DAOKOの赦し

DAOKOの不思議で妖艶な魅力はその声やルックスにとどまらず、文章にも滲み出ている

最近までDAOKOが小説を書いている事を知らなかった。正直、最初はそれほど期待もしてなかった。人気シンガーが趣味で書いた作品なのだろうと。しかし、読んでみると僕が持っていた先入観はぶっ飛ばされ、面白くてページをめくる手が止まらず一気に読み終えた

若干20歳そこらの女の子が音楽と絵と文章の才能を兼ね備えているというだけでも驚きだが、DAOKOには人を惹きつける不思議な「磁力」を持ったアーティストと言えるだろう

「赦し」というものがこの小説のテーマの一つになっている。世の中には許せること、許せないことが両方ある。南極と北極があるように。許せないものを許したときに何が起こるのだろう?それは許した者にしかわからない。でも、許せないことがあってもそれは人として当然の感情。ただ「自分がどうありたいのか」それが全てではないだろうか。次作も楽しみだ。


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