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記者が記事化しやすいメールとは 4つのポイントをおさえて記事化率アップ

記者は忙しいので基本リリースのメールなどはスルーする、と何度かお伝えしてきました。ですが、スルーするというのは読まない、ということではありません。記者さんは結構メールもきちんと読んでいます。
ですが、時間をかけてはくれませんので、メールを開いて5秒くらいで「おっ?」と思ってもらえなくては結局スルーされてしまいます。

Title:件名には「そのまま記事のタイトルにできる一文」
件名で「新規リリース:大卒新卒社員の業務量調査について」と書いてあるのと「コロナ影響?大卒新卒社員の5割”業務が物足りない” 新規調査」と書いてあるのと、どちらを開きますでしょうか。
自分自身に置き換えてみると分かりやすいかもしれません。仕事の波が落ち着いたところでメール捌きの時間、まずは全く興味がなく、返信の必要もないメールを削除し、絶対に返信しなければならないメールには返信し、あとはちょっと興味を持ったメールを都合がよい時に読みませんでしょうか。
最初の「全く興味の無いメール」に分類されず、最後の「ちょっと興味をもつメール」の中に滑り込めるか、を左右するのはタイトルです。
また、端的に凝縮されたタイトルをみると、記者自身も自分が記事を書いた時のイメージがわきやすくなり、記事化率も期待できます。送る前にちょっと頭をひねってみたいところです。

Just For You:なぜあなた(記者)に送ったのかを明確に
こうしたメールは、誰かれ構わずバンバン送ってしまうのはあまりお勧めしません。最近取材してくれた、とか以前記事を書いてくれた、とか業界を担当する記者だ、とか、何らか関係性の深い記者に送る方が、成功率は高くなります。
記者も慣れていて、広報だけでなくPR会社も含め毎日何百通も送られてくるメールに「Just For You感」のあるひと言があるだけで何だろう?と思うはずです。
「この間はXXさんの素晴らしい記事で、社長のXXも非常に喜んでおりました」「先日”記事タイトル”の署名記事を拝見して、ぜひ弊社もXXさんに記事を書いていただきたいとご連絡しました」「XX社XX社などをご担当されているXX記者であればご興味を持っていただけると思い」とか、一言加えてみてください。

Bullet Style:箇条書きでポイントを伝える
どんなに文章を書く、読むことに慣れた記者でも、長い文章で埋め尽くされたメールは読む気が起こりません。調査ものなど、ポイントがたくさんある場合であっても、リリースの一番の目玉は何か、それによって何が伝えられるのか、どのような示唆が得られるのか、企業なりの見解をきちんと載せて配信しましょう。
「詳細は添付をご確認ください」と言わなくても良いくらい、メール本文を読めばほぼほぼ言いたい事の骨子が伝わる内容を目指したいです。

Figures:余裕があれば市場の調査や業界動向なども入れると親切
記者といえども、よほどその業界が長い記者でない限りは、リリースをみただけで「本当に業界的にも新しいか」、「本当にすごいと言えるのか」まで判断しきれない場合が多くあります。
リリースを送る時、広報はたいてい「うちの商品、すごいです」という気持ちで送りますが、それが本当に客観的にみてもすごいのか、を記者がわざわざ調べなくてもわかるように、補足として調査や業界の動向などもお伝えしてあげると、記事化率もあがりますし、記事化までの時間も短くなります。

以上4点、メールを送る際におさえておきたいポイント4つでした。ご参考になれば幸いです。

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