離婚で学んだ、結婚生活に必須の6つの事実
はじめに—これを書いた理由
妻を愛していたけど力及ばず離婚を切り出された。その過程で互いが多くの友人たちに相談し、その助言を持ち寄って話し合いをしたが、全ては実らずに離婚が確定した。この流れのなかで彼我の持つバックグラウンド、価値観、あるいは帰属するコミュニティのすれ違いが明らかになった。それらにギャップはあってはいいが、すれ違いがあまりにも大きくなりすぎれば、破局に至る。
別れに至る話し合いというものは大きな苦痛を伴うものだ。ましてやそれが交際の終わりではなく結婚生活の解体ともなれば、半身をそがれたかのような痛みを伴う。一度結婚した相手に離婚を切り出すというのは、相当に嫌な思いをさせただろうし、逆に自分の至らなさと向き合うという苦しい作業を経験した。だから絶対にこの痛みから学ばなければならない。それを整理して記録し、防ぎえた事かどうかを検討した。
世の中のあらゆる問題は、ステレオタイプでもないし、平均的でもない、ただ、それに近い類型というものは存在する。今回の問題も単一の問題に帰着する事はできないが、理屈をこね結論を急ぎがちな理系人間と寄り添いやプロセスを重んじる文系人間の問題、あるいは個人主義の家庭とイエ制度の家庭、医療従事者とそれ以外の夫婦、共働き世帯の問題、様々な切り口がある。おそらく、幼馴染と結婚する場合を除けば、どの家庭にも起こりうる問題だろう。多くのパターンではここまで破滅的な結末を迎える事はないだろうが、ちょっとすれ違いが大きくなれば、あるいはどちらかにちょっと思い切りの良さがあれば、容易に関係は破綻しうる。
誰かが離婚したとき、人は不倫とか犯罪とかそういう大きな原因を見つけようとする。その方が一言で説明できて理解もしやすいからだ。だから世に出てくる離婚の話はたいてい過度に単純化されている。だから私も結婚後はそのような大きな原因を作る事が無いように過ごしてきた。不倫、DV、借金、ギャンブル、家事への不参加、会話の欠乏、およそ世間が破綻の原因とするものを遠ざけておきながらそれでも破綻したのは、離婚は単一の原因ではなく、時に思いもよらないほど小さな問題を先延ばしにしてそれらが積み重なった事に他ならない。この場合、一言でこれを伝える方法はないし、そういう記事も読みづらいから世に知られていない。だから夫婦いずれの場合においても今後悲しい思いをする人がいないようにこの知見をシェアしようと思う。
目次
・結婚するまでの背景と離婚に至った経緯
・結婚時にギャップを埋めるべく心がけていた習慣
・なぜそれが今回機能しなかったか
・習慣を設定する際のミスと、取るべきだった対策
・結婚前に知っておくべきこと
・どうしても離婚する事になってしまったら
無料でも結論だけは読めるようにここに結語をTake home messageとして書いておきます。
結婚するまでの背景と離婚に至った経緯
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