税がかかるのですが、給与分を課税所得から引いているので、全体的には節税できていることになります。

ただ、法人化すると源泉徴収などの面倒な手続きは増えてしまいます。

経費についての詳しい説明は省いてしまったので、経費について詳しく押さえておきたい方はこちらの記事をご覧ください。

▼経費について詳しく知りたい方はこちら
フリーランスが経費にできるもの11選!家賃やパソコン代は経費になる?

社会的な信用度

ここまで税金の話をメインにしてきましたが、実はそれ以外にも個人事業主と法人には大きな違いがあります。それは社会的な信用度です。

個人事業主は高いスキルさえあれば、どのような案件でも取れると思われています。

確かに高いスキルがあれば、担当できる案件の幅が広がっていくのは間違いありませんが、全ての案件を受けられるわけではありません。

なかには社会的な信用があるクライアントにしか、仕事を依頼しないという企業があるのも事実です。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスという働き方は、メリットもデメリットも大きい働き方です。

特にデメリットを知っておかなりと、フリーランスになってから後悔することになります。

そのため、ここからはフリーランスになるメリット・デメリットを詳しくご紹介していきます。納得できる決断をするために、ぜひメリット・デメリットを押さえてくださいね。

※ここでご紹介するフリーランスは厳密には「独立系フリーランス」のことですが、便宜上フリーランスと記載します。

メリット

フリーランスになるメリットは次の5つ。

  • 働く場所が自由

  • 時間を自由にできる

  • 人間関係のトラブル減る

  • 収入が上がる

  • やりたい仕事ができる

もう既に聞いたことがあるメリットもあるかもしれませんね。

今知っていることが本当なのか確かめる意味でも読んでもらえればと思います。

働く場所が自由

まず、フリーランスになると、働く場所を自由に選べるようになります。

特にパソコン一台で仕事ができるクリエイティブ系の仕事であればなおさら。

Wi-Fiが飛んでいるところであれば、世界中のどこでも仕事ができます。

実際、現役フリーランス129人に対して行ったAdecco Group Japanの調査では、「会社員時代と比較してフリーランスでよかったこと」として53.3%の人が「通勤のストレスがない」と答えており、自由な場所で働けることが大きなメリットになっていることが分かります。

この他にも働く場所が自由になることで

  • 海外旅行をしながら仕事ができる

  • 在宅で育児をしながら仕事ができる

  • コワーキングスペースで仕事ができる

など自分の理想の働き方が実現できます。

参考:Adecco Group Japan

時間を自由にできる

自由になるのは場所だけではありません。

フリーランスになれば働く時間も自由になります。

会社員のように出勤・退勤時間は決まっていないので月曜日から日曜日の間で自分の好きな日を休日にすることも、1日にうちで「朝早く働いて昼からは遊ぶ」「昼までぐっすり寝てそこから夜まで働く」などの自分にあったスケジュールを組むことも可能です。

前項と同じAdecco Group Japanの調査でも「会社員時代と比較してフリーランスでよかったこと」として65.1%もの人が「自分のペースで仕事ができる」と答えており、やはり時間を自由に使えるのがフリーランスになる大きなメリットであることが分かります。

参考:Adecco Group Japan

人間関係の悩みが減る

「職場で上司からいつも嫌味を言われる」「同僚がいつも陰口を言っている」など職場の人間関係で困っている方もいると思います。

フリーランスになればそのような人間関係の悩みを減らすことができます。

フリーランスになる人間関係が自由に決められます。

もちろんクライアントが必ず自分に合う人だという確証はありませんが、一緒に働けないと思えばキリのよいタイミングで契約を切ればそれ以降関わる必要はありません。

さらに、スキルが向上し自分の市場価値が上がってくれば、クライアントも自分で選べるようになるので、ほぼストレスフリーで働けるようになってきます。

これもAdecco Group Japanの調査になってしまうのですが、「会社員時代と比較してフリーランスでよかったこと」で「上司や同僚などとの人間関係にストレスを感じなくてよい」と感じている人は58.9%もいるようです。

このことからもフリーランスになれば、人間関係の悩みを減らせることが分かります。

参考:Adecco Group Japan

収入が上がる

フリーランスはお金に困るという印象を持たれている方もいると思いますが、実はフリーランスになって収入が上がる人は多いです。

フリーランス協会の『フリーランス白書2020』ではフリーランスの53.2%の人が会社に属していたときよりも収入が上がったことが明らかになっており、フリーランスとして働いている人の半分以上が、会社員より稼いでいることが分かります。

どれだけ働いても給料がほとんど上がらない会社員と違い、働けば働くほど稼げること、会社を挟まずに直接クライアントから報酬をもらえることが収入が上がる要因になっているでしょう。

フリーランスは現状の会社に給与で不満を感じている、いまより高い収入が欲しいと感じている方にはピッタリな仕事です。

参考:『フリーランス白書2020』

やりたい仕事ができる

会社員だと自分のやりたいこととは違う仕事をしなければならなかったり、希望の部署に配属されても雑用や資料作りが多かったりということがありますよね。

一方、フリーランスは、仕事時間のほとんどを自分のやりたいことに割くことができます。

デザインをしたければデザインの案件を取ればよいですし、ライティングの仕事をしたければライティングの案件を取ればよいだけ。

とにかく自由です。

もちろん、営業や経理など自分が苦手だと思っている仕事もあるので、全てが自分のやりたいことではありません。

それでも、会社員と比べるとやりたい仕事ができている時間はかなり多いでしょう。

Adecco Group Japanの調査でも59.7%の人が「自身がやりたい仕事ができている」ことを「会社員時代と比較してフリーランスでよかったこと」に挙げています。

さらに、ビーブレイクシステムズの「個人事業主・フリーランスになって良かったこと」という調査でも「自由に仕事を選べる」が「自身のペースで仕事できる」に次いで多くの票を集めています。

参考:Adecco Group Japan
参考:ビーブレイクシステムズ

デメリット

メリットを聞いて「フリーランス最高じゃん!」と思った方もいるかもしれませんが、もちろん、その分のデメリットもあります。

それは以下の5つです。

  • 全て自己責任

  • 孤独感を感じてしまう

  • 社会的信用が低い

  • 収入が不安定

  • もらえる年金が少ない

フリーランスのメリットばかりに目を向けると、実際にフリーランスになったときに予想以上に苦しい思いをしてしまいます。

ただ、先にデメリットを知っておけばそれに対処する方法もあるので、「フリーランスになりたい」と思っている人ほどデメリットは知っておいて今のうちに準備をしておきましょう。

全て自分でしなければならない

フリーランスは大きな自由がある反面、自分でやる必要のあることが非常に多いです。

会社であれば社長、営業、制作、経理など仕事が分業になっていますが、フリーランスはそれら全てを自分でやらなければなりません。

そのため、本当はもっと制作活動に時間をあてたいのに、どうしても営業活動に時間がかかってしまう、どうしても税金の計算に時間がかかってしまうなど、なかなか思うようにいかないときもあると思います。

もちろん営業代行やオンライン秘書など、自分の苦手なところや面倒なことを委託できるサービスはたくさんあります。

ただ、委託した分だけ支出は大きくなってしまうので、収支のバランスを気にする必要はあるでしょう。

孤独感を感じてしまう

メリットのところで、人間関係の悩みが減るとお伝えしたと思います。

ですが、その反面でフリーランスは孤独感を感じやすい働き方でもあります。

特に人と話さなくても仕事ができてしまうクリエイティブな仕事だと、人とコミュニケーションを取る機会がないために大きな孤独感を感じてしまうのです。

さらに、このあとお伝えしますが、フリーランスは将来への不安が多い働き方でもあります。

その不安を誰にも打ち明けることができず、悩んでしまう人が多くいます。

実際、株式会社Lboseがフリーランスにおこなった調査では50.1%の人が「日々の仕事の中で、孤独を感じることがある」と答えており、フリーランスの半数が孤独を感じる瞬間があることが分かります。

ですので、フリーランスを始めると同時に孤独にならないような工夫をしなければいけません。

最近ではオンラインサロンや、オンライン交流会など他のフリーランスと交流する場所は数多くあるので、それらに積極的に参加し一緒に仕事を頑張れる仲間を探すと孤独感を感じるのを防ぐようにしましょう。

参考:株式会社Lbose

収入が不安定

フリーランスのメリットのところで、「収入が上がる」ということをお伝えしました。

収入が上がるのは事実なのですが、実はずっとその収入が安定して入ってくるわけではありません。

まず、急な体調不良などで働けない期間があると、収入は一気に下がります。

さらに、自分がどれだけ万全な状態でも、クライアントから依頼がパッと止まったり、クライアントが倒産してしまったりなど、自分ではコントロールできないところで、収入源がなくなってしまうこともあります。

予定していた収入がいきなり入ってこなくなるのは怖いですよね。

日本労働組合総連合会の「フリーランスを続ける上での不安や悩み」という調査でも、56.8%のフリーランスが「収入が不安定・低い」、49.7%の人が「仕事がなくなったときの保障がない」と答えておりフリーランスの不安定さが伺えます。

フリーランスの不安定さをゼロにするのは不可能ですが、できる限りクライアントの数を増やしておき、リスクヘッジすることで不安を軽減することができるでしょう。

参考:日本労働組合総連合会

社会的信用が低い

個人事業主と法人の違いでもお伝えしましたが、フリーランス(個人事業主)は会社員や法人登録している人よりも社会的信用は低いです。

前項でご紹介した日本労働組合総合連合会の調査では19.4%の人が「社会的信用が低い」ことに不安や悩みを抱いており、アデコ株式会社の調査でも42.1%の人が「社会的信用が低いこと」を「フリーランスとして働くデメリット」だと答えています。

参考:日本労働組合総合連合会

パーセンテージにばらつきがありますが、社会的信用の低さに不満を抱えていることは確かなようです。

フリーランスの社会的信用が低い原因は、主に収入が不安定なことです。

クレジットカードの発行や賃貸物件の契約などは返済能力が見られるのですが、収入が不安定だと、どうしても返済能力が低いと思われてしまいます。

最近ではフリーランスという働き方が一般的になってきたので、以前ほど社会的信用は低くありませんが、それでも「賃貸の審査に落ちる」「クレジットカードが作れない」という声は未だにあります。

フリーランスになる前には「クレジットカードの作成」「引越し」「保険への加入」などを事前にやっておく必要があります。

詳しくは後ほどお話しするので、まずは「フリーランスの準備にはいろいろある」とだけ覚えておいてください。

参考:日本労働組合総連合会
参考:アデコ株式会社

もらえる年金が少ない

こちらも詳しくは国民年金のところで、お話ししますが、フリーランス(個人事業主)は会社員よりもらえる年金が少ないです。

日本年金機構の調査では、会社員が受け取れる年金が月額14万6,162円(平均)であるのに対して、フリーランス(個人事業主)が受け取れる月額56,049円(平均)。

その差が3倍もあることにも驚きですが、フリーランス(個人事業主)が月額5万前後しかもらえないというのはより驚きですよね。

家賃を支払うことすら厳しい金額です。

ですので、フリーランス(個人事業主)は会社員以上に貯金が重要になってきます。また、積み立ての投資などを活かして資産を増やすという手もあるでしょう。

参考:日本年金機構

フリーランスに向いている人

ここまででお気づきの方がいるかもしれませんが、フリーランスにはある程度向き・不向きがあります。

もちろん「向いているのが良くて向いてないのが悪い」ということも「現時点で向いていないから絶対にフリーランスとして働けない」ということもありません。

ただ、自分がフリーランスになって幸せになれるかどうか測る参考にはなると思います。

今回はフリーランスに向いている特徴である次の5つについてお話ししていきます。

  • 心のメリハリがつけられる

  • スケジュール管理が得意

  • 主体的に行動するのが得意

  • 1人でいるのが苦にならない

  • 自己投資が好き

心のメリハリがつけられる

まずは心のメリハリをつけられる人です。

フリーランスは良くも悪くも本当に自由です。

そのため、「明日から仕事に手をつけよう」「来月から頑張ろう」と考えてしまうくせが抜けないと、必要最低限の収入すら稼げない可能性があります。

逆に「働かなければ」と思いすぎて必死に働き続けてても、体を壊して働けなくなったら収入が途絶えてしまいます。

ですので、心にメリハリをつけ、働くときは働く、休むときは休むということができる人がフリーランスに向いています。

スケジュール管理が得意

会社員であれば、チームで目標設定をし、それに合わせて行動量や行動スケージュールを立てられます。

チームリーダーがスケジュールを管理してくれることもありますよね。

ですが、フリーランスはスケジュールの管理を全て自分する必要があります。

今月の目標数値を決めて、それに合わせてどれくらいの受注をするかを決める。

そこから1日の稼働時間を割り出す。

さらに、クライアントのミーティングも自分でスケジュールを組んでおこなう。これを毎月おこないます。

現に、「フリーランスとして活躍するために必要なスキル・特性」という調査では、50%の人が「時間やタスクを計画的に管理し、自ら考え自ら動き、様々なタスクを並行させながら着実に完遂することができること」と答えており、自分を管理できることが重要なことがわかっています。

そのためスケジュールが得意な人がフリーランスに向いていると思います。

参考:Waris『活躍フリーランスの幸せ度実態調査〜フリーランスが幸せに働くためのヒント〜』

主体的に行動するのが得意

フリーランスには、自ら仕事を取りに行く行動力が必須です。

フリーランスとして名前が売れてくるとクライアントのほうから「あなたにお願いしたいです」と言ってもらえるようになりますが、その状態になるまではどうすれば仕事が取れるかを考え、自分からクライアントにアプローチする必要があります。

また、仕事を取りに行くとき以外でも、どうすればより上手くいくかを考え続けること「主体性」も重要になってきます。

会社にいると、「余計なことをするな」と主体性が認められないこともありますが、フリーランスではその主体性が強みになるでしょう。

1人でいるのが苦にならない

フリーランスのデメリットとして「孤独感を感じてしまうこと」があるとお伝えしましたね。

フリーランスは基本的に一人きりで仕事を進めるので、1人でいるのが辛くてたまらないという方がフリーランスになるのは危険です。

逆に、人と長時間話すのが得意ではない、1人でいるほうが気が楽だという人はフリーランスに向いています。

むしろ、他の人に邪魔されず作業に集中できるので、イライラせずに日々過ごせるでしょう。

もちろん、クライアントとの最低限のコミュニケーションを取る必要はあるので、コミュニケーションが全く取れない人は厳しいと思いますが、一般的な会話ができれば全く問題ありません。

自己投資が好き

会社員であれば意識して自己投資をしなくても、研修や資格補助など、制度を利用してスキルアップできます一方でフリーランスにはそれらの制度が一切ありません。

そのため、フリーランスは現状の実績やスキルに満足してしまうと、成長が止まってしまいます。

「フリーランス白書2020年」によると、自己投資をしているフリーランスの割合は66.2%もいるそうです。

自己投資が好きな人がフリーランスに向いているというよりも、「自己投資の習慣がない人はフリーランスとして生きていくのは難しい」といえそうですね。

とはいえ、何十万ものセミナーを無理して受ける必要はありません。

専門分野の本を買って読んでみるだけでも、スキルアップに十分繋がりますよ。

参考:『フリーランス白書2020』

フリーランスになる前にすべき9つのこと

フリーランスは会社員をやめればすぐになれるものではありません。

フリーランスとして活動するためにはある程度の準備が必要なのです。

さらに、準備も「必ず準備しなければならないこと」と「準備しておいたほうがよいこと」の2つに分かれます。

「必ず準備しなければならないこと」を4つ、「準備しておいたほうがよいこと」を5つご紹介するので、必ず確認しておきましょう。

必ず準備しなければならないこと

「必ずしなければならないこと」というと分かりにくいと思うのですが、簡単にいうとフリーランス(個人事業主)になるための「手続き」です。

以下の4つは丁寧に手続きを済ませないとあとから法的に困る場合があります。

漏れのないように確認しておきましょう。

  • 開業届の準備をする

  • 青色申告承認申請書を出す

  • 国民保険の手続きをする

  • 年金保険の手続きをする

開業届を提出する

開業届は個人事業主になる申請をする書類です。

開業届を提出すると以下の3つができるようになります。

  • 青色申告ができるようになる(後に説明)

  • 赤字を翌月に繰り越せる

  • 会社用の銀行口座を作れる

さらに、開業届を出すと、書類の職業欄のところに正式に「個人事業主」と記入できるようになります。

開業届の提出用紙は国税庁のホームページや税務署にも置いてあります。

提出用紙に必要な項目を記し、自宅の所在地を管轄している税務署に提出しにいきましょう。

個人事業主は社会的信用が低いとお伝えしましたが、非会社員で開業届を出していない人はより社会的信用が低くみられてしまいます。

ただ以下の人たちは開業届を出すと、もともと受けていた社会保障が受けられなくなるので注意しましょう。

  • 配偶者の扶養に入っている人

  • 失業手当を受給している人

※副業の場合副業の場合でも継続的に収入を得ている場合であれば、原則として開業届の提出は義務付けられています。提出しなくても罰則がないので、出していない人も数多くいるというのが実態ですが、提出するデメリットは「面倒」くらいなので、提出するのをおすすめします。開業届を出しても副業がバレることはありません。

青色申告承認申請書を出す

開業届と一緒に提出すべきなのが、青色申告承認申請書です。

青色申告承認申請書とは確定申告を提出するときに使う書類です。

確定申告をする書類には「白色申告承認申請書」と「青色申告承認申請書」があります。

それぞれを詳しく説明すると細かくなってしまうので、ここでは省きますが、簡単にいうと青色申告で確定申告するだけで課税所得から最大65万円を控除することができます。

もし、課税所得が400万円の場合、

白色400万円(課税所得)×0.2(税率)=80万円(所得税)青色(400万円(課税所得)ー65万円(控除額))×0.2=67万円(所得税)

となり、青色のほうが13万円お得な計算になります。

厳密には他の要素も絡んでくるので、ピッタリ13万円になることはありませんが、「青色申告承認申請書」がお得だということはわかってもらえたのではないでしょうか。

国民保険の手続きをする

フリーランスになるときには国民健康保険を会社のものから外して、もう一度個人で契約しなければいけません。

退職後2年間はそのまま会社の国民健康保険に入っていても問題ない場合がありますが、どちらのほうがお得になるかは自治体によって異なるので確認が必要です。

会社の国民健康保険をつづける場合は「退職後20日以内」に契約を結ばなければいけないため、できるだけ早めに確認しておきましょう。

ちなみに健康保険料は給与所得によって変わり、給与所得が上がるにつれて、支払う保険料も高くなっていきます。

体が元気なうちは「なぜ払わなければいけないんだ?」と思うかもしれません。

実際にフリーランスのなかには健康保険に入っていない人もいます。

ですが、国民健康保険への加入は国民の義務であり、支払わなかった場合は10万円以下の罰金を支払わなければいけません。

また、フリーランスは体を崩すと、それがそのまま収入の減少に繋がってしまうので、リスクヘッジの観点からも必ず入るようにしておきましょう。

▼自分の国民健康保険料を知りたい方はこちら
国民健康保険料シミュレーション

年金保険の手続きをする

健康保険と同じように新たに契約の手続きをしなければならないのが、年金です。

保険の場合は同じ国民健康保険に再度入り直しますが、年金は厚生年金から、国民年金に切り替える必要があります。

フリーランスのデメリットでもお伝えしましたが、国民年金の平均給付額は厚生年金の約3分の1です。

それにもかかわらず、支払う金額は令和5年3月まで月額16,590円(毎年見直しがあります)。

決して安いとは言えない金額ですね。

そのため、なかには国民健康保険と同じように、支払いをごまかすフリーランス(個人事業主)もいます。

こちらは国民健康保険と違い、罰則はありませんが、違法であるのには違いありませんし、どれだけ給付額が少ないからといって、支払いをしていなかったがために、老後の生活が苦しくなってしまった例も数多くあります。

少し高いと感じると思いますが、確実に支払うようにしましょう。

準備しておいたほうがよいこと

ここからは、フリーランスになる前にしておいたほうがよい5つのことをお伝えします。

まとめると次の5つになります。

  • クレジットカードを作る

  • 引越しをする

  • 保険の加入

  • 副業で貯金する

  • 開業したことを知らせる

詳しく説明していくので、読みながら自分に必要かどうかを考えてみてください。

クレジットカードを作る

クレジットカードはフリーランスになる前に作っておきましょう。

すでにお伝えしましたが、フリーランスは社会的な信用度が会社員に比べて低いです。

そのため、フリーランスになってからクレジットカードを作ろうとすると、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。

株式会社GVの調査でもフリーランスのうち8割以上の人がフリーランスになる前にクレジットカードを発行しています。

フリーランスになると絶対にクレジットカードを作れないというわけではありませんが、作れない金融機関が増えるのは確実です。

ですので、フリーランスになる前に希望する会社のクレジットカードは作っておきましょう。

参考:株式会社GV

引越しをする

引越しを考えている場合は、フリーランスになる前にしておくのをおすすめします。

クレジットカードと同じように、社会的に信用度が低いフリーランスは、賃貸物件を借りようとしても返済能力がないと見なされ、審査に落ちる可能性があるからです。

特に独立してから1年間は審査に通りにくいと言われています。

審査には家賃の支払い能力を見せなければならないのですが、それを証明する「前年度の収入証明書類」が手に入らないからです。

また、フリーランスが引っ越しができない理由として、「忙しいこと」もあげられます。

特にフリーランスになったばかりの頃は単価が低いことも多いので、たくさんの案件を追われる方も多いです。

なので、引越しをする際はフリーランスになる前に済ませておきましょう。

ただ、フリーランスになることで給与が変動するので、家賃には気をつけてくださいね。

もし、フリーランスになってから賃貸物件に引っ越したいと思った場合は、以下に示す4つのポイントを押さえるようにしましょう。

  • 家賃を手取り(予定)の20~25%に抑える

  • 貯金があることを証明する

  • 連帯保証人を用意する

  • 不動産屋への態度を確認する

保険の加入

国民健康保険以外の保険に入っておくのもおすすめです。

フリーランスは有給がなく、体調を崩してしまうと収入が簡単になくなってしまいます。

万が一大きな怪我や病気をしてしまったらと考えると怖いですよね。

ですので、なるべく任意保険に入っておくのがよいと思います。以下に民間保険の種類と内容をまとめておくので参考にしてくださいね。

フリーランス協会所得補償制度

  • 怪我や病気で働けない場合の補償

  • 怪我の入院、通院費などの傷害補償

  • 介護に関するサポート

料金シミュレーションはこちら

あんしん財団

  • 業務内外問わないケガの補償

  • 健康診断などの福利厚生

  • セミナーや補助金などの災害防止

月額2000円

日本フルハップ公益財団法人

  • 業務内外問わないケガの補償

  • 人間ドックなどの福利厚生

  • 職場の安全設備導入などの災害防止

月額1500円

全国商工会議所の休業補償プラン

  • 入院、自宅療養期間中の補償

  • 病気の補償

  • ケガの補償

  • 医師の診察なし加入可能

  • 家事従事者も加入可能

  • 介護も補償対象

  • 精神障害も補償対象

  • 補償期間は最長1年

プランの詳細はこちら

副業で経験を積む

フリーランスとして独立する前には、副業でお金を貯めておくのをおすすめします。

いきなり独立してもすぐには仕事を取れないことが多いからです。

さらに、仕事を取れたとしても単価の安いものばかりで生活をするには不十分でしょう。

収入も貯金もないと「成長はしないけれど時間のかからない案件」ばかり受注してしまいます。

すると、駆け出しのフリーランスに大切な「時間がかかっても実力を磨くこと」ができず、中長期的に収入が伸びないという状態になってしまいます。

一方、副業である程度貯金を貯めていれば、独立して稼げない期間が最初にあったとしても焦らずに案件を獲得していけます。

だからこそ、独立する前に副業をするのはおすすめなのです。

開業したことを知らせる

開業届を出したら、そのことを友人や知人、そして既に取引しているクライアントに知らせておきましょう。

友人や知人に開業したことを伝えておけば、仕事の依頼をされることがありますし、既に取引しているクライアントからは今以上に仕事を依頼してもよいと思ってもらえるからです。

逆に開業をしたのにもかかわらず、それを周囲に伝えていないと、クライアントは「あなたに仕事を依頼する」「あなたの仕事を増やす」という選択肢を考えられません。

これはもったいないですよね。

ですので、開業届を出したら、できる限りそれは周りに伝えましょう。

フリーランスになったあとにすべき5つのこと

フリーランスになる前にしておくべきことは押さえられましたか?あなたができる限りよいスタートダッシュを切るための参考にしていただければと思います。

さて、次はフリーランスになった後にすべき5つのことを見ていきましょう。

  • 名刺を作る

  • 新しいメールアドレスを作る

  • SNSを開設する

  • 事務ソフトを導入する

  • ポートフォリオを作る

これらはフリーランスとして働いていくうえで、重要になってくるものばかりです。

しっかりポイントを押さえて実践していただければと思います。

新しいメールアドレスを作る

フリーランスになったのであれば、まずはメールアドレスを作りましょう。

もちろん元々あったメールアドレスを使ったからといってすぐに困ることはないでしょう。

ですが、プライベートと仕事のメールを同じにしてしまうと、メールを探すのに時間がかかってしまいますし、最悪の場合クライアントからのメールに気付けないということが起きてしまいます。

メールを見逃しただけで、案件を失注してしまうのはもったいないので、メールアドレスを新しく作るのがおすすめです。

ちなみにフリーアドレスと独自ドメインどちらでも構いません。

かつては「事業するなら独自ドメインがいい!」という声もありましたが、今ではそのような声はほとんど聞かなくなりました。作りやすいほうで作ってください。

名刺を作る

フリーランスになったら名刺を新しく作りましょう。

名刺は仕事を受けるうえで大きな武器になるからです。

最近ではオンラインでの商談や交流会も多くなってきましたが、対面での商談や交流会などがなくなったわけではありません。

交流会で名刺を渡すと、相手に連絡先を知ってもらえますし、名刺にホームページを載せておくと、相手が自分のことを気になったときの集客の導線になります。

株式会社マーケライズの調査で「どこからの問合せが、一番商談に繋がる割合が高いですか?」とフリーランスに聞いたところ「展示会(名刺交換者)から」が31.3%も存在し、「ホームページから」に次いで2番目に多いことがわかっています。

参考:株式会社マーケライズ

このことからも名刺が重要な営業ツールであることは明らかです。

ですので、フリーランスになったらすぐに名刺を作っておきましょう。

SNSを開設する

フリーランスになったらTwitterやInstagramなどのSNSを登録しておくのは非常に重要です。

のちほど詳しくお伝えしますが、SNSで集客しているフリーランスも多くいます。

SNSを持っておくだけで、仕事を獲得できるところが1つ増えたことになるので、SNSを開設しておくのはおすすめです。

SNSに自分のクリエイティブを定期的に載せることで、それを見たフォロワーから仕事を依頼されることがあります。

さらに、SNSでは発信し続けることで、あなたの人柄に惹かれた人が反応をくれるので気の合うクライアントに出会える可能性も高くなります。

最初はあまり反応がなくて、やめてしまおうかなと思ってしまうかもしれませんが、SNSは地道に続けることで効果を発揮するものなので、とにかく続けるのが重要です。

事務ソフトを導入する

フリーランスになるうえで、経理などの事務的なことも心配ですよね。

ですが、現在では事務用のソフトが出ているので、それほど心配する必要はありません。

まず、おすすめなのが「会計ソフト」です。

最新の会計ソフトは非常に優れています。

ソフトと口座、ソフトとクレジットカードを繋げておくと、勝手に収支を計算してもらえるうえに、現金で支払いしたときレシートをスマホのカメラで撮影すれば電子データにして、保存してくれます。

さらに「会計ソフト」の他に「見積もり」ができるソフトもあります。

以前は見積書と請求書を作るのに数十分以上かかっていましたが、ソフトが使えるようになってからは数分で終わってしまいます。

フリーランスは確保できる時間がそのまま収入に繋がることが多い働き方なので、事務的な作業が数分で終わるのはとてもありがたいです。

あなたもフリーランスになったらまず、会計ソフトと見積書・請求書ソフトを準備してください。

ポートフォリオを作る

クリエイティブ系のフリーランスにとってポートフォリオは非常に重要なものです。

ポートフォリオとは日本語でいうと「作品集」。

自分のアピールポイントをプロフィールに書き込んだり、これまでに作った作品を並べたりしたもので、自分を売り込むときにも、見込み顧客が自分を知りたいと思ったときにも役に立ちます。

特にクリエイティブ職のフリーランスは、作品のクオリティで仕事を依頼するかどうかを決められるので、ポートフォリオの質を高めれば高めるほど仕事は受注できるでしょう。

そのため、仕事を取りに行く前には必ず、ポートフォリオを作っておきましょう。

フリーランスの集客方法5選

フリーランスとして活動していく準備ができたら、次は実際に仕事の受注に向けて動いていきましょう。

とはいえ、「どのように集客をするのか分からない…」という方もいらっしゃると思うので、誰でもできるおすすめの集客方法をお伝えします。

その集客方法は次の5つです。

  • 知り合いから集客する

  • クラウドワークスで集客する

  • SNSで集客する

  • 営業代行を使う

  • 交流会に行く

1つずつ詳しく解説していくので、自分にあっているものがどれかを考えながら読んでいただければと思います。

知り合いから集客する

フリーランスとして駆け出しの頃におすすめなのが、知り合いから仕事を受けることです。

なぜなら、フリーランスとして働き始めたときに重要なのは、とにかく実績を積むことだからです。

知り合いの中であなたのスキルを求めていそうな人に格安、もしくは無料で仕事を提案してみてください。

もし、知人が自分に仕事を依頼してくれれば、あなたの実績を増やすことができますし、知人もお得に依頼できるのでまさにwin-winです。

たしかに、報酬を貰わずに働く時期は少し辛いかもしれません。

ですが、ここで実績を積んでおけば、仕事をした知人から再び依頼をもらえたり、知人から新たなクライアントを紹介してもらえたりするので、先行投資という意識で仕事を請け負いましょう。

ビーブレイクシステムズ調査でも、約40%のフリーランスが知人からの紹介で仕事を受注していると回答しています。

このことからも知人との繋がりが継続的に稼いでいくうえで大切だとわかります。

参考:ビーブレイクシステムズ

クラウドソーシングを使う

フリーランスとして働き始めようとした時には、クラウドソーシングを使うのもおすすめです。

クラウドソーシングは簡単にいうと、仕事が欲しい「ワーカー」と、仕事を依頼したい「クライアント」をつなぐマッチングサービスです。

クラウドソーシングを使えば、クライアントはワーカーのプロフィールや作品を見て、仕事を依頼するか判断するので営業活動をする必要はありませんし、仕事の連絡もチャット内で済ませることができます。

ただ、自分でクライアントを探さなくてもよい代わりに、クラウドソーシングには手数料を払わなければいけません。

クラウドソーシングにもさまざま種類があるので、すべてに当てはまるというものはないのですが、クラウドソーシング最大手のクラウドワークスは以下のような手数料になっています。

報酬額システム利用料20万円超の部分5%10万円超20万円以下の部分10%10万円以下の部分20%タスク形式での場合20%

手数料は最大で報酬の20%。

たとえ単価1万円の案件を取れたとしても手元に入ってくるのは8000円、月に10万円分の報酬を稼いでも自分の手元には8万しか残りません。

このデメリットから、ある程度の実績を積んだフリーランスは、クラウドソーシングを卒業していきます。

そのことも視野にいれながら、利用するのがおすすめです。

SNSで集客する

近年ではSNSから仕事を受注するフリーランスも非常に多いです。

SNS上でフリーランスを募集しているクライアントもいますし、SNSの発信をみて直接、仕事を依頼されることもあります。

SNSで仕事を受注するメリットは手数料がかからないことです。

クラウドソーシングとは違い、いわゆる直営業なので契約した金額が全て自分に入ってきます。

もちろん、その分クライアントを探すのが面倒だったり、応募条件がクラウドソーシングより厳しいものが多かったりしますが、単価を上げるときには十分に使えると思います。

SNSで集客するためのポイントは日々の投稿です。

ライターならライティングに関する発信、デザイナーならデザインに関する発信など、しっかりアカウントをブランディングしておくと、自分の仕事に関連性のある人に自分の存在を知ってもらえる可能性が高くなります。

フリーランスとして働き始めたらすぐにアカウントを開設しましょう。

エージェントサービスを使う

最近では、案件を紹介してくれるエージェントサービスというものがあります。

自分の希望条件を伝えることで、豊富な案件の中から条件に当てはまるものを紹介してもらえます。

自分で案件を探したり、営業したりする手間が省け、自分のやりたいことに集中できるのはよいのですが、その分、手数料がかかってしまうのがデメリットです。

また、エージェントサービスで紹介される案件には常駐型(クライアント先に赴き働く)のものがあり、フリーランスの自由な場所で働けるという大きなメリットがなくなってしまう可能性もあるでしょう。

その他、プロフィールの登録、面談など仕事を紹介してもらえるまで、少し時間がかかってしまうのも難点です。

これらのデメリットが気にならないのであれば、エージェントサービスはあなたにピッタリなサービスでしょう。

交流会に行く

交流会に行ってゼロから関係性を作っていくという方法もあります。

初対面の人と関係を構築しなければならない難しさはありますが、手数料は一切かかりません。

もともとは対面で行われることもあった交流会ですが、現在ではオンラインでの交流会もあり、遠方でも関係なく参加できます。

交流会でのポイントは、自分が何をしているのか明確に伝わる自己紹介をすることと、自分を売り込まないということです。

まずは目の前にいる人の相談に乗ってあげてください。

こちらが相手の相談に乗ってあげれば相手からの信頼度が高まり、その後も良好な関係を続けることができます。

その人脈が確実にあなたに仕事をもたらすとはいえませんが、そのような小さな積み重ねが数年後には大きな差になるので、地道に人脈を広げていきましょう。

フリーランスが実務で気をつけること

集客方法を理解できたら、次は実務で気を付けることをお伝えしていきます。

収入が安定しにくいフリーランスにとって継続顧客を作るのは非常に重要なことです。

中小企業庁の調査でも仕事の発注者の7割以上が継続顧客だとわかっています。

そこで、継続顧客になってもらうために最低限知っておくべきことを4つお伝えします。

  • 期限は厳守

  • 基本は即レス

  • マニュアルは絶対

  • 期待を上回り続ける

集客というとどうしても新規顧客のほうに目がいってしまいますが、継続顧客を増やすというのも集客ですのでしっかり覚えておきましょう。

納品期限は厳守

フリーランスにとって納品期限を守るというのは自分の生活を守ることです。

もちろん、期限を守らなければならないのは会社員も同じだと思います。

ただ、会社員の場合、期限に一度遅れたからといって、即日クビになるという厳しいことはありませんよね。

一方、フリーランスになると話が違います。期限に一度遅れると、その時点で契約を解除される可能性があるのです。

クライアントはあなたの制作物を使って、さらに何かを作る仕事を抱えているかもしれません。

その場合、あなたの納品が遅れると、クライアントの納品も遅れてしまう可能性があるのです。

クライアント視点からすると、納期だけを守らないことがどれだけ迷惑かわかりますよね。

だからこそ、フリーランスは何があっても納品期限は守るのが大切なのです。

基本は即レス

そして、クライアントからの連絡には基本的にすぐに返すようにしましょう。

レスポンスが早い人のほうが仕事ができる人だというイメージがあり、実際に、仕事がスムーズに進むので契約を継続してもらいやすくなるからです。

実際に株式会社ビズヒッツの調査でも、身近にいる仕事のできる人の特徴の第1位は「仕事・レスポンスが早い人」だという結果が出ています。

つまりレスポンスが早いだけで仕事ができるという印象を与えられるのです。

フリーランスとして継続依頼してもらうためには「この人にお願いしたい」と思ってもらうための信頼度が非常に大切になってきます。

たった数分の作業を今すぐおこなうか、1時間後におこなうかだけで信頼が増えるのであれば、即レスをしない手はないと思います。

参考:株式会社ビズヒッツ

マニュアルは絶対

仕事を受注すると、クライアントからマニュアルをもらいます。

マニュアルには、クライアントからすると絶対守って欲しい、仕事の進め方や禁止事項などが書かれています。

なかには読むのが面倒だからといって、マニュアルを無視してしまう人がいますが、それをしてしまうとクライアントからの信用を失ってしまうかもしれません。

そもそもマニュアルはクライアントが「自分が仕事をするとしたらどのようにするか」を記したものになります。

クライアントはあくまで自分の代わりに仕事をしてほしいと思っているので、仕事の内容もできる限り自分に近づけてほしいのです。

それにもかかわらず、ワーカーがマニュアルを守らずに仕事をすると、思わぬ修正をしなければならないので、次から仕事を依頼したくないと思ってしまうのです。

クライアントの信頼を落とさないためにも、マニュアルは必ず守るようにしましょう。

期待を上回り続ける

クライアントから仕事を依頼され続けるために最も効果的なのは、クライアントの期待を上回り続けることです。

クライアントの期待を上回り続けると、信頼が積み重なり、クライアントにとって「取って代わることのできないフリーランス」になることができます。

期待の上回り方に関しては、さまざまな方法がありますが、フリーランスを始めたばかりの人が最も実践しやすいのは、受注から納品までをとにかくはやくすることです。

クライアントはワーカーに依頼している納品物を使うタスクを抱えており、そのタスクにももちろん納期があります。

そのため、フリーランスからの納品がはやければはやいほど、納期に余裕が出るので嬉しいのです。

さらに、「納品がはやい人」という認識を持ってもらえれば、どんどん仕事が集まってきます。

このように何か1つで相手の期待を超えるというのは、継続的な案件をもらううえで非常に重要になってくるので、実践してみてくださいね。

フリーランスがお金を貯める4つの方法

ここまではフリーランスとしてどのように働いていくかに焦点を当ててお伝えしました。

本章はそうやって稼いだお金をどのように守っていくか、さらに増やしていくかについてお伝えしていきます。

  • 売上と所得を分けて考える

  • 経費で無駄遣いしない

  • iDeCoを活用する

  • フリーランスの特権小規模企業共済

フリーランスのデメリットでもお伝えしたように、フリーランスはもらえる年金が会社員よりも少ないです。

どれだけ現役時代から資産を貯めていけるかが大切なので、しっかりその方法を押さえておきましょう。

売上と所得を分けて考える

まず、フリーランスが自身の収入に関して、把握しておかなければならないのは、売上と所得を分けて考えるということです。

簡単にいうと、売り上げはあなたが1ヶ月のうちに稼いだお金で、所得は売り上げのなかから経費(仕事で使用したお金)を差し引いたものです。

そして、売り上げと所得の違いをしっかり理解していないと、稼いでいるのに貯蓄ができないという状態に陥る危険性があります。

例えば、売上が30万円から40万円になると、収入が10万円増えたと思ってしまうかもしれませんが、売上を10万円上げるために先月よりも10万円近く経費を使っていたら、手元に残るお金(所得)は変わっていないことになります。

せっかく時間と労力をかけて売上を伸ばしたのに、手取りが変わらないのは嫌ですよね。

そのため、フリーランスは売上と所得の両方を確認しつづける必要があります。

経費で無駄遣いしない

フリーランスになって驚くのが、経費を使えるということだと思います。

経費とは事業に使うための資金で、ご存じのとおり所得税を抑えるのに非常に役に立つものです。

所得税は所得が多くなればなるほど、税率が高くなります。

そのため、経費を増やして課税所得(税金の対象となる所得)を減らせば、所得税が削減できるのです。

そして、事業で使うものは経費になるので、プライベートでの出費との境目が曖昧になります。

例えば、賃貸物件。

在宅で仕事をする場合は家賃も経費で落とせますが、家にいる間はずっと仕事をしているわけではありませんよね。

本当は「仕事で何%、プライベートで何%使っています」と明確にしておく必要があるのですが、どんぶり勘定になっている方が多いのが現状です。

そのため、フリーランスのなかには経費か曖昧なものはとりあえず経費に入れて、できる限り所得税を減らそうとする方が多くいらっしゃいます。(脱税行為に当たるので、やってはいけません。)

また、ここで「経費だからどれだけ使ってもよい」と思ってしまうのは危険です。

この認識になってしまうと、経費を使って無駄なものまで買ってしまいます。

そうなってしまっては本末転倒。節税しているけれど、それ以上に無駄遣いをしているという悲しいことになってしまいます。

ですので、経費を使うとしても「本当にこれは必要なのか」と常に考え続けることが重要です。

iDeCoを活用しよう

年金代わりに、利用しておくべきなのがiDeCoです。

iDeCoは簡単にいうと投資です。

投資というと少し怖いと思われる方もいるかもしれません。

確かに投資なので完全に安全というわけではなく、元本割れ(利益が掛金以下になること)もありますが、他の投資よりは安全です。

iDeCoで投資をする最大のメリットは税金対策になることです。

iDeCoに出資した金額は基本的に課税所得から引かれます。

つまり、経費として計算されるのです。そのため、課税所得が少なくなり、支払わなければならない税金は自然と少なくなります。

さらに、一般的に投資で得た利益には20%の税金がかかるのですが、iDeCoで得た利益には税金がかかりません。

節税の観点でいえば、iDeCoは非常にお得な投資です。

ちなみに「支払開始年齢30歳」「毎月の掛金2万円」「運用利回り3.0%」「受給開始60歳」の人が、受け取れる金額は約980万円になります。

企業年金連合会の調査では想定利回りの平均が1.99%となっており、不可能な数字ではないことがわかると思います。

実際、iDeCoの加入者数は2016年から2020年の間に約4倍になっています。

一度加入すると原則60歳まで引き落とせないというデメリットはありますが、それを気にしない方には非常におすすめです。

フリーランスの特権小規模企業共済

iDeCoと並んで節税しながら資産を増やせるのが「小規模企業共済」です。

小規模企業共済は企業の経営者、役員、個人事業主だけが加入可能なもので、iDeCo同様に掛金が経費として課税所得から引かれるため、節税対策になります。

iDeCoと比べると小規模企業共済は、利回り率(どれくらいの割合で利益が出るか)が安定しているため、確実性がある投資だといえるでしょう。

さらに、60歳まで抜けられないiDeCoと違い、小規模企業共済は途中解約がいつでも可能です。

加入期間が20年未満は元本割れをしてしまう可能性があるのですが、親族の自分が病気や怪我をしたときにすぐにおろせる資金として使える柔軟性があります。

こちらもWebサイトでシミュレーションが可能で、「加入時年齢30歳」「毎月の掛金2万円」「脱退時年齢60歳」にすると退職するのと同時に約840万円を受け取ることができます。

下記にiDeCoと小規模企業共済の比較図を載せておくので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね。

 小規模企業共済iDeCo加入資格企業の経営者、役員、個人事業主とその共同経営者20〜60歳なら誰でも加入可加入期間途中解約ができる基本60歳まで加入税制優遇掛金が所得控除になる掛金が所得控除になる受取額にかかる税率20%0%掛金(月額)1,000円〜70,000万円5,000円〜68,000円確実性3年以上で確実に増える増えも減りもする

まとめ

今回はフリーランスになるために必要な知識をご紹介しました。

フリーランスは魅力的ですが、たくさんの準備が必要なので少し面倒ですよね。

ですが、今回お伝えした基礎知識を押さえていただければ、フリーランスとしてのスタートダッシュを間違えることはないでしょう。

特にフリーランスになる前にやるべき9つのことは、しっかりできているか確認してくださいね。

  • 開業届の準備をする

  • 青色申告承認申請書を出す

  • 国民保険の手続きをする

  • 年金保険の手続きをする

  • クレジットカードを作る

  • 引越しをする

  • 保険の加入

  • 副業で貯金する

  • 開業したことを知らせる

特に前半の4つが抜け漏れてしまうと、後から困ってしまうので気を付けましょう。

あなたがこの記事を参考にして、新たな人生の一歩を踏み出せることを願っています。

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