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強迫性障害とわたし

こんにちは、カピバラと申します。
今日は、私が現在治療中である不安障害、強迫性障害についてと、強迫性障害で辛いことをここに書き綴っていきたいと思います。

まず、強迫性障害とは?

強迫性障害は、強迫観念が肥大した状態にあって、「家のドアを閉めたかどうか不安になって何度も確認してしまう」「歩いている時に、通りすがりの人にぶつかっていないか気になってしまって、その場に戻って何度も確認してしまう」「自分の体が不潔なような気がして、長時間お風呂に入ってしまう」などの行為を行います。どんな人でも、家の鍵を閉めたかどうか不安になってしまって、鍵が本当にかかっているかどうか確認することはあると思います。たいていの方は、一回鍵がちゃんとかかっているかどうか確認できれば、その後は安心できると思います。しかし、強迫性障害の方は、一回のみでは安心できず、何回も何回も繰り返し確認してしまいます。その結果、確認しすぎて学校や仕事に遅刻してしまいます。日常生活にも影響を及ぼしてしまっているかどうかが、強迫性障害の見分け方の一つです。

強迫性障害の辛さ

私は、この強迫性障害になってから、今日で約半年がたちます。
私は、強迫性障害の中でも「加害恐怖」と呼ばれている症状で、自転車に乗っている時や、歩いている時に誰かにぶつかってけがをさせてしまっていないか気になってしまって、何回も何回も後ろを振り返って確認してしまいます。それで、だいぶ余裕を持って家を出ても、大学の授業が始まるギリギリの時間に到着するようになってしまいました。今まで外で散歩するのがとても好きだったのですが、だんだんと外に出るのも億劫になってしまって、12月・1月あたりは外出しない日が多かったです。

「強迫性障害本当に辛すぎだわ」と思うようになったのは、去年の11月ごろからです。もちろん、大学への登校や下校で外を歩いている時も辛いんです。しかし、一番つらいときは、夜布団の中に入って寝ようとしている時です。「あの時、急いでて後ろ確認しそびれていたけど、もしかしたら当たっていたかもしれないな…怪我してたらどうしよう」という考えがあとからあとから溢れてくるんですよね…。そんなことを考えていると、不安で不安でたまらなくなって、夜も以前と比べてあまり眠れなくなりました。
今まで大学やバイト先には自転車で通ってたけど、自転車に乗るのが本当に怖くなってきて、自転車に乗れなくなりました。

12月に入ってからは、その日の予定が終わって家に帰ったら、家族と話している時も、ごはんを食べている時も、「あの時あたっていなかっただろうか」「何回か戻って確認したけど、実は私の確認不足で本当はあたっていたのではなかろうか」など考えるようになりました。
今まではおいしいと思っていたお母さんとのご飯も、おしゃべりもだんだんと楽しくないものに変わっていってしまいました。
自分が何かにどんどん支配されていってしまうような気がして、とても怖かったです。もうあんな思いはしたくないです。

強迫性障害の治療

1月に入って、私はいよいよ精神科に通院して、治療することに決めました。いくつか強迫性障害についての説明を受けました。「これからもし、一切振り向かないという目標を立て、道を歩いている時に一切振り向かなければ不安はどんどん大きくなり、振り向きたい、振り向きたい、という衝動にかられます。しかし、3か月その状態を耐えれば、今度は急速に不安が軽減していき、これまで通り、不安を感じることなく歩くことが可能になります。」とお医者様がおしゃっていました。治療法は、「曝露療法」をとることになりました。
それから私は、「この区間からこの区間までは振り向かない」「後ろを確認したくなったら、脳内で音楽を流し、そっちに気をそらす」などの目標を考え、少しずつ実践してみることにしました。
続けて今月で2か月ほどですが、最初と比べてだいぶ回復してきているなと感じております。
大人とすれ違う時には、全く振り向かなくても大丈夫になりました。
しかし、まだ子供とすれ違う時や、ご高齢の方とすれ違う時には、後ろを確認したくなってしまいます。
これからは、その壁を突破することが私の一番の課題です。


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