Q8. 逆計算は、データ同化の確率的バージョンと考えていいでしょうか?逆計算のページで、感染日ごとの感染確率f(何日目が感染させやすいという想定)もMCMC上の確率変数でしょうか。あるいは、論文などによる決め打ちですか。

<Rt緊急勉強会に寄せられた質問に対する回答> 18th May 2020

質問:逆計算は、データ同化の確率的バージョンと考えていいでしょうか?逆計算のページで、感染日ごとの感染確率f(何日目が感染させやすいという想定)もMCMC上の確率変数でしょうか。あるいは、論文などによる決め打ちですか。
 


西浦博教授からの回答:
 fは潜伏期間の確率密度なのですが、私たちのグループの研究(Linton et al. 2020;doi: 10.3390/jcm9020538)で発病時刻が一定区間内におさまっている感染者の情報から推定してきたものです。
 逆計算は畳み込み(Convolution)を逆に紐ほどいて解くもので、統計学領域ではDeconvolution procedureと呼ばれています。




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