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「永遠に彼方の人」と「異次元からの遠い旅人」との邂逅

自転車で旅の途中、道に迷い尋ねました
田園風景の広がる田舎道です

赤い花を手にした白髪の女性は
上品そうな笑顔で教えてくれました

目的地を見た後、2〜3時間自転車で走ると
また道に迷い、散歩中の人に声をかけたら
赤い花を手にした、さっきの女性なのです

時間も距離もだいぶ経っているのに
さっきと同じ様に教えてくれました

⁇⁇⁇

互いに驚いた様子から
おそらく彼女も私との出会いが
二度目という事を認識しているのでしょう

しかし何故、全く別の場所なのに
道を知っているのでしょうか?
まさか一度目とここは同じ場所?

しかし何気なく話した時間が心地良く
昔馴染みだった事を、たった今
思い出した様な感じでした

まるで時空の裂け目からこぼれ落ちた二人が
世界と世代を超えて出会ってしまった様な…


彼女にとって私は異次元からの遠い旅人
私にとっての彼女は永遠に彼方の人…

もうこの世界で会う事は有りますまい

正真正銘の一期一会は
甘酸っぱい思い出です

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