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【チャレンジャー紹介No.4】家村瞳『岩手町キャベツサプリプロジェクト』~地域起業家から全国へ~

本記事では、選ばれしチャレンジャー7名の一人、家村瞳さんをご紹介します。

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家村瞳さんは、岩手町産のキャベツを使ったサプリの開発を行っています。岩手町で生産されるキャベツは、葉がやわらかく甘みがあることが最大の特徴で、東北一の生産量を誇り、年間約14,177tの出荷量を出荷しています。このキャベツを活用したサプリの開発をしている家村さんですが、コロナウイルス感染拡大前は東京でスタイリストや芸能事務所に所属していた経験があったんだとか。そんな家村さんが地元岩手町でサプリ開発をされるに至った経緯を記事にしました。

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岩手町キャベツサプリプロジェクト、地元ならではの・・・

家村さんは岩手県岩手郡岩手町で生まれ育ち、高校卒業と同時に東京に出てスタイリストを目指しました。高校までを岩手町で過ごした家村さんでしたが、当時は地元に特別な愛着があった訳ではなかったそう。小さなコミュニティで繋がりが深いことは良さでもある一方、苗字や顔が割れていることによる住みにくさや、兄弟と間違われたり、決してポジティブに受け取っていた訳ではなかったそうです。そんな家村さんですがコロナウイルスの感染拡大を受け、地元に一時帰省することを決めました。一時帰省している最中ですが、ある地域創生のアイデアを話す会に参加したのがきっかけ。そこから持ち前の構想力と行動力を活かし、少しずつアイデアを形にしていきます。そのアイデアの原型が、嗜好品に向かない特産物のキャベツを、健康面へアプローチしたキャベツサプリメントでした。

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(写真:石神の丘美術館)

地域貢献したいわけではない・・?

家村さんは、キャベツサプリのアイデアを思い付いてから形にしていくまでの過程において、今の所ではありますが、苦なく必要な人と繋がることができたそうです。そこには持ち前の行動力はもちろん、ネガティブに感じていたコミュニティの近さや、商店街で飲食店を経営している自分の家を知っていてくれていた良さもあった、と仰っていました。中学高校時代は、ネガティブに受け取ることもあったが、今は生まれ育った地元だから形になったと思っているそうです。最初は地域貢献まで考えていなかった家村さんですが、まずは起業家として自立し、現在の活動が結果として地域貢献に役立てれば嬉しいと言っています。現在の課題はもっと農家の実情や春みどりがブランド化するまでの背景を知る事。そして、市場に出回らないキャベツの廃棄品をサプリとして活用したらと考えていたが、正しい意味でのSDGs(持続可能な開発)とは何なのか、を考えていきたいと仰っていました。また、サプリを入れるボトルをエコボトルにしたり、廃校利用も考えています。

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(写真:沼宮内稲荷神社例大祭岩手町秋祭り 2019年10月撮影)

ふるさと納税品として、全国へ

最後に、このアワードで期待していることを伺いました。今後はキャベツサプリの開発を本格化すべく、サプリメントの共同開発者や広告宣伝が得意な方と出会いたいそうです。また、ふるさと納税品として出品するため町との連携を進めるとともに、開発した商品のブランディングに特に力を入れていくそうです。芸能事務所時代やスタイリスト時代に培ったプロデュース力を存分に発揮します。さらにふるさと納税品として栄養価の高いキャベツサプリメントを売り出すことで、納税をしながら健康面にも気を遣える仕組みの構築を考えています。自らの生まれた環境や特徴を生かす家村さんは、地域起業家として成功するヒントが隠されていると感じました。岩手町のキャベツサプリを手に取る日も近そうです。キャベツサプリが、体にどう作用するかご期待ください!

(文・公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト事務局 高橋勇作)


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