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休日「チャイトラ サンクランティ」のお祝い

忙しい都会生活では、昔家族で祝った儀式、祭りや慣習などを行うことが少なくなっています。その一つにチャイトラ サンクランティ(Chaitra Sankranti)があり、数百年間変わらずバングラデシュ暦で1年最後の日を意味します。
チャイトラとは春の最終月のことで、翌日はポイラ ボイシャック(Pahala Baishakh)で新年になります(訳者注:2022年の新年は4月14日)。

年末の祝いは新年より華やかで、農村部の人々はいろいろな祭を行い一年の終わりを祝います。チャラク プジャ(Charak puja)は大きな祭りで、その日の朝は、すいか、白くわい、きゅうり、なつめやしなど、さまざまな夏の果物を捧げます。夜になると、敬虔な信者は鋭利なものを体に刺し、どんな苦痛や辛苦でも耐えられるという力を行動で示し、信者たちがその夜が新しい一年に向けて悪魔払いの効力があると信じている証を表します。いろいろな祭りや祈りは終日続きます。

チャイトラ サンクランティ メラ(Chaitra Sankranti Mela)は、村のあちこちで行われる最も色彩豊かな華やかな祭りで、村中の人々が参加し祭りに酔いしれます。祭りは1年最後の日の夜に始まり、新年まで1週間続きます。村の工芸職人たちは伝統的な手工芸品や手作りのおもちゃなどを売り、食べ物やお菓子の詰め合わせなども売られます。伝統的な文化行事も行われ、大勢の人々を引き付けてお祝いが続くのです。

チャイトラ サンクランティはバングラデシュ人の間で、文化的慣習と信じられているのですが、それがだんだん変わってきて、文化や宗教上の儀式を重んじ大切にするヒンズー社会だけの中心的行事になりつつあります。

2022/3/31
JBCEAバングラデシュ カントリーディレクター
マハデブ. C. バス


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