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なぜ夜のビールとポテチがやめられないのか?






今日のお題はズバリこれです。

「なぜ夜のビールとポテチがやめられないのか?」




最近久々にこういう声を聞いたのですが、前回お会いした時より明らかに太っていたのを感じたので、やめられない原因について考えてみたいと思います。 


極論を言ってしまえば我慢してやめるだけなので、意志が強ければ容易いですが、私たちの健康状態というものは心身両側面の影響をみないといけません。 

また例え我慢してやめられたとしても、それが続けられないケースも実際に多々あります。 

根性論だけでは片付けられない生理的な理由があるので、その部分を紐解いてみます。そうすることで代わりの対策も少し見えてきます。 


◆大脳感覚から内臓感覚へ切り替える 

「身体の声をきく」 
という言い方をすることがありますが 
まさに内臓にいまの気持ちを 
尋ねる姿勢が大切です。 

これは大脳感覚より内臓感覚を優先することを意味します。 

大脳感覚とは意識です。 
あなたという自我が「食べたい」という"欲"です。 

一方、内臓感覚の視点でみるとその食欲は"あなた"という意識からくるのではなく"あなたの身体"が欲しているということになります。生理的欲求というやつですね。物質的に不足しているものがあるからこそ、身体が本能的に渇望しています。 


このように食欲にも「大脳感覚としての意識的な欲」と「内臓感覚による本能的な欲求」の2つが存在することをまず認識しましょう。 

話がそれますが内臓感覚については面白いエピソードをとあるドクターから聞いたことがあります。 

医大生時代に猿の解剖が終わり、お腹が開いた状態で猿の検体がベッドの上に横たわっていたそうです。その時にたまたまテーブルの上に置かれていたメスなどの器具の入ったトレーを床にガシャーン!!と落としてしまいました。すると開きになってる猿の検体がビクンっと動いたそうです。勿論麻酔が効いていて意識があるはずないので、物音に反応するのはありえない話です。この現象を目の当たりにしてそのドクターは「内臓が感じるって本当なんだな」と思ったそうです。 

私はこのエピソードを聞いてなるほどなぁと納得してしまいました。 


私も「内臓は感覚が鋭い」と考えざるを得ないことを施術中に度々経験します。 
「あ、この人、胃腸が動いていないな」 
と気づくやいなや相手の胃腸とシンクロして、急に相手の胃腸が鳴り始めたり、同時にお腹がなって共鳴しあったりと不思議な現象が起きます。こちらが気付いて意識を向けると急に彼らは主張し出すので、内臓感覚が大脳感覚より優位なのは疑いようもありません。 


一番わかりやすいのは学校や会社に行きたくなくなるとお腹が痛くなるケースです。(私はズル休みしたかったけどお腹が痛くなってくれたことは一度もありませんでしたが...) 

ちなみに今回のテーマのように食に関する問題はやはり内臓感覚で考えられるようになることが改善の一歩です。食欲そのものが本来は本能的な欲求なので、「どうしてもやめられない」と何度も挫折することようなケースは内臓感覚で考えてみることをおすすめします。 


意識と欲のかたまりである大脳感覚では冷静で直感的な判断ができません。 






◆食欲がとまらない原因はエネルギー不足 


ついつい食べてしまう原因は、内臓感覚でとらえればシンプルに細胞に「エネルギー不足」が起こっていると考えられます。 

私たちの身体のエネルギーは糖のエネルギー代謝という回路によって、糖と酸素が細胞に届けられることでエネルギーが作られ、同時に水と二酸化炭素が排出されます。 

ところがこの代謝の流れがブロックされてしまうことがあり、ガンをはじめとした現代病はそれが原因で起こっていると近年では指摘されています。 


◆糖のエネルギー代謝とブロック要因 

糖のエネルギー代謝は大まかには以下のようになります。 
参考図




ところがこのエネルギーを産み出す代謝のプロセスを邪魔するものがあります。 

それがPUFA:プーファ(多価不飽和脂肪酸)と呼ばれるものです。 

不飽和脂肪酸は植物油脂のオメガ6系と魚油などのオメガ3系がありますが、いずれもそのリスクがあると言われています。 

私たちの細胞にももともと不飽和脂肪酸は組み込まれているので必要なものでありますが、もし何かしらの慢性疾患を持っていて、食習慣でPUFAを多くとっているのであれば無視はできないと考えています。 

なぜならば著しく身体が悪い人や慢性疾患をもっている人の場合、PUFAの過剰摂取が疑われるケースが多いからです。 


私の経験上、慢性疾患を持つ方にふだんの食事で何をとっているか尋ねると、必ずといっていいほど植物油脂が漏れなく挙げられます(だいたいごま油や荏胡麻油あたりです)。 

そもそも現代食は油を使い過ぎですし、加工食品もかなりてんこ盛りでたいがいがこのPUFAまみれです。揚げ物などはわかりやすいですが、例えばコンビニのプラ容器に入ってるアイスのブラックコーヒーですら、表示を見ると「植物油脂」と書いてあることがあります。ブラックコーヒーなのにです。実はブラックじゃないのです。日本の加工食品は酸化防止剤としていたるところに植物油脂が添加されているので、意識して油をとらなくても、余計な油を相当とっている可能性があるわけです。どちらかといえば減らす意識の方が大事なのかなと思います。 


そしてこのPUFAによって細胞に糖が届かなくなると、細胞がエネルギー不足になり、飢餓状態になってくると今度は脂肪を優先的に分解しはじめます。 

脂肪代謝のスイッチが入るので、今度は逆に身体が脂肪を蓄えやすくなってしまうのです。 

なかなかやめられない、食事制限をしてるのになぜか太る場合は、この状態に陥ってる可能性がかなり高いので油の種類と量を見直しが必要です。 



この点からみてもポテトチップスはかなり危険なことがわかりますね、苦笑 

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以下このような内容がつづられています。


◆植物油脂の危険性 

◆丸ごと頂くのが基本 

◆塩は抗ストレス物質 

◆炭酸は抗ストレス物質 


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