見出し画像

【第42回日中学生会議 本会議の様子をお届け🎁】~参加者企画 飲食店グループ~

こんばんは。第42回日中学生会議実行委員会です。
本会議が終わって早2か月、まだお届けできていない本会議の様子を投稿していこうと思います!
今回は「参加者企画 飲食店チーム」です。

そもそも参加者企画とは?

42期で初めて導入した企画。
本会議に参加することは十分積極的な学びの機会ではありますが、せっかくならば実行委員だけが企画するイベントだけではなく、参加者が主体的に講演会を企画したり、ゲストを招待したり、直接話を聞きに行ったりできたら面白いんじゃないか、との背景から企画しました。本会議が始まる前の7月、参加者で集まってミーティングをし、最終的には日中に関わる人の「生の声」を聴くことに重点を置いたインタビュー企画を実施することに決定しました🌟

インタビューにご協力いただいた方々

インタビューは以下の属性の方々を対象に行いました。

  • 中国人観光客

  • 飲食店を経営する中国人

  • 飲食店以外で働く中国人

  • 在日中国人留学生 / 在中日本人留学生

  • 中華系企業で働く日本人

参加者と実行委員は各自の興味に応じてグループを選択しました。

(ここまで 文:42期実行委員)

以下はグループメンバーによる寄稿です。

飲食店グループ

企画の目的

 今回私たちは、普段耳にする『中華料理』の中でも、あまり知らない人もいる『ガチ中華』について紹介するべく、池袋にある『新天地』という中華料理屋さんにインタビューをしてみることにしました。今回はガチ中華の中でも、上海料理を選んだのですが、これは上海料理が日本人の舌に合いやすいのではないかと思ったからです。また、これをきっかけとして読者のみなさまにもガチ中華への扉を開いていただけたらと思ったからです。新天地は、上海出身のご夫婦が商う中華レストランで、今回のインタビューでは、彼らが日本に来る前と後とで日本と中国に対する印象に変化はあったか、実際に日本に身を置いて感じたこと、そしてお客さんに対する感想など、を質問させていただきました。このnoteを通して、皆さんに『ガチ中華』とは何なのか、少しでも知っていただけたらと思います!

私たちの店選びポイント3選

➀中国人から人気のエリアを
前述にある通り、私たちは「池袋にある中華レストラン」を選びました。
ガチ中華を追求するなら、中国人から絶大な人気がある池袋内の中華レストランが最適です。
池袋駅周辺には中華レストラン以外にも、香港デザート店や中国人向けのスーパーなどがあったりとても楽しむことができます!

香港デザート店には一週間ほど前に見た、懐かしのあの壁が!!

➁中国語のメニューがあるお店
中国人向けに料理を提供しているお店でインタビューをしたかったので「中国語メニューがある店」を条件として探しました。
結果的には約8割のお店にて中国語メニューがあった為、正直そこまで気にしなくても良いのかもしれません。
しかし「ガチ中華」を求めるならば、この条件は必須だと思います。

➂オーナー自らが腕をふるう個人経営店
私たちはインタビューを目的としていた為、店主が経営・調理を行っている個人経営のレストランを選びました。
オーナーから料理のこだわり、接客スタイルなどのストーリーや情報を聞く貴重な機会を得られました。

 上記の3つのポイントを踏まえ中華愛好者にぴったりのお店が、池袋に位置する「新天地」という上海料理店です。
訪れたメンバー5人全員が自信をもって、おすすめのお店としてご提案します。

 インタビュー内容を下記に記載しているので是非最後まで読んでいってください!

お店に入った印象

 私たちが訪れた「新天地」さんは池袋西口は駅から徒歩5分ほど、立ち並ぶビルの3階にありました。中に通されると、他にもお客さんが一名いて、店主らしき人とお喋り中でした。新天地さんは上海料理のお店で、お店は日本人がイメージする豪華絢爛な中華料理屋ではなく、シンプルな装飾のみでした。一般的にイメージする赤系でまとめられたいわゆる「中華料理屋」とは異なる内装だったため、これこそがガチ中華かと初体験の私は期待が高まりました。メニュー表には中国語だけでなく、日本語の記載もありました。

いざ実食!

 店内では上海語が飛び交っており、大変なところに来てしまったと思って緊張しましたが、料理はどれも絶品で、最初の緊張は吹き飛んでしまいました。店員の方も日本語が話せるので安心でした。特に印象に残った料理を二品紹介します。
 一品目は苔条目魚(揚げイカの岩のりかけ)です。カリカリの食感に揚げられたイカもさることながら、その上にかかっている岩のりがとにかく美味しいです。岩のり単体で食べても美味しいほどです。中毒的な味で、何度でも食べたいと思えました。

病みつきになる味でした

 二品目は糖醋排骨(上海風スペアリブ)です。一口サイズのものに、甘酸っぱいタレがたっぷりかけられています。肉の旨味が十分に味わえます。骨付きなので丸ごといかないようにだけ注意が必要です。
 店主の方によれば、上海料理は海鮮が多く、味付けも醤油ベースでマイルドなので、中華料理の中でも日本人の舌に合っているそうです。実際食べてみても独特なクセは無く、受け入れやすい味だったので万人におすすめできると思います!

ソースの照り具合もたまりません

インタビュー

 店主の方に私たちが気になったあれこれを伺いました。中国語の方が答えやすいとのことなので、日中学生会議での中国語学習の成果を発揮することに。気合を入れて人生初の中国語でのインタビュー(雑談)に挑みました。

Q: 来日した経緯を教えてください!
A: 1990年代、38歳の時に出稼ぎ目的で来日した。日本で働く方が中国にいる時よりもっと稼げるという話を聞きつけ、上海から相模原に移り住んだ。

Q: 来日当時から日本語が喋れたのですか?
A: 日本語は喋れなかった。日本に来てからは中国人コミュニティーに所属していて、中国人同士お互い助け合って生きてきたから、日本語を習得する必要性や緊急性がなかった。1999年に池袋に引っ越してからもそう。現在経営する「新天地」の客数の9割は中国人で、その他は中国文化に精通しているコアな日本人客がほとんどだから接客時に高度な日本語は未だに必要ない。

Q: 日本で慣れない文化はありますか?
A: 自分は中国の文化の中で生まれ育った身だから、日本人の習慣に合わせて生活することはない。日本の文化なの中で合わないのは、日本人の「本音と建前」文化だろう。直接的な表現を好む中国人とは大きく異なるからだ。日本人のお客さんの中には自分が提供する料理に良いリアクションをしてくれても、二度とお店に来てくれない人がにいることがある。口に合わないならそう直接言ってくれてもいいのに、と思う。

まとめ

 いかがでしたか?身近にあるけれど意外と知らない中華料理店に伺ってみた、という企画でした。食レポを読むだけでもお腹が空いてくるほど、お店の上海料理は衝撃的に美味しかったです。
 ちなみにメニューには料理のビジュアルはもちろん、料理名の中国語と日本語の両方が載っていました。またお店の方は日本語で接客してくだったので、中国語が喋れなくても『没问题』(全く問題ないです)!
 日本と中国の間に言語や文化、生活スタイルなど様々な違いはあってもお互い食で繋がることができれば良いですね。本場の上海料理を味わってみたい方、愉快な店主さんと雑談を楽しみたい方、ぜひ「新天地」へぜひ訪れてみてください。

(文:第42回日中学生会議 飲食店グループ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?