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「世界のアマノ」との出会い-都市型水族館への挑戦 #06

皆さん、こんにちは!
JCEL株式会社 代表の三坂です。

前回の私の記事では、「現代アートと水族館」と題して、水族館のコンセプトづくりについてのエピソードをお話しました。

まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください!

「美しい水」の世界を求めて新潟へ

スタッフからアクアデザインアマノの天野さんについて聞いた後、私は上越新幹線で燕三条へと向かいました。

株式会社アクアデザインアマノ(ADA)の本社は、のどかな田園風景を抜けた先の大通川のほとりに建つモダンな建物で、周囲には見事にデザインされたビオトープが施されていました。

モダンな社屋の2階の広々した応接に通され天野氏を待っていました。

水草水槽アーティストということで華奢な神経質そうな人物を想像していましたが、そこに現れたのは真っ黒に日焼けした屈強な大男でした。

「世界のアマノ」との出会い

「はじめまして、天野です。遠いところわざわざありがとうございます。」

満面の笑みでごつい右手を差し出し、力強く握手を交わしました。物凄い圧です!

さっそく私から今回の水族館開発の経緯、その水族館への参画の依頼内容を話しました。

私が話す間、天野氏は私をしっかり見つめながら真摯な表情で傾聴してくれていました。

そして私が話し終えると、天野氏から
「わざわざ来てもらって申し訳ないんだけど、俺はコラボってしないんだよねー。」

高飛車に構えていた私は驚きを隠せませんでした。

天野氏は更に、
「俺の水槽、本質的に理解してないでしょ?」

その通りでした。
すべて見透かされていたのでした…(つづく)


JCEL株式会社 代表取締役 三坂伸也

三坂伸也の略歴

一級建築士

早稲田大学理工学部を卒業。
1985年大成建設(株)入社。
1989年オリックス(株)入社。

オリックス不動産(株)水族館事業部長、オリックス水族館(株)常務執行役員を経て、2014年12月オリックス水族館(株)代表取締役に就任。

京都水族館(京都市下京区)、すみだ水族館(東京都墨田区)の開発・運営責任者として陣頭指揮を執る。

2019年 2月JCEL(株)設立、代表取締役社長に就任
JCEL株式会社
国内で常に新たな水族館の形に挑戦をしてきた三坂伸也が代表を務めるJCEL株式会社。満を持して海外へ進出、「水族館の公園化」