Q43. 本日お話し下さった実効再生産数の計算方法は、他の国々でも基本的には同じなのでしょうか。それとも、国ごとにデータの精度や特徴が異なり、計算方法は異なるものなのでしょうか。また、東京都で途中から発症日データが取得できなくなったのはなぜなのでしょうか?

<Rt緊急勉強会に寄せられた質問に対する回答> 18th May 2020

質問: 本日お話し下さった実効再生産数の計算方法は、他の国々でも基本的には同じなのでしょうか。それとも、国ごとにデータの精度や特徴が異なり、計算方法は異なるものなのでしょうか。また、東京都で途中から発症日データが取得できなくなったのはなぜなのでしょうか?


西浦博教授からの回答:
 Rtの種類について、日本で公表しているのは(スライドでお示しした定義の)Aに相当します。 諸外国でも流行対策中は概ねAです(ドイツとか英国とか)。たまにBを好む研究者もいますのでBが混じっています。海外では報告日付ベースで推定したり、ドイツならNowcastingと言って現時点までプラスアルファのデータを補完して推定している事例もあります。
 以上のような違いにより、国ごとに計算方法にマイナーな違いは生じています。

 東京都で途中から発症日データが取得できなかったのはプレス情報の不完全性に理由があります。途中から公表ベースでは発病日などの多項目が「調査中」となったためです。




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