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水族館経営者の思考 - JCEL

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JCEL代表 三坂伸也のnote集。 水族館のデザイナーとして、一級建築士として、経営者として。 様々な視点で日常のトピックをつづります。
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#エデュテインメント

人工知能に代わる人工生命というアプローチ

依然猛威を振るう新型コロナウイルス2020年は新型コロナウイルスが登場、2021年の最後にも新出のオミクロン株によって翻弄され続けています。 米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が2015年の講演で「今後数十年で1000万人以上が亡くなる事態があるとすれば、戦争より感染性のウィルスが原因だろう。ミサイルより病原菌に備えるべきだ」と警鐘を鳴らしていたことは有名です。 一方で「ウィルス=病原体」という認識は誤りで、ウィルスにも生物の生存を助けるものや、地球環境を維持する海洋ウ

AI至上主義

読書によるストレス解消コロナ禍で個人の個人の生活様式が変容し、「読書」に時間を費やすようになった方も多いのではないでしょうか。 読書の効果としては、ストレス解消が挙げられます。本を読んで心が安らいだ経験は誰しもあると思いますが、読書のリラックス効果は科学的に認められているそうです。2009年に英国の大学が読書によるストレス解消効果を発表しました。心拍数や筋肉の緊張状態からストレスを計測した結果、読書によってストレスが68%も減少することが判明し、これは音楽鑑賞やコーヒーなど

ポストコロナ時代へのビジネスモデル転換

手段と目的の峻別の重要性新型コロナウイルスの感染拡大によって世の中は今なお大打撃を受けています。その中で、多くの経営者にとって「ビジネスモデルの転換」が喫緊の課題となっているわけですが、そこには短期的対処と中長期ビジョンを明確に分けて考える必要がありそうです。企業の本質的価値というのはそう簡単に変わるものではないし、逆に変えるべきではない。もちろん激しく変化する事業環境に適応して、短期的には「手段」を講じて対処することが求められます。一方で、中長期的には企業の「目的」を保持し

コロナ禍における集客ビジネス

コロナ禍における集客ビジネス 新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす影響は、個人レベルの感染リスクの問題から、医療問題、経済問題といった社会全体の問題まで多岐にわたって益々不透明で深刻な状況が続いています。長期化するコロナ禍での見通しの立たない日々において、未来に不安を感じている人が増えているのも事実でしょう。 そのようなコロナ禍において、集客ビジネス に携わる方々から悲鳴にも近いご相談を受けることが増えています。当面は施設として徹底した「感染防止策」を講じるということは

新しい水族館への挑戦

はじめまして!株式会社JCEL 代表取締役 三坂伸也です。 国内・国外において新しいスタイルの水族館への挑戦をしています。 そんな挑戦の裏側や、日本でもあまり事例のない「水族館経営」について情報発信をしようと、noteでの発信を始めてみました。 今後継続的に発信をしていく予定ですので、フォローしておいていただけますと幸いです。 今回はまずはじめということで、自己紹介をさせてください。 「モノからコトへ」の時代、水族館の魅力は何か?半世紀もの間、水族館は「名物展示」の競