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場面緘黙症とわたし

こんにちは、カピバラと申します。
突然ですが、私は小学生の頃、場面緘黙症にひどく悩まされておりました。
今回は小学生時代、私が場面緘黙症で辛かったことを述べていきたいと思います。

私は、幼稚園生の頃は、人見知りではあったものの、同学年の子たちとも普通に話すことができ、友達もいて、しょっちゅう自分のおうちに友達を招き入れていました。幼いころはよかったのですが、小学生にあがった途端、一言も学校でしゃべれなくなりました。

話しかけられたら、かろうじて答えることはできたのですが、自分から話しかけることは全くできませんでした。
自分から話しかけようとすると心拍数が一気に上がって、すごく苦しくなって、声がでませんでした。
先生などの大人とは割と話ができたのですが、同い年ぐらいの子供と話すというのが本当にダメでした。
そのため、小学校時代は友達がほぼ皆無に近かったです。一時期ついたあだ名は「空気」でした。
学校は本当に、しゃべれないと、仲いい人がいないと困ることが多すぎると思います。特に小学校は。

一番困るのは、遠足の時です。
昼休みは、大体図書館で一人で本を読んでればいいので、どうとにもなるのですが、遠足はその場にいないといけないし、そこには人しかいないので、他のものに逃げることが全くできないんですよね。
自由時間の時に一緒に遊ぶ人も、お弁当を食べる人も全くいないし。
自分だけ一人でいるのが本当にきまずかったし、先生から心配されるのが嫌だったので、わざわざ茂みの中に行って草むしりとかしていました(笑)
腕時計を見ては、草を引っこ抜いて、腕時計を見ては、草を引っこ抜いてを延々と繰り返していました。
お弁当の時間は、もう逃げようがないですね。先生が、「このスペース内で自由に好きな子と食べて下さい!」って言うので、もうどっか人目がつかない場所に行くのは無理です。
みんなもちろん自由弁当に喜んで、次々にレジャーシートを広げて座っていってしまうんですよね…。私はその中で一人冷や汗をかきながらぼったってて、その後担任の先生が、私の背中を押しながら「誰か一緒に食べてくれるやつはいないかー!」ってクラスメイトに呼びかけるのがお決まりです。
でも、大体クラスメイトはまたそれを無視します。
それがまた、結構辛かったですね…。
こういう自由弁当になりそうな日は、休んだらいいのかもしれないけど、
「もしかしたら今日誰か声をかけてくれて、私と一緒にお弁当食べてくれるかもしれない。お友達になってくれるかもしれない」という望みが捨てきれなくて、こういう時にも学校に行っていました。
誰かに声をかけて欲しいという、他力本願でしたが、私は本当に話したくても声が出ないし、でも友達にはすごく憧れていたのでその希望を捨てたことはなかったです。

自由弁当以外に、これは困った…!っていうのは修学旅行の班決めの時ですね…。
あの時も、私は誰も一緒に回れる人がいなくて困ってました。
そして担任の先生が、「誰か入れてやってくれないかー!」っていって、
ねじこんだグループがそのグループでした。
そのグループは、クラスでも比較的おとなしい子が多いグループでした。
しかし、そのグループの子たちは私が入ったことをすんごい嫌がっていて、「あーあ、せっかくの修学旅行が楽しそうじゃなくなっちゃった」って私の耳元でわざわざ伝えてくるんです。
また、「カレーにソースをかけられた気持ちだよ」とも言うんですね。
確かに私は全くしゃべんないやつでつまんないかもだけど、私も修学旅行楽しみにしていて、グループに入れてホッとしていたのにそのように言われたことが本当にショックで泣くのをずっとこらえていました。
私のお母さんがずっと私のカウンセラー代わりになってくれていたので、お母さんに今日言われたことを話すと、「その子あほじゃない?」って思いもよらなかった反応か返ってきて(笑)。その後、「カレーにソース入れたらよりコクが出ておいしいのに、6年生にもなるのにそんなことも知らないのね。そんなバカな子相手にしなくてもいいわよ」という回答をくれました(笑)。

私は、そのお母さんの「バカな子発言」で心が一気に軽くなって、修学旅行も他のメンバーは私がいることが嫌かもしれないけど、そのまま突破し、
自分なりに楽しみました。

大学生となった今は、場面緘黙症も改善して他の人とも話せるようになっているのですが、やはり小学生の時に場面緘黙ってしんどいな…。と思いますね。でも、学校でしゃべらない間に本を読むふりをして人間観察を行ったり、考え事をしたりすることができて、また友達がいる子と違った視点を持つことができたのではないかと自分で思っているので、そのしゃべらなかった経験も、今は良かったのではないかと思っています。

場面緘黙症になる人は少ないみたいで、まだまだこの症状は多くの人に認知されていないと感じますね。
学校でも、「明るい子の方がいい」という風潮がまだまだ強い気がします。
しかし、昔と比べては「明るい子の方がいい」という風潮は薄れていっている気がします。
現に、昔の少女漫画の主人公は明るくお転婆な女の子ばかりでしたが、最近はおとなしく控えめな女の子が学校になじんでいくような話が増えています。だんだんと、「おとなしいのもいい」という風潮になってきているのかもしれませんね。

つらつらと書いてきましたが、ここまでにしたいと思います。
読んでくださった方、ありがとうございました。
場面緘黙症ならびに不安障がいについて関心があるので、それらについてこれからも私が思うことなどをアップしていきたいと思います。

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