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ありがとうの会、そして梯子酒

金曜日の午後、帝国ホテルに行った。亡くなられたホッピービバレッジの石渡光一会長を送る「ありがとうの会」。ホッピー社の大イベントは、いつもここ帝国ホテル。受付でいただいたのは「HOPPY MAGAZINE」の特別号。「HOPPY MAGAZINE」って何となく三代目の象徴のように感じるので、これで見送ろうという気持ちと企画にまずは感激。表紙は光一会長の笑顔。僕は、この笑顔と、とても軽くて味のある光一会長の語りがとても好きだった。粋という言葉がよく似合うとも思った。娘をあれだけの社長に育っことができたのも、この会長あってのことだと思う。会場では、バー嘉茂の嘉茂さんがいて、光一会長トリビュートカクテル「King」を振るまってくれていた。ホッピーを用いた料理なども多様にあり、この会社のおもてなしの心と、亡くなられた光一会長への想いがよく詰まった素敵な会だった。

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帰りにロックフィッシュに寄って、ハイボール呑みながら「HOPPY MAGAZINE」をちらほらと読む。「はじめに」のところ以外にミーナの語りがないなぁと思っていたら、22ページと23ページの見開きに「父、光一と過ごした最後の52日間」というのがあった。でも、これ、読めない。他のページよりも三段くらいフォントが小さいのだ。老眼鏡なしでこれを読むことはできない。もともと、このページだけフォントを小さくする設計になっていたわけではあるまい。書くにつつれて、どんどん書きたいことが溢れてきて、でも構成は決まっているのでページは増やせずに、写真もきちんと入れたくて、そんな様々な思いのソリューションが、フォントを小さくして何とかする!!だったんだろうと想像する。

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そのあと、神田の「めろう屋DEN」で丹澤山→睡龍→諏訪泉→竹鶴→七郎兵衛→神亀と燗酒を呑み続け、最後は地元で呑んだらしいが、まったく記憶にないカキフライの写真が写っている。

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昨日は、キャリアカウンセリング協会のGCDFの講座だったので、今朝、改めて「HOPPY MAGAZINE」を開いて読もうとしたのだが、老眼鏡を会社に忘れたため、また読めない。読めないけど、この米粒のような活字で一杯のページを眺めているだけで、いい親子だったんだなぁというのが伝わってくる。内容なんかわからなくても、溢れ出る思いは伝わってくる。不思議なものだ。

ホッピー社の社員や社員OBOGの1人ひとりが大好きなんでホッピーがとても好きなんだけど、こういうストーリーがあるからまたホッピーが好きになる。企業もブランドも製品も、結局は人だ。今日も、ひとくち分を瓶に残してホッピーを注ぎたい。

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