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懐かしいアナログと心癒される管球(真空管)オーディオの世界

真空管アンプとオーディオ機器の説明
家庭でアナログ音楽を少し本格的に楽しむためには次のような機材が必要となってくる。
1)レコードを再生して低周波電気信号に変換するレコードプレーヤー・アナログ出力のある音楽ソース対応プレーヤー・FMチューナーなどの音源
2)入力ラインを切り替えたり、音量や左右バランスまた音質を調整するためのコントロールアンプ
3)コントロールアンプなどからの低周波電気波形をさらに増幅してスピーカーを駆動させるためのパワーアンプ
4)パワーアンプからの増幅された電気波形を人に聞こえる音である空気振動に変換するスピーカ L・R

良い音を得るために日夜、試行研究されている諸氏に敬意を表するとともに、この記事が微力でも参考になれば幸いです。

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https://kankyu.ehoh.net/ 「管球王室」真空管オーディオをもっと詳しく解説しているページです。文体が王室調のところはご容赦ください。

アナログのLPレコード なぜアナログなのか?
何故か、デジタルのCDに比べてやはりアナログのLPレコードに私がこだわるのは同時期に録音された両者を聞き比べした場合、感動するのはどうしてもLPアナログレコードの方であった。CDは編集録音過程においてアナログをマスターとしている以上サンプリングとノイズ足きりで芯の情報が欠けてしまい差が出るのではと考えている。確かにデジタルはマスメディアに複写の有利性から業界では必然だが、ピュアオーディオ愛好者からしてはやはりアナログが情報量が多く緻密な音がすると感ずる。補足すると最近のデジタルは録音サンプリングレートも高く標本密度も多くなったため、アナログを追従してきているソースもある。

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LPレコードメーカーと音質
音楽的観点からすれば演奏内容が最も大切だが、録音とカッティング音質が良いものの方がさらに感動を呼ぶ。中古レコード購入などの際に音質で失敗しないようにしたい。過去の苦い経験を元に独断でランキングを決定した。
音質ランキング第1位 ビクター: 下記にも紹介しているが録音とカッティング音質はもちろん演奏者も一流ぞろいである。 第2位 ソニー: 高域まで伸びたカッティング技術で安心。 第3位 グラムフォン: クラシックの大御所、録音技術とマスターソースは優秀。 第4位 ブルーノート: ジャズ界のステータス盤が多く中古にはめったに出回らない内容音質ともに良い。 第5位 RCA: ポップスのメジャーだけ有り幅広いジャンルがあるが音質は少しばらつきがある。第6位 ロンドン: 良い録音のものがあるがリマスター編集、再プレス等のためか音質は少しばらつきがある。
良い録音盤の見分け方
レコード会社のレーベルで見分けるのが一番手っ取り早いが、検盤の際に盤面を光に反射させて見ると音溝がくっきりして躍動感が感じられるものがほぼ確実に録音が良い。音楽ジャンルにも依るが使用済みの原版を再プレス利用したものは溝が浅くただの線に見える。また古いマスタソースを編集を重ねノイズ除去等の加工したものは同様に本来の音楽性と躍動感が欠落してしまっている。一時期4チャンネルサラウンドなどと称する音楽性からかけ離れた方式やモノラルをステレオに無理やり加工した様な情けない盤を見かけた。これは問題外としても購入時キズなどを検盤する際に音溝から音質レベルも推察する達人となりたい。

よく聴くLPレコードを紹介

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マイルスデイビス  WORKIN ザ マイルスデイビス クインテット モノラル録音ながら名演奏 メンバーもすばらしい。 JAZZ

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ザ マイルスデイビス セクステット 貴重なライブ録音 ストレート・ノー・チェーサーなど 乗りまくり JAZZ  

LPのジャケットフォトデザインも素晴らしい・・インテリアも良しです。

オーディオ014

現行機器の紹介
スピーカー :
タンノイ(英国)イートン 左側とスーパーレッドモニター(SRM)右側は同軸2ウエイユニットの長所である点音源に近い定位感と空間表現が特徴。なぜツイーターとウーハーが同軸が良いのかは、スピーカーを自作した方なら理解していただけるかと思うが、両者を近づけるほど音の定位に存在感がでてくる。これはタイムドメイン(管球用語参照)から見ると点音源に近く、現状では最も自然な方法だといわれている。(実際には音は一点から球面状に広がるがユニットバッフル面は平面のため半球音源?)理想的なスピーカーの形状といっても一点は不可能なので球体スピーカーとなるが技術的には大変難しいようである。

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ビクター QL-Y44F フルオート クオーツDD レコードプレーヤー 
ジャンク中古で購入したものである。音楽を聴いているうちについ、うたた寝してしまいマニュアルプレーヤーではレコードだけが回っている事がある。そこでオート物がないかと探していたら、リサイクル店で発見、衝動買いしてしまった。ジャンクだが外観も光沢があり良品で上記のカートリッジを取り付け聴いて見ると、分解能も上々でびっくり!今まで出なかった間接音も出ている!クオーツロック回転・オート機能どこも異常なしでこれは掘り出し物GET!まめに探せば良品はあるもの・・・
ターンテーブルシートはこれもフェルト材で自作のもの使用。元のゴム製シートより低域など軽い音色ながら帯域は確保している。
作り方は「マテリアル」参照・・驚異的である・・数クラス上のプレーヤーに変身した!

マランツ#7

マランツ #7 (USA) Marantz 真空管コントロールアンプ
ヴィンテージ・プリアンプの代名詞的存在である。通称ビューティーと言われる化粧ウッドケースが渋い 
真空管はシャーシ下部背面に配置される、基板状のラグ端子を介する見事な配線は#1からの伝統である。部品が大きいためか耐久性があり、今でも良いコンディションを維持しているのには関心させられる。配線材は振動防止目的か硬質の銅単線を多用している。このシリーズのプリは独特の構造をしていて部品もブラックビューティー他の逸品を列挙する。回路図は管球資料室参照 なぜかCDの音もこのプリを通すことによりアナログの厚みが出るから不思議だ。下図 マランツ #7の筐体天板を外した内部

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LUX A3550 パワーアンプ 
管球構成 :ドライバー部 GE 製6CG7/6FQ7 ×4本 ・パワー部 GE製6550 ×4本 PP回路  無帰還での音質:ビーム4極管独特のメリハリが有りジャズ、ポップス系はボーカルともにサクサクとしたキレがあるがTRアンプのようなサ行の強調はない。反面クラシック系は弦楽器などの高域に少し荒さがみえるがピアノの弦の余韻は良い。中低域は強力なパワーと制動力で問題はない。

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ボンネット付アンプの姿態、火が入ったアンプは何故か無機質の集合体には思えない。・・・

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