カンボジアビザ申請方法と料金解説：新制度の入出国アプリ「e-Arrival」も詳しく解説
※7月8日 大使館でのビザ申請料金を更新
カンボジアは、アンコール・ワットの壮大な遺跡をはじめとする豊かな歴史と文化、美しい自然で世界中の旅行者を魅了しているだけでなく、ビジネスの場や投資先としても注目されています。
この国を訪れる際には、滞在日数に関わらず、適切なビザの申請が必要です。
本記事では、カンボジアのビザの申請方法をまとめています。初めてカンボジアに行く人も、何度も訪れている人も、この記事を参考にしてスムーズにビザを取得し、安心して旅を楽しんでくださいね。
申請方法
ビザの申請方法は主に3つあります。
①オンライン申請
②日本国内の大使館・領事館にて申請
③カンボジア到着時に空港で申請（アライバルビザ）
以下ではそれぞれの詳細、メリット・デメリットを見ていきます。
1.オンライン申請
カンボジアの電子ビザ（e-visa）は、オンラインで簡単に申請できます。以下の手順で申請が進められます。
申請方法: オンラインで必要な情報を入力し、パスポートの写真や証明写真をアップロードします。支払いはクレジットカード（Visa、MasterCard、JCB、DinerClub、UnionPay、Alipay、WeChat）で行います。
所要時間: 通常、申請後3営業日以内にビザが承認され、PDF形式のe-visaが発行されます。
注意点:申請フォームは日本語にも対応していますが、一部英語の部分があります。また、ネットでの手続きに抵抗や不安がある方は難しいと感じられるかもしれません。
公式サイト: カンボジア電子ビザ申請サイト
上の写真がカンボジア外務省のオンラインサイトで取得できる「e-visa（電子ビザ）」になります。
カンボジア渡航時は、このビザを入国用と出国用の2枚を印刷した上で、入出国審査の際に入国カードやパスポートと共に提出してください。
2.日本国内の大使館・領事館にて申請
日本国内のカンボジア大使館および領事館（東京・名古屋・大阪・福岡にあります）でもビザの申請が可能です。
申請手順: 必要書類（パスポート、顔写真、申請書類）を持参し、窓口で申請を行います。場合によっては郵送での申請も可能です。各大使館・領事館の窓口、または公式サイトから申請書類を入手することができます。
＜大使館・領事館の所在地＞
東京: カンボジア大使館（東京都港区赤坂8-6-9）
公式サイト：https://rec-jpn.org/
TEL：03-5412-8521
名古屋: カンボジア領事館（名古屋市千種区高見２－７－７
ユニオンビル３Ｆ）TEL：052-753-5024
大阪: カンボジア領事館（大阪市北区茶屋町12-6 エスパシオン梅田ビル9階）
TEL：06-6376-2305
福岡: カンボジア領事館（福岡市中央区天神1-4-1 西日本新聞ビル15F）
TEL：092-717-1255
3.カンボジア到着時に空港で申請（アライバルビザ）
カンボジアの主要空港では、到着時にビザを申請することも可能です。
申請手順: 到着空港のビザ申請カウンターで必要書類を提出し、手続きを行います。申請書は飛行機内で配布される場合もあります。
注意点: 窓口が混雑することがあり、申請に時間がかかる可能性があります。また、申請に不備がある場合やトラブルが発生した際にも、日本語が通じないためあまりお勧めはできません。申請には証明写真が必要なので、日本にいる間にプリントアウトしておきましょう。
以上がビザの申請方法３通りになります。行く手間はかかりますが、一番確実なのはやはり大使館・領事館に出向き直接申請することでしょう。
ビザの種類
カンボジアには目的に応じた複数のビザが存在します。以下はその中の代表的なビザです。
観光ビザ（T Visa）: 観光やレジャー目的での訪問に必要なビザです。就労は認められません。
ビジネスビザ（E Visa）: 商用や視察、セミナー参加、ボランティアなど、観光以外の目的での訪問に必要なビザです。
また、観光ビザ・ビジネスビザ共にシングルエントリーとマルチプルエントリーがあり、滞在日数や有効期限によって料金が異なります。
※マルチプルエントリービザは、オンラインでの申請に対応していません。
シングル（3ヶ月有効）VISAの発行日より3カ月以内に1回だけ入出国が可能。滞在日数は最大で1カ月まで。
マルチ
1年間有効：VISAの発行日より1年以内なら何回でも入出国が可能。1回の滞在は30日まで。
2年間有効：VISAの発行日から2年以内なら何回でも入出国が可能。1回の滞在は30日まで。
3年間有効：VISAの発行日から3年以内なら何回でも入出国が可能。1回の滞在は30日まで。
ビザの申請料金
ビザ取得にかかる料金は、申請方法によって異なります。また変動する場合もあるため、最新の情報についてはご自身で確認してください。
ビザ申請に必要なもの
必要書類・支払い方法は、下表の通りです。申請方法によって異なる部分もあるため注意してください。
オンライン申請
パスポートの写真データ：有効期限が入国時から６ヶ月以上あるもの
顔写真の写真データ：背景無地
カンボジア大使館・領事館またはカンボジア到着時に空港で取得
パスポートの原本：有効期間が入国時から6ヶ月以上あるもの。有効期限が1年以上あるビザの場合は、取得期間プラス6ヶ月以上残存することが条件となります。（例：1年間有効の数次ビザ取得の場合、1年6ヶ月以上残存のこと）
証明写真：35mm × 45mm、3ヶ月以内に撮影したもの、背景無地。
申請用紙：各大使館・領事館の公式サイトからダウンロード・プリントアウトし、記入して持っていきましょう。もしくは着いてから窓口で受け取り・記入することもできますが、事前に家で書いて行った方がスムーズかと思います。
カンボジア到着時に空港で申請する場合
パスポート原本：有効期間が入国時から6ヶ月以上あるもの。有効期限1年以上あるビザの場合は、取得期間プラス6ヶ月以上残存することが条件となります（例：1年間有効のビザ取得の場合、1年6ヶ月以上残存のこと）
証明写真：35mm × 45mm、3ヶ月以内に撮影したもの、背景無地。
申請書：カンボジア入国前の飛行機で配られる申請書。
カンボジアe-Arrival（CeA）制度：2024年7月1日から開始
カンボジアは2024年7月1日から新しい入出国カード「e-Arrival」制度を開始します。2024年1月１日より、「e-Arrival Card」アプリの試験運用が開始されていましたが、7月1日をもって本格的に制度が実施されます。
カンボジアe-Arrival（CeA）制度について
対象者：
旅行者、外国人駐在員、およびカンボジア国民
※すべての到着者に対して、有効なビザを持っている場合でも必須。
期限：
到着の7日前までにオンラインでの移民申請を完了する必要があります。
方法：
モバイルアプリを通じて登録し、パスポート情報をアップロードし、旧来の紙ベースの書類に代わるe-Arrivalカードを提出します。完了後、QRコードが生成され、これを入国管理局に提示します。このプロセスは無料で、アプリはiOSおよびAndroidで利用可能です。
カンボジア「e-Arrival」制度の手順
アプリのダウンロード:
公式サイトからモバイルアプリをダウンロードします。iOSとAndroidの両方に対応しています。
登録:
アプリを開き、写真を撮ってパスポート情報をアップロードします。
e-Arrivalカードの記入:
旧来の紙ベースの移民、健康、税関申告書に代わるe-Arrivalカードをアプリで記入します。
QRコードの生成:
申請を完了するとQRコードが生成されます。このQRコードを携帯電話に保存するか、印刷して入国管理局に提示します。
到着の7日前までに完了:
到着の7日前までに上記の手続きを完了してください。
プロセスを経ない場合:
申請を忘れた場合、入国管理局でタブレットが提供され、その場で手続きを行うことができます。
「e-Arrival」制度のポイント
費用は無料: この申請にかかる費用は完全に無料です。
公式サイトでの確認: 公式ウェブサイトで詳細情報を確認してください。
これらのステップに従って、新しい「e-Arrival」制度を利用してカンボジアへの入国を準備してください
「e-Arrival Card」アプリは、公式ホームページ（日本語変換あり）よりダウンロード可能です。
カンボジアe-Arrival申請方法（外国人旅行者向け）：Youtube動画
最後に
カンボジアのビザ申請についての情報をお伝えしましたが、いかがでしたか？必要な手続きや書類をきちんと準備すれば、ビザ取得は思ったよりも簡単です。
ビザが手に入れば、あとは旅を楽しむだけです。準備をしっかりとして、安心してカンボジアの魅力を満喫してくださいね。素晴らしい旅をお祈りしています！
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