見出し画像

機能性重視の足元紹介

冬期オリンピックが始まり、それに呼応するかのように日本も寒気につつまれ全国的に大雪に見舞われておりますね。
僕の住む九州平野部では雪こそ降っていませんが、朝晩の冷え込みに体調を崩してしまいそうになります。
とはいえ今日では迂闊に季節の風邪すらひけませんからね、用心用心です。

さて、前回(TRACE ELLIOT & CLASSIC PROのご紹介)前々回(Markbass & Genz-Benzのご紹介)、とアンプの紹介をして参りましたが今回はいわゆる「足元」ですね、エフェクター類のご紹介などしていこうと思います。

そもそもベース、しかも僕の場合はジャズを弾くわけですから、エフェクターなんて必要ないだろうと思われると思います。
例えばウッドベースの方ならアンプ直、あるいは後付けマイクへのファンタム電源用の何某程度で、それがエレキになったからと足元に色々置くのはナンセンス…なんて声もあろうかと思います。
実際そうした話をされた事も多々ありますが、まあ一旦落ち着いて僕の足元を見て下さい↓

画像1

皆様が思う足元より随分簡素はないでしょうか。
それもそのはず、僕の足元はプリアンプとバッファーと蛭田愛梨さんのみですから、随分と地味な足元です。
とはいえ大変便利なこのセット、1つずつ紹介していきたいと思います。

PROVIDENCE ( プロヴィデンス ) / DUAL BASS STATION DBS-1

画像2

まず右側のプリアンプについてご紹介。
このプリアンプの特徴は2チャンネルのインプットがあり、それぞれに独立したEQ・VOL設定が出来る事です。これ本当に便利が良いです。
似たようなものにラインセレクターがありますが、これとは全く違うということをご説明しますね。

例えばフレット有りのベースと無しのベース2本を同じライブで使用するとします。足元はこのプリアンプorラインセレクターのみで、そのままアンプにつながっているとします。
ラインセレクターを使用した場合、この2本のベースの音作りはアンプのEQを共有することになりますので、ベース毎にEQを追い込みたい場合は持ち替えと同時にEQを変更する必要があります。
特にフレット有りのベースと無しのベースでは狙いが全く違うでしょうから、当然音作りも変わってくるためこの手間は惜しむわけにいきません。
また、ベースによって音量に差がある場合はボリュームも変えなければならない為大変な手間ですし、セッティングに追われて次の曲にバタバタと望まなければなりません。

しかしDBS-1ではEQが独立している為、持ち替えるベース毎の音作り、音量調整を行うことが可能です。これはすごい。
アクティブベースでしたらオンボードのプリアンプで音作りを行えるでしょうが、パッシブとの音量差を考えると手元で調整するよりも本機で調整した方が楽なのではないかとも思います。
EQの効きは良く、大きく振ってもわざとらしく変わらないのも特徴。
更にMUTE機能・Tuner Outが付いているのでチューニングもスマートに行えます。

更にさらに素晴らしいのは、このプリアンプにベース1本しか繋がなかった場合、2つのチャンネルを1本のベースで両方使用することが出来るのです。
なので例えば、チャンネルA・BでEQは同じ設定、BだけVOLちょい上げ設定にしておくことでブースターとして使用したり、AはまろやかBはドンシャリ設定で曲によって切り替えることで、そもそも持ち替えをしなくて済んだり。

まさにベーシストの要望に応えてくれる素晴らしいプリアンプです。
そしてお次は左側の機材のご紹介。

PROVIDENCE ( プロヴィデンス ) / VZF-1 VITALIZER BF

画像3

またもやProvidenceですが、こちらはバッファーというものになります。
難しいことは僕にもよく分かりませんが、簡単に説明しますとベースがシールドを介して出力する信号は「ハイインピーダンス」と呼ばれる比較的弱い信号なんですね。
弱いもんですからノイズが乗ったり劣化したりしやすいんですが、これを強い信号の「ローインピーダンス」に替えてくれるのがバッファーの機能です。
アクティブベースは出力時からローインピーダンスになりますが、僕は基本パッシブベースを使用するので相性は良いです。

では具体的に音がどう変わるのかといえば、一聴して明らかなほどの効果はありません。
ただロー~ミッド帯域の音が半歩だけ前に出てくるので、Markbassの音作りで触れた「ふくよかな音」には少し近付きます。

バッファーは本来楽器に近い所、つまりエフェクターボードで言えば上流に設置した方が良いとされていますが、2本の持ち替え対応を考えるとどうしてもプリアンプの下流になります。
まあ正直あってもなくても音に大きな影響はないのですが、今となっては通せば音が良くなるという御守り的な側面のあるエフェクターでもあります。

そして最後、ボードの一番下流のご紹介。

虹のコンキスタドールおにじぬいぐるみ/蛭田愛梨

画像4

虹のコンキスタドール結成7周年を記念したメンバーのぬいぐるみ、通称「おにじぬい」から推しメン:蛭田愛梨さんのおにじぬいです。
そこまでどんな音作りをしてきても、音の出口にいる蛭田さんを通ることで音が可愛くなります。
あと、現場でセッティングをしている時に笑顔になれます。

アホなこと言ってると思うでしょうけど、僕の経験上いかなる場面でも平常心を保つためにおにじぬいは必要でした。
というのも、センター試験受験時にガチガチに緊張していた僕は、偶然斜め前の受験生の方が持っていた綾波レイのクリアファイルを見て「あ、僕は好きなアニメのことすら考える余裕が無くなっていたな」と我に返り、そこから平常心を取り戻した経験があります。
よって、演奏でいかなる場面でも緊張をほぐす好きなものを目に入る所に置くことで、ベストなパフォーマンスを披露できるわけです。
分かるかなあ。

という訳で、僕の足元をご紹介させて頂きましたが、お分かりの通りエフェクターというよりはあくまでも利便性向上のための機能を揃えているだけで、大きく音を変えることを目的としていません。
あくまでもベースの良い音を出す為の最小限のセットでございますので、どうぞ目くじら立てずに頂ければ幸いです。

…そういえば、1つ紹介を忘れていた機材がありました。

画像5

この写真の、今ご紹介したボードの左側…

画像6

…こいつについてはまた今度(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?