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「花巡り夢語り」~都合のつけ合い

こんにちは亀甲人(キツコーマン)です
とわちゃんと「いつ行っても黄昏時の街」で丘を歩いていたら
咲き乱れる花達がことごとく呟いているのです

「私達は完璧じゃない、だから完璧なんです」
同じ言葉を何度も何度も繰り返していました

私が「何故、完璧じゃないのに完璧なのですか?」
と聞くと、ひときわ大きな花が答えました

完璧かどうかは全体で見るもので、単体に当てはめるものじゃない

そう言われてみれば一つ一つの花は高かったり低かったり
変形していていたり、でも全体を見ると良いバランスでまとまっている

大きな花が続けて言いました。

人間だってそうでしょ?皆んなそれぞれの不都合を持ち寄って互いに都合を付け合って生きてるのよ、だからあなただって完璧で居る必要なんてないの

一色だけだとくすんで見えたり、人によっては好き嫌いもある色が
皆んなで重なれは虹になる!

そう言えばこの街は全てが不完全だ、陽が沈んでも居ないし登っても居ない、静かでもないし賑やかでもない

とわちゃんが言いました。

亀甲人のおっちゃん!私一人だってブルーだったり、ピンクだつたり良い所も悪い時所もあるの。一か所だけを見ないで全体的に見てよ!そしたら誰でも案外といいバランスかもしれないから。職場で意地悪な人も家に帰れば子供にとって優しい親かもしれないしね!

へへへっ!と笑いながらとわちゃんは帰っていきました。

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