東外大英語科卒が考える英語学習
こんにちは。東京外国語大学国際社会学部英語科卒のTatsu(社会人2年目)です。仕事では、英語や海外と関わりがないことをしていますが、今でも英語の学習は続けています。僕がこれまで考えてきた英語の学習について書こうと思います。受験生に読んでもらえたら嬉しいです。
私の英語学習歴
自分の英語学習について話す前に、自分がどの程度の深さまで英語を学んできたか記します。まだまだ学習中で、ネイティブ並とはいきません。英語の海の中で知らない世界の方が広いです。
私は、幼少期から英会話を習っていました。なんとなく楽しいなという気持ちで通っていましたが、中学3年生を期に英語への向き合い方が変わりました。中学生時代に、韓国で海外研修に参加しました。そこで、韓国人の友達と英語でコミュニケーションを取れたことが本当に嬉しかった。それ以来、英語を使って海外の方と色んな話ができるようになりたいと思いました。その後も、何度か学校主催の海外研修などに参加しました。そして、大学では東京外国語大学英語科(国際社会学部北アメリカ地域専攻)に進学しました。大学3年時にはニューヨークの大学に交換留学し、米国政治を学びました。
先ほども述べた通り、まだまだ未熟ですが、レベル的には、The New York Times や英語の専門書が、自分の知ってる分野の内容であれば辞書をほとんど使わずに読めるくらいです。それでも、アメリカのドラマや映画は英語字幕つけないと7割くらいしか分からない作品も多いです。
そんないち学習者の話になります。
僕が考える英語学習
英語学習とは、すなわち言語習得です。
便宜上”学習”と書きましたが、英語という言語の習得プロセスのお話をします。
人それぞれやり方も違えば、かかるスピードも違います。自分の中の目的を見失わずに、マイペースで学べばいいと思います。特に、受験生の皆さんは、受験というシステムに自分の習得スタイルやペースを崩されないことが大切です。
書き進めたはいいものの、体系的に整理ができてるわけではないので、今日はぼやっとした話をします。
英語学習は言語習得プロセスといいましたが、その本質はとても感覚的なものだと思います。方程式があるようなものではないと思います。自ら英語にふれて、言葉に慣れて、深めて、自分の中で英語の感性を育てることだと思います。参考書や、単語帳できっかけを得ることができても、本当の学習は自ら英語の海に飛び込んではじめて始まります。そして、それは果てしなく続くプロセスだと思います。
そのプロセスの始まりは、読むことから始まると思います。僕が自信を持って言えるのは、「読めないものは聞けない。聞けないものは書けない。書けないものは話せない。」です。英語の海への入り口は様々ですが、迷う場合はまずは読むことから始めるといいと思います。読むのは、教科書のような短文ではなく、ある程度長さがあるものがいいと思います。そして、英語的な発想や、こんな場面でこういう表現が使われるということを自分の体に染み込ませます。
読んで聞いて書いて話してを続ける中で、英語を英語として処理できるようになることが大切です。英語ネイティブは、英語を話すときに日本語を介在させていません。つまり、英語を使うときに日本語が介在するのは不自然なことだと思います。もちろん、いきなりその域に達することはできないし、僕も調子が悪い時は英語を使う時に、日本語が頭の中に浮かぶことがあります。
日本人の英語学習の問題点
以上を踏まえて、日本の英語教育の一番の問題点と感じることを話します。それは、過度な単語帳への依存です。高校生の中には、英語学習=単語帳学習と思っている方はいませんか?単語帳がその単語との出会いの場になっても、本質的な英語学習に繋がるとは思えません。
なぜなら、単語帳では、英語を日本語に変換するからです。日本人は、高校生の時に単語帳を使いすぎて、英語を使う際に日本語を介在させる悪い癖がついているから、大学受験は耐えても英語を使いこなせない人が多いのではないかと思います。英語と日本語は全く別の歴史的、文化的背景を持つ言語です。それぞれの表現の意味が完全一致することはないです。単語帳では、便宜上、英単語を日本語に置き換えているだけで、そこには、意味上のわずかな”ずれ”や”もれ”が発生します。そこで得た知識で英語を使うことは、まるで、はまることのないパズル🧩のように感じます。
高校一年くらいまでは、文章を読むより、単語帳で色んな単語と浅く広く出会う機会を設けてもいいと思います。ただ、高校後半になっても単語帳ばかり開いて、実際の文章を読む訓練をしないのは本質的な学習にはならないと思います。
僕は、高校1年生の時は、ユメタン1などを眺めてましたが、高校2年生からは、単語帳はほぼ使ってないです。自分で、ニュースを読んでみたり、映画を観て、何度も出てくるけど知らない単語などは辞書(英英辞典)で調べました。覚えるというよりは、その単語や表現のイメージの輪郭をぼやけた状態から、徐々にはっきりさせていく作業でした。単語帳を読む時間があれば、実際の文章の中で色んな単語に、色んな場面で出会う回数を増やすことが大切だと思います。
他の大学は知らないですが、東京外国語大学の英語科の授業で単語帳を使うなんてこともなかったのも偶然ではなく必然だったのかもしれません。
単語帳を使いながら、実際の英文にも深く触れるのであればいいと思います。しかし、単語帳一辺倒、つまり、日本語を介在させずに英語を理解する訓練を積まないことは、本質的な英語学習にはならないと思うのです。
まとまりに欠ける文章ですが、また、マイペースで更新しようと思います。読んでくれてありがとうございました。
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