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2万円あったら台湾に行けた【コロナ前の台湾旅行①】

 台湾がすっかり遠くなってしまった。以前は、距離が近い。漢字文化圏。治安がいい。そんな感じで、肩ひじ張らず気軽に行けるところだった。

 私が台湾を初めて訪れたのは2016年4月。そのときの航空券代は、LCCを使って往復22940円だった。台湾往復としてはこれくらいが相場だったかと思う。恐らく、時期や便を選べばもっと安く買えたはずだ。東海道新幹線の東京ー新大阪間は自由席でも往復27740円。これだったら、2万円があったら台湾行くでしょ。

 それが今や、金があっても簡単には国境を越えられなくなってしまった。コロナ前は多くの日本人が訪れた台湾。そのときの旅行を振り返る。


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 往路で使ったのはスクートというLCC。シンガポール航空のグループ会社だ。成田から台北経由でシンガポールを結んでいた。キャビンクルーの制服はこざっぱりしている。この写真は、成田空港のチェックインカウンター。

 預け入れ荷物は有料で、機内持ち込みは重さ7キロまで。LCCにしては余裕のあるほう。3泊4日程度なら問題ない。私の場合、一眼レフとレンズだけでも計1・5キロくらいを占めていたが、なお余裕があったと思う。

 チェックインのときには計量はなかった。けっこう大きな荷物を持っている乗客もいて、その辺はいい加減のようだった。ただし、チェックイン時に計量するLCCもある。余計な出費にならないよう、ちゃんと規定の範囲内に収めておくのがいい。私の場合、体重計など重さを測る道具が家になかったので、前の日に2リットルのペットボトルを3本ほどかばんに入れ、重さを持ち比べてみたのでした。

 片道13260円。帰りはタイガーエアという別のLCCで、9680円。それで合計が22940円だった。


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 LCCは機内食なども全て別料金。そのため、弁当の類は持ち込むことはできない。ただ、ペットボトルの水を飲むくらいは咎めることはないような感じだった。

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 成田から台北まではだいたい3時間半。台北には市内からめっちゃ近い松山空港というのがあるのだが、そういう便利なところに発着するのは値段も高いレガシーキャリア。LCCの場合、台北からバスで1時間くらい離れた隣町にある桃園空港に着く。今は台北中心部と空港を結ぶ電車も通っているが、当時はまだなくて、バスに乗って市内に向かった。

 昼頃に日本を出発する飛行機で、市内に着いたのは夕方。宿を取ったのは東京で言ったら原宿か渋谷みたいな感じの若者が多いエリアの「西門町」というところ。

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 繁華街らしく、路上ライブをやっている若い人もよく見た。マスクなしにこうして人が集まるのも今は難しいね。


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 菅野美穂は台湾でも人気なのだろうか。好きな俳優なのでちょっとうれしかった。


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 泊まったのは西門町のはずれにあった古びた宿。全体にくたびれているが部屋は広かった。どうせ寝るだけなので、そこそこの値段でまずまずの部屋なら文句ないのだが、宿代はあまり安くなかった。予約サイトのアゴダを使い、1泊約5300円。まあ、日本でもビジネスホテルに泊まったらこれくらいはしますな。


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 なぜか客室にはサウナが付いていた。あちこちでいろんな宿に泊まってきたが、部屋にサウナがあったのは後にも先にもここだけである。いや、大阪の寝屋川だったか、どこか日本国内のビジネスホテルに泊まったときもあったような?? いずれにせよ、安宿の分際で…というところ。このサウナ、せっかくなので使ってみた。電気式で、スイッチを入れると徐々にぼやーんとあったまる感じだった。


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 こうやって並べてみると、漢字ってかっこいい。特に中国本土で使う簡体字ではなく、台湾や香港で使う繁体字は実にいい。


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 その辺の廟にあったもの。このフォントもいいね。粛静はともかく、回避だの封王助順将軍だのはよく意味が分からないが。


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 初日の晩飯。インゲン?の炒め物、ルーローハン、水餃子、レバーのショウガスープに台湾ビール。どれもこれもうまかったが、1人にしてはずいぶん食べたものだな。レバーのスープは目の前の卓に座っていたおじさんが食べていたのがうまそうだったので、同じものくださいと言って頼んだ。注文すると、おじさんは親指を立てて賛意を示してくれた。ビールのコップが小さくてかわいらしい。お会計は295元つまり約1200円。東南アジアほどの安さはないが、日本よりは安い。ありがたいことだ。


 台湾に出掛ける前に訪れてほしいのが、台湾観光協会の東京事務所だ。東京・虎ノ門にある。地図や観光ガイドなど、無料でもらえるパンフレットがかなり充実している。今はなかなか旅行もできないが、資料を集め、いつかふらっと行くときのためにイメージを膨らませてはどうだろうか。


<コロナ前の台湾旅行②へ続く>

※2016年4月の旅行です。通貨換算はおおざっぱ。

※全ての写真は筆者撮影です。カメラはニコンD700、レンズはタムロン28-75ミリF2・8。

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