売れないお笑い芸人の、無限ループ

新年を迎える。決意を新たにしたりする。

早速R-1グランプリがある。
ここで大体のピン芸人や、ピンでも名を上げたいコンビの人がこぞって出場する。

R-1では駄目だった芸人達、しかし春先にはもう歌ネタ王決定戦。
他の大会のように客前審査ではなく映像審査だったり全国放送ではないなどの腰が少し重くなる要素はあるが、チャンスはチャンスと大体の芸人たちは運命に抗う。

その後すぐにキングオブコント、M-1グランプリと巨大コンテストの予選がやってくるため、歌ネタ敗退のショックなど即座に吹き飛ぶ。
これは全てのコンビ芸人が命を賭けて取り組むといっても過言ではない。ピン芸人もここぞとばかりにコンビを結成したりしてビッグドリームを掴もうとする。

12月頃から年末特番や正月番組のオーディションが立て続けに入ってくる。
上記に挙げた賞レースよりも重要だと捉える芸人も多く、このチャンスを逃すまいと躍起になる。

新年を迎える。今年こそはと決意を新たにする。

R-1が・・・・


この繰り返しが続いていきます。

若手と言われる芸人達はこのメビウスの輪を抜け出すために、日夜試行錯誤している訳です。

この無限ループ、いかにも地獄みたいに表現していますが、別に無限ループを漂うこと自体は全然楽しいのです。基本的には遊んで暮らしているのと何ら変わりませんから。
しかし、そんな生活が永遠には続かないのは周知の事実。どこかでステップアップするしかないのです。

最近では、テレビで活躍中の先輩方が全く勢いが衰えない、面白い芸人が増加の一途を辿っている、などの理由から、一度はループを抜けたかに思えた人が再びループに戻ってきてしまう不測の事態が起きています。
賞レースが増えたというのも一つの要因でしょうが、『まだ最高のネタを作り続けなければならないのか…』と頭を抱えている芸人は多そうです。

例えばオードリーさんがもしM-1でいまいちブレイクせず、翌年もM-1のために新ネタを用意しなければならなかったら…と考えたら、大変だったろうなと思います。前の完成形とも言えるネタをさらに超える作品を生み出さなければならない。
予選落ちも有り得る。
で、それで駄目だったらまた来年も、、、と深みに嵌っていく。
まあオードリーさんは売れるべくして売れたと思いますが、最近の若手界では結構あるのではないかと思います。

また万が一、賞レースがなくなった場合はドロップアウトという形でループを抜ける人が続出しそうですね。売れる方法が分からなくなり、路頭に迷う難民のような人が溢れかえるのでしょうか。
ただ個性のある芸人はそこ以外でもブレイクのきっかけはあるでしょうし、そこまでコンテストに全てを賭けていないタイプの芸人も多そうですしあまり影響はなさそうな気もしています。

もしかしたらレギュラーは無くともテレビにちょいちょい出てらっしゃる人たちはみんな営業などの仕事で食べていけてる可能性もありますし、安定した収入を得て普通の生活が送れるならそれに越したことはない。
とにかくお金さえ貰える様になればそれでいいのです!


まぁ私の場合はいずれ売れる自信がありますので、これからも続けていきますけどね・・・←これがループにハマる人

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