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ショートショート⑨「寿司立方体」 ー@佐世保市編ー
キーワード「寿司」「立方体」
寿司 こどものころから好きだった
おいしい おいしい おいしい
食べるのはいつも かっぱ巻きばかり
「あんたは安あがりだね」
隣の席に座ってるばあちゃんから言われる
大好きだった
口うるさかったけど 大好きだった
もっとしゃべとけばよかったなぁ
そう思いながら
長々と石の立方体に前で手をあわせ
またくるねとその場を去った
ショートショート⑧「金持ち釣り」 ー昼休み編#2ー
キーワード「金持ち」「釣り」 制限時間:3分
家が貧しい私は、小学生の時から朝から晩までマッチを売っている。
はじめは全く売れなかったが、笑顔で愛嬌を売りだしたら、
みんなが買ってくれるようになった。
中でもお金持ちの人は、何回もリピートしてくれる。
仕事ばかりしている金持ちの人たちは、
マッチではなく、
心の安らぎを求めて愛嬌を買いに来ているのだと気づいた。
金持ちの釣り方、みーつけた。
ショートショート⑦「カラスピアノ」 ~昼休み編#1~
キーワード「カラス」「ピアノ」 制限時間:3分
ある公園にはストリートピアノがあります。
ストリートピアノには、毎日子どもからお年寄りまで、
色んな人が音を奏でに来ます。
その中でも、ある少女がピアノを弾くと、
カラスが集まってくるという噂がありました。
カラス界の中でも有名になり、始めは2~3羽だったカラスも、
気づけば20羽並んでいました。
いつもはゴミを荒らすなど、人に迷惑をかけてきた
ショートショート⑥「鏡の思い出」
キーワード「鏡の」「思い出」 制限時間:5分
私は小さな頃から今までずっと踊っていました。
すべてを鏡にして、毎日私は私が踊る姿を見ながら努力してきました。
家の鏡、ダンススタジオの鏡、車の窓ガラス、公民館の窓ガラス、
持ち歩いている小さな手鏡を遠くに置いて。
今、世界の舞台でたくさんの人前で踊り、脚光を浴びられるのも、
私の努力を映す鏡があったから。
小さな鏡で小さな努力を。
大きな鏡で大き
ショートショート⑤「僕の彼女」
キーワード「僕の」「彼女」 制限時間:5分
僕は先週の日曜日、彼女とドライブに出かけた。
入道雲と青空が続く海沿いの道を走る。
海風が気持ちいい。
助手席で彼女が嬉しそうに微笑む。
彼女が遠くを見ながら、「あの島、鬼ヶ島って言うんだよ」と僕に言った。
「何で島の名前を知っているの」と聞くと高校生まで住んでいたという。
僕はびっくりして少し黙ってしまった。
鬼ヶ島に住んでいた彼女はとっても明るく
ショートショート④「火星のサラダ」
キーワード「火星の」「サラダ」 制限時間:5分
火星のサラダは美味しすぎる。恐らく毎日食べている。
多分中毒になってしまっていると思う。
えっ?どんなサラダかって。
火星に落ちている石にキューピーのドレッシングをかけるだけで、火星のサラダは完成するのさ。
えっ?そんなの食べれるのって。
あれっ言ってなかったっけ。オレ火星人なんだ。
ショートショート③「よみがえる立方体」
キーワード「よみがえる」「立方体」 制限時間:5分
僕はまさる。小学校3年生
算数が苦手でテストの点数はいつも隣の大地くんの半分だ
大地君が100点なら僕は50点
大地君が30点なら僕は15点
大地君が0点なら。。。。。もちろん0点だ(笑)
特に僕は図形が苦手だ。頭のなかで三角形と四角形が
いつも喧嘩している。
ある日、
友達の大地君が、上級生に絡まれていた。
僕は頭の中で、三角形と四角形が
ショートショート②「よみがえる立方体」
キーワード「よみがえる」「立方体」 制限時間:5分
小学生のころ、私たちはとある約束をした。
またいつか会おう。
そういって月日がたち、私は20歳を迎えた。
久しぶりにあう友人たち。
みんな見た目も変わり、顔つきがかわってきた。
しかし、変わらないものもある。
私たちは小学校のウラにあつまり、
掘り起こした。
8年前に埋めた思い出の箱。
よみがえる立法体。
ショートショート①「大掃除鬼」
キーワード「大掃除」「鬼」 制限時間:7分
「鬼ごっこしよう!!」
「何鬼にする?色鬼?高鬼?」
「大掃除鬼にしよう!!」
・・・・あたりが静まった。
鬼になった人は、自分の家に行き、
すみずみまで大掃除をしないといけないのだ。
普段から家をきれいに保っている人にとっては楽勝ルール。
が、そうでない人には家族を巻き込み、鬼以外の人たちに監視される地獄の様なゲームである。
「ジャンケン、ポン。」