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【Season2 Vol.11】 JATO ATCリレー: 石黒 正高さん

JATO ATCリレー Season2の第11走者は、鈴木 秀知さんからのバトンを受け取ってくださった、石黒 正高さんです。

石黒さんは、鈴木さんがテンプル大学の大学院へ入学されるのと入れ違いで、テンプル大学を卒業されました。石黒さんが選手に尽くされていらした姿を大学スタッフが見ていたため、日本人への理解があり、鈴木さんは働きやすい環境を得られたそうです。長い間、アスレティックトレーナーとして活躍されている石黒さんにお話を伺いました。是非ご一読ください!

ATCになろうと思ったのはいつですか?またその理由を教えてください。

興味を持ったのは高校2年生の頃です。サッカーで怪我をした時にフィラデルフィアのテンプル大学から来ていた大学院生のATCの方に面倒を見てもらった事がきっかけです。スポーツか音楽に関わる仕事がしたいなぁ、、、。と漠然と思っていた時に『こんなに選手に近いところで働ける仕事があるのか』と思った事を覚えています。

ATCになろうと決めたのは、大学1年生の時に取った解剖学のクラスが本当に楽しくて『これかも!』と思ったからです。

今、どんなお仕事をされていますか?

日野レッドドルフィンズと言うラグビーチームでアスレチックトレーナーをしています。現在はチーフメディカルトレーナー(ラグビーではアスレティックトレーナーの事をフィジオやメディカルと呼ぶことが多いです)として、メディカルチームが潤滑に動くように日々注力しています。1番の仕事はコミュニケーションを取ることでしょうか。チームが大所帯なのでアスレティックトレーナー達、ドクター陣、コーチ陣や会社の運営サイドのスタッフが選手の状態について常に同じページに居られる様動いています。後は怪我をしない様に選手のウィークポイントを探りリコンディショニングをしたり、リハビリを手伝ったり、練習対応したりしてます。

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ご自身の仕事の好きなところ、やりがいを感じることについて教えてください。

自分はスポーツの勝ち負けがあるところに凄く魅力を感じていて、その場の感情をみんなで分かち合えるのが最高に楽しいです。もちろん勝った方が楽しいんですけど、、、。

チームの勝利に少しでもプラスになれる様に日々努力する事が好きです。負けた時も悔しくて、、、でも次こそは、来年こそは、、、とまたみんなで試行錯誤して頑張る所にやりがいを感じています。

アメリカでの学生アスレティックトレーナーまたはインターン時代に苦労したことや大変だったことはありますか?

実は楽しい思い出が多く、もちろん苦労もあったんでしょうけど、あまり記憶にありません。これはついては大学、大学院の教授、ATCの皆さん、友達や家族に感謝しかありません。

逆に僕は日本に戻って来た時にアメリカで勉強した事をどのように日本の組織の中で活かしていくか?また気付かされた自分の無知さなどで苦労しました。ATCの先輩の佐保 豊さんや島崎 愛さんの教えがあり、少しずつ成長したと思っていますが、当初は自分の無力さに愕然としたのを覚えています。

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石黒さんがアスレティックトレーナーとして大切にしている事を教えてください。

命を守る事。選手が話しやすい存在でいる事。

スポーツ医学の発展はめまぐるしいですが、アスレティックトレーナーに求められる資質や技術に変化はありましたか?逆に、変わらないもの/ことはありましたか?(前回の鈴木さんからのご質問です。)

アスレティックトレーナーだけでは無いと思いますが、人間力がとても大切だと思っています。そこに色々な知識やスキルを身につけて勝負しているのかな?と。鈴木さんのおっしゃる様に日々進化している世界で常に新しい情報・スキルを求め柔軟にいる事もすごく大切にしていますし、また芯の部分の人としての優しさだったり、気遣いは変わらず持ち続ける様心がけています

今後の目標や展望を教えてください。

チームが新しいリーグ『League One』で2部スタートになってしまったので、1年でも早く1部に上がれる様自分がするべき事を全うする。
自分の情熱が続く限り現場で働きたい気持ちがあるので健康を維持する。

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石黒さんとって、ATCは<ひとこと>で言うと、どのような職業ですか?またその理由を教えてください。

Exciting. 
「人の役に立てる仕事ってすばらしいな、、、」と。また「相手からも最高の感動を分けて貰えるのもすばらしいな、、、」と。

【編集後記】 石黒さん、練習でお忙しい中、ご質問にお答えいただきどうもありがとうございました。石黒さんのアスレティックトレーニングに対する情熱を、またチーム、選手への愛を深く感じました。さて、次回は以前同じチームでお仕事をされていらした方にバトンを繋いでいただきます。お楽しみに!

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