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志位議長、若者と語る ~未来のためにできることはなにか?~ 前編

日本共産党豊島区高松支部です。

志位和夫議長は2024年4月27日に民青同盟の招待を受けて、人間の自由」と社会主義・共産主義 『資本論』を導きにと題して、科学的社会主義・自由・平和といったテーマで語る会に出演しました。

前編・中編・後編に分けて内容を大まかに紹介していこうと思います。

共産党が政策立案の中でベースにする「史的唯物論」

「科学的」な時代の認識・考え方

日本共産党が政策を考える中でベースにしている理論は「史的唯物論」といいます。

日本の歴史では、縄文時代が原始共産制といって身分や格差がなかったり小さかった時代がありました。

弥生~平安時代には、奴隷制といって奴隷をつかて農業を行っていた時代があったり、鎌倉~江戸時代には領主・武士が領民(農民・職人・商人・穢多や非人と言われた被差別身分の人たち)を暴力で脅して支配する時代がありました。

そして明治維新以降の日本では急速な近代化を経て高いレベルに発展した資本主義の時代になり今まで続いています。

こういった、経済やビジネスの仕組みが政治のあり方を決めるという考え方はドイツの哲学者であるカール・マルクスと友人のエンゲルスによって発見されました。

共産党が政治活動で大切にしていること

人間らしい生活を送るためには「衣・食・住・教」を保障していくことが大切です。

生活保護・教育無償化・母子家庭保護といった特に経済的な弱者を対象とした富の分配を行っていくべきです。特に今の疲弊し弱りきって日本では。

そうした政策を実現するために共産党は大企業への税制強化や大学教育の無償化、競争主義的受験戦争の是正を訴えているとも語ってくれました。

志位さんが危惧する現状

志位議長は「ごく一部の富裕層が不当に儲けすぎて、貧困層がますます貧しくなってしまっている」と語り現状に危機感を持っていると語りました。

世界で最も裕福な5人の資産は、コロナ以降に4050億ドル(約59兆円)から8690億ドル(約126兆円)へと約2.1倍に増加しました。

社会が発展しているのはここからも明らかですが、私たちは一切その恩恵を受けていません

それはなぜかというと、巨大企業が勝者総取り方式で富を独占しすぎたため、中間層の数を減らし、働いても働いても資産が増えないというワーキングプアを招いています。

そういった人心を蝕む貧困化が戦争やテロの多発、さらに権威主義国家の台頭・民主主義の後退を招いている現状に対して志位議長は危機感を持っているとも語りました。

気候変動問題

志位議長は「温室効果ガスの増加によって、地球レベルで気温が急速に上昇し、やがて人間の手でコントロールできなくなる」という科学者たちの警鐘を紹介しました。

地球の氷が溶けて海面が上昇したり、二酸化炭素の増加で海が酸性化したりすること、それによって漁獲量が減ったり、気温が上がって熱帯病が広がることなど、資本主義の名のもとで行われてきた製造や消費が若者たちの未来を奪っていることを語りました。

目先のお金や利益だけにとらわれず、安いからといって外国から石油・石炭を買うことを辞めて自給率を上げるために、治水ダムを用いた水力発電火山大国日本において安定的にエネルギーを生み出せる地熱発電その他再生可能エネルギーと呼ばれる風力や太陽光といったエネルギーの最大限の活用を訴えていると志位議長は語りました。

またそういった叡智を結集した試みの目標として2030年代までに火力発電の発電量を0にして二酸化炭素排出を抑制していきたいと強く訴えていました。

中編に続きますので、お楽しみに!


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