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中学高校留学。授業の予習の大切さ。英語力を伸ばす効果的な勉強方法の一つは予習の徹底と言える理由。

中学生や高校生が海外の学校に留学したい理由は、

英語を話せるようになりたい。

突き詰めれば、これ一本です。

その先に、海外に羽ばたく夢があって、

まず、高校生までに英語力を完璧にして、そのうえで希望する大学に入学する。ぜいたくを言えば、できるだけ素晴らしい環境を提供してくれる大学が希望。(経済面も考慮して、日本、海外問わず)

そのうえで、大学で将来の夢を実現するために、専門分野の勉強をする。

つまり、これからの時代、海外志向の生徒にとっては、最低限高校を卒業するまでに英検1級程度は合格しておかないと話にならない時代がすぐに来るはずです。

勉強は英語で学ぶ。が日本以外の国ではスタンダードになっているわけです。

つまり、留学生は日本人だけではなくて、中国やインド、東南アジア、ヨーロッパ、それから今後はアフリカなどの国も英語圏の大学に入学を希望する生徒は増えてくると予想されるからです。

今日は、海外の高校に留学している生徒が英語力を伸ばすために学校の授業の予習が本当に大切だということに関して書きたいと思います。

現在海外の学校で高校1年生のクラスで勉強している生徒の話です。

ある日の会話です。

先生、今日の数学の授業、あまり理解できなかったので、解説してくれませんか?授業の内容はノートに書いてあります。

たぶん、集合の授業だと思います?

で、授業の内容を写真に撮って送ってもらいました。

Number Systemだよね? 集合で習った記号も出てくるけど、数学で習う数を分類する授業だよ。

そうなんですか?わかりやすく教えてもらえませんか?

ということで、ノートを見ながら解説しました。内容自体はそれほど難しくないのですぐに理解してもらえました。

If x is an element of set A, we write
x∈A
 
x is an element of A

数学の問題も、英語でも計算式だと理解できても、定義などの説明はややこしく感じる人は多いと思います。

上記の英単語では

Element が 要素
Set が 集合

つまり、もしxが集合Aの要素であると書く場合は
x∈A
xはAの要素となります。

という、説明です。

確かに x∈A に目が行ってしまって集合と感じてしまいますよね。

留学生にとって予習が本当に大切な理由

上記の内容でもわかる通り、予習をしないで授業を受けることで、この数学の授業は単に先生がホワイトボードに書いた内容を筆記するだけの授業になってしまったわけです。

もし、しっかりと予習をしていたら。。。

授業の内容も理解しながら、先生や他の生徒が話していることの内容も理解できたと思うので、授業を通して、英語力も上がっていったと思います。

つまり、好きなジャンルの映画なら、わからないなりにも映画を楽しむことはできても、いくら英語力があっても、野球などのスポーツの試合を英語で見ても全くわからない女子生徒が多いのと同じです。

予習では、しっかりと予習したことが理解できているのかを確認することも大事。

最後に予習した内容が理解できたかを確認します。

Rewrite the following using set notation
A 3k+1 where k is a whole number that could be negative, zero or positive.
B z=x²+y² where x,y and z can be any number from -∞to ∞

訳すとどうなるでしょうか。

以下を集合記号を使って書いてください。
A 3k+1で、kは負の整数、0、正の整数です。
B z=x²+y²で、x,y,zはマイナスの無限からプラスの無限までの任意の数です。

ですので、答えは
Aは  k∈Z 
Bは x,y,z∈R

となります。(ZやRに関してはこのような定義があります。)

この問題でも英訳を理解する中で難しいことがあります。

まず、whole numberって基本的に

The whole numbers are the numbers without fractions and it is a collection of positive integers and zero.

Whole numbersとは、分数ではない数で、正の整数とゼロです。なのに、負の整数も含まれるとはいったい何?と感じると思いますが、日本では、whole number自体がないので説明が本当に難しいです。

Negative whole numbersとして、今回のように便宜上含む場合もあるわけで、あまり完璧を求めない方がいいと思います。

また、Bの−∞から無限までも、リミットを勉強するまでは、説明するのが難しいですが、マイナスの無限や、限りなく0に近い正の数や負の数も覚えておくといいと思うので、説明するわけです。

海外の学校は、事前にシラバス(syllabus)と言って、1週間ごとに、授業でどの単元を学ぶかをしっかりと生徒や親が理解できるようにしています。当然、学校行事や祝日などで微調整が必要な場合もありますが、実は、どのような練習問題をするかも、生徒ごとにパソコンで管理できるので、予習がちゃんとできるようになっています。

日本だと、1か月ごとにシラバスを送る学校もありますが、1週間ごとはあまりないような気がします。また、授業内容の生徒ごとの教科に合わせてパソコンで管理したり、提出物(レポートなど)も自分のパソコンから先生に送るシステムも、日本の中学校や高校にも積極的に導入してもらいたいなと思います。

結局、日本はトップにいる年寄りが最終決定するので、いまだに昭和時代の感覚が一番素晴らしいと思っているので、どんどん他の国にきれいに抜かれていくわけです。

こんなアナログ全盛の日本に海外留学した日本人が、日本の大学で勉強したいとは思わないですよね。なので、円安にして、必死に海外の高校や大学の授業料を意図的に上げて、海外流出を阻止するしか方法がないわけです。

しっかりと予習をすれば、学校の授業が英語力が不十分であっても、やっている内容が理解できるので、英語力が自然とついてくるわけです。

そして、シラバスや、しっかりと事前に予習できるテキスト、そして、練習問題などがパソコンで個人ことに管理できるので、日本のように先生によって、教え方のばらつきもなく、どの学校に通っても、基本的に同じ内容の勉強ができるわけです。

学力が高い生徒にとっては、英語圏の教育システムは少しぎこちないと感じる人もいると思いますが、学力の高い生徒は、それなりの対策ができるようになっているので、それはそれで問題はないわけです。

学校の授業は1時間1時間がとても貴重な英語力を付ける勉強なのです。非常に高い授業料を払っているわけですから、効率的に勉強して、英語力を上げていってほしいです。

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