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ラマダン(断食)について

断食はイスラム教の柱で、断食月は毎年巡ってきます。(*新月の観測状況によって多少前後するが、2022 年は4月3日から5月2日) 男性イスラム教徒はある年令になり健康な人は誰でもラマダン中は断食しなければなりません。しかしなかなか大変なので、彼らのために役立つ情報を次のようにまとめてみました。

精神面の覚悟
肉体的制約があるにしろ、断食を成功させるには精神的チャレンジが大事です。内面が強ければ断食をもっと楽にできます。とくに初めて断食する人には精神面の準備が「鍵」です。先ず毎日の日課と仕事量にあるので、仕事、睡眠、その他の予定をしっかりたてて定め、開始前に精神的に覚悟し肉体を整えることです。

断食後の軽食イフタ―ル、そして断食開始前(日の出前)の食事サフール
イフタ―ルは先ず軽いもの (*デーツや果物、水など)をとり、消化器官や身体を慣らすことから始めます。そして適切にきちんと食べることがとても重要です。伝統として、人々は断食後に(*日没後に直ちに行われる)マグ

レブの祈りを行い、最後の夕方の祈りタラ―ウィーが始まる前までに(*およそ午前3:30から18:10過ぎまで15時間程、基本的に一切の飲食をしない)食事を摂ります。
サフールも重たい食事をするのではなくデーツやヨーグルト、おかゆなど消化がいいものを食べるのが慣習です。食事は、騒いで食べたり、食事を急いだり、一気に飲んだりしないこと。さもないと断食中あなたは空腹を感じ、食べたい欲望が始まります。

最初の断食は難しいもの
初日の断食をやり終えるのはとても大変なことで、その後は身体が適応していきます。人間の身体適応力はすばらしいのです。そして日が経つにつれ断食をうまく管理できるようになり、最初の断食をうまく完遂できると、精神面でも士気を高めます。

いつも忙しくしていること
断食を楽にする最善の方法は、あなた自身を忙しくすることです。そうすると断食のことを考えず悩まず時間も早く過ぎます。イスラムの国以外にいるイスラム教徒は、断食を行うために仕事を早く切り上げることなく、ラマダン期間中でも普通に仕事をします。仕事に専念し、食事のことを考えることもないので、その方がよいのです。

これらはいかに容易に断食するか、そして身体的に断食がいかに多くの恩恵を得ることができるか、
私が準備し伝えているいくつかのヒントです。断食のことやラマダンについてもっと知りたい場合は、イスラム教支援ブログ(Muslim Aid blog)を調べるとよいでしょう。

最後に
断食月の後、空にシャウワール (*イスラム歴で10番目の月)のお月様が出て断食から解放されると、待ちに待ったイスラム教最大の祝祭、イード祭 (Eid) の始まりです。誰もみんな新しい服を着て、シマイ(*春雨のように細い澱粉質のものを甘いミルクで煮込んだもの)やおいしいものをたくさん食べる祝宴が始まります。
(掲載写真はインターネットから転載。*訳者補足)


2022/5/12
JBCEAバングラデシュ 副カントリーディレクター
シャヒナ・カートゥン


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