ジョドナッド村のお母さんたちの日常
きょうは仕事を通じて密接な関係にあるジョドナッド村のお母さんたちのことを話します。
母親は朝早く起きると、次から次へといろいろな仕事が川の流れのように続き、手が足りないときに家族に頼んだとしても、普段は休む間もありません。なかには人生で屈辱を経験したり、疑惑が生じるなどの理由で、離婚させられたり家族が崩壊することもあります。
母親グループでは初めに一日の過ごし方や困っていることなどを話し合いますが、大体次のような状況がみえてきました。
早起きした母親は牛小屋から牛を出し、朝食作り、食器洗い、牛、アヒルや鶏に餌やり、 決まった時間に家族に食事をさせ、家庭菜園で時季の作物づくりや、収穫した野菜などを洗うのも母親の仕事です。加えて、鶏を育て、縫製、ある親は家計をやり繰りするために仕立屋として働くこともあります。これらは世帯主が村に居住している家族の例です。
他に最低貧困レベルの定住者、十分な収入を得られない家族、夫に捨てられた子持ち女性たちは、子どもを食べさせるために大概日雇労働者になります。家族や子どもの面倒をみながら生活にあえぐという、生活苦の毎日です。
(こういうなかでも)母親たちは子どもへの関心を増してきて、殆どの親が赤ちゃんを清潔にしておくこと、子どもに栄養ある食事を与え、学校へ行かせることが必要であると分かっています。家庭教師に費用を使う家もあり、母親のなかには忙しい仕事中でも夜間子どもの勉強を教えたりする親もいます。子どもたちはゲームや遊び、テレビに熱中したり、家族にとってもテレビが娯楽です。それで、母親たちが時間を守って調理して子どもに食べさせていないこともあり、その結果、子どもたちがチップス、チョコレート、チャナチュール(揚げ麺)、ビスケットなど外で買い食いし、栄養不良や身体不全などに悩まさることになります。
村の母親たちは高等教育を受けていませんが、基本的に読み書きできるまでの学校教育は終えており、JBCEAが開催する会に参加し学び、子どもたちのことに一層深い関心をもっています。
2022/6/30
JBCEAバングラデシュ 副カントリーディレクター
シャヒナ・カートゥン
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