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"Provision"ベースとの出会い

僕の住む県は真夏日を観測しました。
暖かい季節から、暑い季節へと移り変わってきましたね。

さて、今日は僕がメインで使用しているベース"Provision"のジャズベースについてお話いたします。
音の感想などは実際に試奏したり、YouTube見たりした方が良い感想を持てると思いますので、思い出話をメインに。

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こちらがProvision製のジャズベースです、アルダー・ローズという王道の組み合わせ。

そもそも、僕がベースを始めた大学1年の頃に初めて買ったベースは"BUSKER'S" (バスカーズ)という島村楽器のオリジナルブランド、いわゆる「初心者用ベース」でした。
色はキャンディアップルレッド、まさしく今使っているProvisionと同じ色(勿論厳密には違うけど、カタログ上)で、ヘッドは塗装無しでしたが、当時僕を音楽の道に進ませたアニメ「けいおん!」のあずにゃんと同じカラーを購入出来たものですから、それはもう嬉しくてたまりませんでした。

バスカーズは初心者用というだけあり、様々な難点がありました。
フレットの処理が甘いため、グリッサンドなどしようものなら指が削られるように痛く、ネックは丸太のように太いくせに前に後ろにグイングイン動く。
トーンは効いているのかいないのか分からないほど変化もなく、今考えるとそれはそれはすごいベースだったのですが、とはいえ僕の大学生活の大半はこのベースと過ごしてきました。

そこからジャズバンドを組んだことをきっかけにFenderJapan(JB62-US)に買い替え、バスカーズは家でお休みすることになり、その後引っ越しを契機にボディを廃棄しましたが、ネックだけはまだ大事にとってあります。

Provisionの話に戻りまして、社会人になり少ないながらも給料などを頂けるようになり、「良いベースを1本持ちたい!」という欲が出てきました。
その良いベースこそがProvisionでした。
旅行や出張機会等でProvisionのベースを試奏する機会に恵まれ、その全てで最高に良い音を鳴らしていたProvisionのベースを、自分も使いたいと強く思うようになりました。

けれど僕は上手なプレイヤーでも無いですし、「腕に似合わない高いベースなんて持っても笑われるだけだ」と思っていたので、高いベースを敬遠していました。
ましてや本職打楽器の人だし、サラリーマンだし。

そんな折、島村楽器の店員さんと話している時に衝撃的なお話が。
なんと、国産メーカーとして名高い"Freedom Custom Guitar Research"のフルオーダーをした初心者の方がいらっしゃったというのです。
「フリーダムのフルオーダーなんて50万円で足りるのかなぁ…」なんて思って話を深堀すると、その方は人前でベースを弾くつもりは無く、ただ一生の宝物として好きなベースを買いたかったのだとの事でした。

その話に衝撃を受けてしまい、人からの評価でベースを選んでいる自分がバカみたいに思えてしまいました。
そこからベースの事を改めて色々と勉強したり、色んな楽器店で試奏させて頂いたりして、自分がどういうベースが欲しいのかをキチンと具体化させつつ。
ただし、絶対条件は初めて買ったバスカーズと同じ色だということでした。

そしてようやく見つけたのが、先ほどのProvisionでした。
デジマートでアウトレット品として出品されており、実物は東京でした。
試奏の為に東京へ行くにはコストがかかりすぎるので、代わりに店舗さんに電話で状態を聞きました。それも日にちや時間を変えて、違うスタッフさんの意見を聞けるように何度かかけたりして(すみません…)

そうしてようやく、我が家にお迎えすることが出来ました。
初代ベースと同じ色、何ならマッチングヘッドという+αまでついた最高の子です。
ライブハウスなどで弾いていると音響さんが寄ってきて「とってもバランスの良い楽器だね」なんて、褒めてくれたりもする素晴らしい子。

以前は「こんな大事なベースを屋外なんかじゃ使えない!」なんて言って、屋内での演奏時だけ使用していましたが、これだけ良い音を屋外で弾けないのは勿体ないと思い、最近はあまり場所を気にせず使用しています。
(雨とかの時はサブを持って行きますが)

素人の僕がちょっとだけ強くなれる、そんな素晴らしい子です。
早くこの子と、また大勢の人前で演奏できるようになってほしいな。

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