ハーフサイズカメラ・ペンEE-2での撮影
リコーが近年珍しくフィルムカメラを発売した。しかもハーフサイズ、つまり使うフィルムの面積を普通のカメラの半分にしたカメラである。プリントした際の画質は落ちるものの、2倍のコマ数が撮影できる。普通のカメラとちょっと違うところが面白くて、私もオリンパスの古いものを使っていたことがある。当ブログのテーマである海外旅行とは何の関係ないけど、その写真を紹介したい。
これが最近新発売のカメラ。かっこいい。久しぶりにフィルムで撮ろうかな、とも思うけど、近年フィルムは目が飛び出るほど高い。よほどの覚悟がないと使えないだろう。
私が持っていたのはオリンパスのペンEE-2というカメラ。1968年発売だ。もちろん中古で買った。確か5千円だったと思う。値札はもう少し高いのが付いていたが、カメラ屋の店頭で迷っていたら店主が「5千円でいいですよ」と言ってくれたのに背中を押されたのだった。
フィルムをスキャンしたデータが残っていた。レンズは28ミリ。フルサイズだと40ミリくらいの感じ。やや広角よりの標準画角でかなり使いやすいが、F3・5なので明るくはない。ピントが固定式というのもあって、あまりぱりっとした写りではない。
横長のフィルム画面を半分に分割して撮影するので、カメラを普通に構えるとタテ位置の写真になる。そのため、普段よりタテ位置の構図の写真が多くなりがちだ。
逆にカメラを縦に構えるとヨコ位置の写真になる。左のものがそれ。隣り合う2コマを合わせてフィルムスキャナーで読み込むと、こういう2コ1のカットができる。
モノクロフィルムを使ったこともあり、なんとなくうら寂しい写真ばかりである。昔乗っていたバイクも写していた。スズキのジェベル200。
36枚撮りのフィルムを使うと実に72枚撮影できる。そのため、なかなか撮り終わらなくて現像に出せないのだった。
これだけフィルムが高価になった今は、経済的とも言える。
かっこつけてるけど、いまいちかっこがついていない感じの写真たちだなあ。モノクロのスナップで写真家、森山大道風を狙っていたのかも。
ピント合わせの操作がないので、シャッターボタンをかちり、と押すだけの簡単操作。そして手動でぎりぎり、とフィルムを巻き上げる。
露出も自動だった。確か、シャッタースピードが2段階あって自動的に決まり、さらに絞りが自動で変化する仕組みだったような。露出が不足していると、ファインダー内に赤い透明の板のようなものが出現してシャッターが切れなくなるという機構が付いていた。「赤ベロ」と言う。ネガフィルムの場合、露出は多少オーバーでもアンダーでもある程度は写る。
室戸という地名が出てくるので分かるが、いずれも高知県内で撮影したもの。2007年7月に撮っていた。それにしても2024年からすると17年も前である。
このころ、フィルムカメラに凝っていた。右側はニコンのフィルム一眼レフ、F4。こっちはさすがによく写った。
猫にいまいちピントがあってないか。固定焦点式は近接撮影に不向きである。基本的には中距離~遠景専用と思った方がいい。
右の写真は高知城公園ではなかろうか。
たぶん、高知市の商店街かな。
左のコマに春野、という地名がある。従って冒頭の画像、釣りをしている男性の写真は高知市の春野漁港で撮影したものと思われる。スキャンがちょいとずれてるな。
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