![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95424794/rectangle_large_type_2_1fef48722da998d571121b6b4173ee8c.jpeg?width=800)
恐山に夜中行くのはムリ!
軽ワゴン車に寝袋とギターを積んで旅に出ました。
青森の恐山へ行った時、田名部と言う麓の町では
夏祭りでした。
花火などやっておりましたが
北の果ての夏祭りは、どこか淋しくて
エキゾチックで、何でしょうか…この感覚は。
旅に出ると、いつも私は朝イチで回れるように
現場へ前ノリして野宿か車中泊で夜を明かします。
その時も恐山に夜、車で登って行きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1673442420118-crO3sYU4PM.jpg?width=800)
くねり、くねり、とつづら折りの道すがら
外灯もない真っ暗闇のカーブの要所要所に佇む
お地蔵様が車のライトで急に浮かび上がります。
色とりどりの着物姿に真っ赤な胸当てを付けた姿を
見るたびに恐怖度数は加算されマックスギリギリ。
でもUターンする為に車を止めること自体が怖くて
走り続けるしかないのです。
とうとう恐山に辿り着き、三途の川という小さな川
を渡る頃には靄が辺り一面、立ち込めているのです
恐怖というか、もう完全にこの世ではないです…
駐車場の前が黄色い湖でそこは真っ白な暗闇です。
湖と反対の山の方には寝泊まりする宿泊施設が有り
灯りがボンヤリ浮かんでいるのですが
全国のイタコ達は知っているのでしょう
夜、外へ出てはいけないという事を
世界が違うという事を…
えらい事になることを…
ここに居てはいけない!と本能で悟り
山を降りる事にしました。
帰り道、車の中でようやく恐怖が蘇って来て
私は肝に銘じました。
日本三大霊場へ夜中に行くことは
やめたほうがいい
本当に やめたほうがいい...。
![](https://assets.st-note.com/img/1673442542804-rYiovvFAB9.jpg?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?