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ポストコロナ時代へのビジネスモデル転換

手段と目的の峻別の重要性

新型コロナウイルスの感染拡大によって世の中は今なお大打撃を受けています。その中で、多くの経営者にとって「ビジネスモデルの転換」が喫緊の課題となっているわけですが、そこには短期的対処と中長期ビジョンを明確に分けて考える必要がありそうです。企業の本質的価値というのはそう簡単に変わるものではないし、逆に変えるべきではない。もちろん激しく変化する事業環境に適応して、短期的には「手段」を講じて対処することが求められます。一方で、中長期的には企業の「目的」を保持し、新たなビジネスモデルを構築することが肝要です。

事業環境の変化とその対応

考えてみれば、「事業環境の変化に適応したビジネスモデル転換」というのは常に求められていることであり、新型コロナウイルスの感染拡大に於いても「中長期的な事業環境の変化」を念頭に思考することが必要なことは自明です。

そういう観点で事業環境の変化を見てみると、「GDPの量的成長重視」という産業資本型社会から「国民生活の豊かさ重視」というデジタル資本型社会への移行、更には最早GAFAが従来型(過去の)プラットフォームとなりつつある「カテゴリー特化型D2C」への移行は新型コロナウイルスの感染拡大以前からの潮流だったわけです。

コロナウイルスに打ち勝つには、目の前にある危機に迅速に対応しつつも闇雲に舵を切るのではなく、大きな潮流を俯瞰しながら自社の強みを活かして変化していくという冷静な判断が求められそうです。

JCEL株式会社 代表取締役 三坂伸也


三坂伸也の略歴

一級建築士

早稲田大学理工学部を卒業。
1985年大成建設(株)入社。
1989年オリックス(株)入社。

オリックス不動産(株)水族館事業部長、オリックス水族館(株)常務執行役員を経て、2014年12月オリックス水族館(株)代表取締役に就任。

京都水族館(京都市下京区)、すみだ水族館(東京都墨田区)の開発・運営責任者として陣頭指揮を執る。

2019年 2月JCEL(株)設立、代表取締役社長に就任

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