vol.596 小林信彦の本は面白いよねという話。(稲田)2024/7/19
制作ユニットのディレクションチームでは毎朝のMTGで「気になる記事を持ち寄って意見交換する」という施策をしています。今日はこちらの記事が共有されました。
「パーパス偏重」の次に来るもの。カンヌで見えた世界のマーケ新潮流
記事内では「パーパスからユーモアへ」の見出しでユーモアが重視されつつある状況が説明されていました。
ここからユーモアについての話となり、なぜか日本の演芸や喜劇人の話となり(ぼくのせいですが)、興味があるなら小林信彦の本を読むといいよという話になり(100%ぼくのせいですが)、朝礼後に小林信彦について紹介するテキストを同僚にシェアしました。入り口はカンヌライオンズだったのになぜ。
折角なので同僚に送ったテキストを再録します。何が折角なのかは分かりませんが。小林信彦という名前を久しぶりに出しました。好きだっだんですよね。
以下再録
小林信彦(作家・評論家・コラムニスト)は日本の演芸や喜劇人、笑いについて語る人物としては第一人者だと思います。
週刊文春で長年連載していた名物コラム『本音を申せば』が好きで、自分の頭の中にあるジャンクな知識はほぼこれが土台となっています。連載はもう終わっているのですが、どのように評価されていたコラムだったのか興味ある方は下記をご覧ください。
『本音を申せば』は長期の連載だったため文庫もたくさん出ているので手に入れやすいし読みやすいと思います。 近代日本のユーモアの変遷について何となく知りたいなあと思ったら、まずは何でもいいので小林信彦さんの著書を手に取ってみるのをお勧めします。多作な方なのでぼくも全然読めていませんが覚えている本は下記になります。 どれも面白かったです。
『名人 志ん生、そして志ん朝』(評論)
『日本の喜劇人』(評論)
『おかしな男 渥美清』(評論)
『天才伝説 横山やすし』(評論)
『夢の砦』(自伝的小説)
「笑いとは緊張と緩和である」と指摘したのが桂朱雀ですが、上方落語の爆笑王としてめちゃくちゃ面白い落語家さんでした。もし興味があればこちらもお薦めです。過去の落語も今はいろいろ聴けるはずなので、よかったら落語もぜひ。