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「まるで予言」 田村智子参院議員の質問

2020年2月コロナの問題が大きくなってきた頃、EMILさんがTwitterに投稿した質問動画が大拡散され再生数が一気に増加しました。
この動画は現在、再生数286万回になっています。

2019年4月9日
参院内閣委員会で感染症対策の弱体化を指摘

質問は2019年4月9日、参院内閣委員会でのもの。
田村智子参院議員は、国家公務員の定数削減による国立感染症研究所(感染研)の機能の「弱体化」について質問をしました。

ツイートで「まさに今を言い当ててい」るとEMILさん。

「感染症対策は国の安全保障政策そのものではないのか」

「感染症対策は国の安全保障政策そのものではないのか」と迫る田村智子参院議員。
国立感染症研究所の外部評価報告書をひいて、報告書の指摘を読み上げています。

直近の国立感染症研究所の外部評価報告書、資料でもお付けしました。ここで定員削減について次のように指摘しているんですよ。三ページ目の(2)研究開発分野・課題の選定というところです。新興・再興感染症、薬剤耐性菌対策など、科学的根拠に基づいた感染症対策が求められており、国家の中枢となるべき感染研の役割はますます重要となっている。その意味でも、適切な課題設定とともに、いずれの感染症に対しても対応し得る研究基盤の確立、維持向上が必要である。特に、希少感染症の専門家を維持し、研究を継続的に行い得るのは、現状では恐らく感染研をおいてほかにはないと思われる。このような分野の研究者が定員削減などによって維持されなければ、我が国からその分野の専門家が消滅する事態も招きかねないと。

第198回国会 参議院 内閣委員会 第7号 2019年4月9日

「予言」は現場の声から

あとから見るとまるで「予言」のように見える日本共産党の過去の質問は、国民の命、暮らしを守るという共産党の大きな方針と、現場の声に耳をかたむけた具体的な提案にあるのだと思います。

EMILさんはツイートに「本当にこういう警告をことごとく無視してきたんだなあと」書いていますが、人件費だけを見て、机上の計算で人員削減をしてきたことがコロナ禍を深刻にしたと言えるのではないでしょうか。

田村智子参院議員の質問の最後の部分も紹介します。
ぜひ、お読みください。

 私、昨年十二月、参議院の重要事項調査団でタイを訪問いたしました。タイは、バンコクなど都市部に外国人労働者が増大しています。しかし、予防接種履歴のチェックができていなかったり、感染症の履歴が見過ごされていることなどからB型肝炎などの感染症が広がっていて、今問題になっているというんですね。
 今、日本は、安倍政権が、東京オリンピックなどを契機としたインバウンド、しきりに旗を振ります。外国人労働者の新たな受入れ、これもやるんだといいます。日本で発生したことのないような感染症が持ち込まれるリスクは無視できないわけですよ。
 これ、業務の合理化で研究がどうなっているのかということを是非とも現場で聞いていただきたい。現場は相当疲弊しているという声が聞こえてくるわけですから、是非とも定員削減の対象外にすることをここで強く求めて、質問を終わります。

第198回国会 参議院 内閣委員会 第7号 2019年4月9日


赤旗2020年3月10日付

2022参院選政策
3つの各分野の政策に「国立感染症研究所」

日本共産党の2022参院選政策の各分野の政策では、「コロナ・感染症対策」「難病・小児慢性病」そして「学術、科学・技術」に国連感染研究所について提案をしています。

1、コロナ・感染症対策
―――コロナ危機の教訓を踏まえ、感染症病床の2倍化、保健所の箇所・職員数の大幅増、国立感染症研究所の研究予算の10倍化、政府から独立した感染症に対応する科学者の専門機関の新設を進めます。

2022参院選政策 各分野の政策 1、コロナ・感染症対策

23、難病・小児慢性疾病
―――保健所予算を2倍にして、保健所数も、職員数も大きく増やします。国立感染症研究所・地方衛生研究所の予算を拡充し、研究予算を10倍にします。

2022参院選政策 各分野の政策 23、難病・小児慢性疾病

58、学術、科学・技術
国立研究機関の雇用を安定化させ、基礎研究重視に転換します
 国立や独立行政法人の研究機関は、国民生活の向上、産業振興、民間企業が担おうとしない基礎研究など、国民の要求にこたえる研究機関としての役割を発揮することが求められています。
 ところが、自民党政治のもとで公務員削減がつづき、国民的、社会的に必要とされる分野が切り捨てられています。定員削減により国立感染症研究所の機能が弱体化してきたことは、その典型です。
(・・・略・・・)
 国民生活、産業振興、基礎研究に係る重要な分野は研究者を増やし、正規雇用を基本にして、任期付き雇用は限定するべきです。

2022参院選政策 各分野の政策 58、学術、科学・技術

EMILさんの投稿した動画の広がりを受けて、投稿されたのが下記動画です。

田村智子参院議員は、自身のツイッターで「国立感染症研究所の人員と予算の削減問題。予言と言われ、新聞ラジオ、海外メディアからも取材を受けてきました。 なぜ新型コロナが起こる前に取り上げたのか、たむともチャンネルで語ってます」と動画を紹介しています。こちらも、ぜひご覧ください。


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