触覚系昆虫

昆虫の触角はとても便利だそうだ。味が分かったり、匂いが分かったり、音などで敵の気配を感じたり。
しかし、本当にそうなのだろうか。私は昆虫でないので知らないが、本当はそれほど役に立つ物じゃないのかもしれない。

・アマチュア無線の電波を拾ってしまう触角
・場の空気を読み取る触角
・恋の予感を感じる触角
・単なるお洒落小物としての触角
・伸びた鼻毛

昆虫として生きていく上で全く役に立たないし、身に迫る危険は知らせてくれない触角もあるのではなかろうか。昆虫自身、何のためについているのか分からない触覚だ。
アマチュア無線家のどうでもいい話を聞きながら働く蟻、場の空気を読んで冷蔵庫の裏から出られないゴキブリ、恋の予感を感じるイナゴを、オシャレ触覚を靡かせて捕食するカマキリ。
そして、それを観察する鼻毛の伸びたファーブル。
それぞれの昆虫記だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?