【アンプ編】TRACE ELLIOT & CLASSIC PROのご紹介
投稿する記事の文量ってとても大事だと思います。
僕の場合はいつまでも遠回しな言い方で長い文章を書いてしまうものですから、ひとまず設定を2,000字として、この数字が見えてきたら何であれ結びに向かおうと心新たにするものです。
前回のアンプ紹介は2,800字弱でした、熱が入りすぎましたね(笑)
今回はもう少しライトに紹介するよう心掛けたいと思います、今回はサブですしね。
という訳で、今回は僕のサブアンプをご紹介いたします。
主に屋外イベントなどでセッティングに時間をかけられない時などに持って行くセットです。
ヘッドアンプ:TRACE ELLIOT ELF
キャビネット:CLASSIC PRO CP12E PAスピーカー
まずはELFの紹介からですが、何といっても小さい!小型ヘッドアンプの代表格ですね。
あくまでも主観ですがELFの登場にあてられて、TCやMarkbass、最近ではWarwickなども小型アンプ商戦に乗っかってきたなという気がします。
その中でもELFの特徴として、ミッド~ハイの色付けがとてもナチュラルである事と、対してローはベースを弾く上で「欲しい」帯域プッシュされている感があり、とても気持ちよく演奏が出来る点が挙げられます。
「TRACE ELLIOT=ロック」という先入観のあった私は、このアンプを初めて楽器店で試奏した時に大変驚きました。
極論ですが「どうせハイはギャインギャインで、ローが下品に出て、ミッドどこ行ったって感じなんだろ」と思っていたんです。それが前述の通りの出音だったものですからもう感動。
僕のEQセッティングはローはフラットか若干下げ、ミッドは若干上げ、ハイは下げくらいなイメージです。
スピーカーアウトがフォンしかないのが若干残念ですが、それで大型化してしまうより全然良いです。DI Outがあるのは良いですね、しかもこれノイズ乗らないのがすごい。
また、特に素晴らしいと思う点はアコースティックベースを繋いで鳴らした時でした。音のふくよかさや温かさをきちんと表現出来ていて、これは意外とジャズ向きだと確信。
ケースまで付いて、かつ本体は大変小さいので、機材の持ち込みが大変な屋外イベントでは大活躍をしてくれています。
そしてキャビネットにはPA界の安物キング:CLASSIC PROのスピーカーCP12Eを使用しています。
PAスピーカーをキャビとして使う運用は検討こそすれど、実行に移せないでおりました。専用ではないスピーカーを使用することは音質・耐久性共に不安が残るというのが主な理由でした。
ところが、日本屈指のフレットレスベーシスト:織原良次さんがツアーで大分に来県された時、使用していたアンプがジャコでお馴染みアコースティックのヘッドアンプと、クラシックプロのPAスピーカーだったのです。
(こちらが織原さん、この動画ではBAG ENDという男のロマンみたいなキャビです)
私はそのライブの前座を務めたものですから、ご本人に何故PAスピーカーを使用しているのか尋ねました。
曰く「ツアーには大型機材は持ち込めないし、ヘッドアンプが音作りの肝だから」という旨のお話を頂きました。
なるほど確かにその通りで、例えば自分の話に置き換えれば、環境によるリスクの高い屋外現場にデカくて重いキャビを持って行ってリハ無し本番20分演奏よりも、可搬性を高めてスムーズに演奏に移行出来た方がいいよなぁ…しかも天候心配しながら演奏しないでいいように、諦めがつく位の価格で何か無いかなぁ…
なんて考えてたら、あるものですね。中古屋さんでCP12Eが割引込み1,500円で売られていました。動作未確認とのことでしたので、恐らく試せる機材が手元に無かったんだと思います。
「この金額ならダメもとだ!」と購入、家で動作確認すると特に問題なく使用出来ました。
実用の感想としては、音はやっぱりメインのキャビに比べると物足りなさはあります、相手が悪すぎますが。
重量は12.5kgなので、メインキャビより約6kgも軽いです。持ち手も大きく持ちやすいので、運搬は本当に楽です。
ケーブルのジャックがコンボジャックになっており、フォンでもスピコンでも対応出来るのもうれしいところです。
なにより、1,500円のキャビだと思えば運搬や現場での保管に気を使わなくていいのが本当に楽です。
ELFとの相性についてですが、スピーカーが12インチなことも相まって若干ローが出過ぎてしまう傾向にあります。メインのキャビが10インチ2発で引き締まった音圧なのに対して、ぼわーっと広がってしまう印象です。
なのでそこはEQでキチンと補正してあげつつ、心の中で「お前は1,500円なのに頑張って偉いな」と褒めてやりながら演奏します。
ということで、小さく軽くをモットーとしたサブアンプのご紹介でした。
今回はなんと2,000文字ピッタリで終わりですよ。
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